私は精神保健福祉士です。ですので、精神障害の方のみならず、社会的に弱い立場にある人達が社会から排除されている現実を変えていかなければいけない責任があります。
私のような立場の人は、そういう志と知識と倫理規定を持って活動しているので、特定の期間とか関係なく常にこうしたことを考えているべきです。ていうかそれが仕事ですし。
しかし、そうではない人達は違います。
色んな主義、主張、立場、経験があった上で、それぞれのお仕事をして生活しています。
差別はいけないこと、というのは大前提ですが、
正論と現実は違います。そして明らかに差別をしている人ではなくても、障害者と縁遠いために中々現実問題として捉えづらい人もいるでしょう。
そういう人達が四六時中障害者の社会参加について考えることを求めるのは非現実的です。それを
押し付けるから反発が起きるとも言えます。
ただ、1年の内で数日、または1日、数時間でもいいので、
普段は自分とは関係ないと思っている(本当は関係なくなんかないんですけど)
人達のことを考える機会を得るのは、巡り巡って
考える人にとっても役に立つ経験になります。
普段とは
「違う視点」を体験することが出来るからです。
自分が無意識に抑え込んでいる
不調や辛さに自覚的になれるからです。
もしもの時に
頼れる制度があることを知って、気持ちが楽になれるからです。