科学技術「床屋ロボ」

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【トコヤロボ】





ロボットが
とうとう散髪できる様になりました!

名前は
「ヘアーカットマシーン」と言い
全然ひねりがありません。

しかし
ロボットにヘアカットをさせるには
数々の難題が出てきました。

その難題は
「切る分の髪の毛をうまくつかめない」
「切ったとしても完全に切れない」
「髪の毛を切る長さを調節できない」

このように
髪の毛と言う複雑な立体物を
正確な形に切る事なんて凄く困難です。

しかし
この不可能な事に挑戦して
人間の技術に到底及ばないですが
何とか作ってみました。

もしこれが完成すれば
床屋が全部ロボットに置き換わる日が
来るかもしれません。



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【散髪方法】





このマシーンは
ロボットアームで髪の毛を切ります。

このアームは
360度方向と上下に動き
はさみを持たせる腕先の部分も
角度を変えられる仕組みです。

つまり
どんな方向にある髪の毛も
どんな形をした髪の毛も
理論上問題なく切れます。

カット方法は
切りたい髪形をパソコンのCGで作り
そのデータをロボットに入力します。

そうすると
ロボットアームが頭の周りを1周し
カメラで髪形を記憶します。

カットが始まると
腕先のアームで
指定した髪型と違う部分を検知し
切る長さ分の髪の毛をつかみます。

そして
髪の毛をつかんで引っ張り
そのまま抑えてはさみで切ります。


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【失敗の連続】





このような動作を繰り返して
指定した髪型通りに切って行きますが
最初失敗の連続でした。

このマシーンを最初に作った時は
髪の毛を伸ばす時
2本の指で抑えるやり方でなく
くし2本使って両側から挟む物でした。

しかし
これだと髪の毛をつかんでも逃げてしまい
上手く指定した髪の毛の長さに
切る事が出来ません。

そこで
この方法を見直して掴むやり方にしました。

でも
この掴む方法も
掴み方が強力で髪の毛を伸ばす時
髪が滑らずそのまま引っ張られたそうです。

更に今度は
はさみで切る動作が上手くいかなくて
髪の毛を切る事が出来ません。

なので
はさみで切る動作も研究し直し
上手く髪の毛を切れるようにしました。


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【散髪チャレンジ!】





切り方を改善して
何とか切れる様になりましたが
今度髪の毛をつかんだ時
髪が広がって真っすぐ伸ばせません。

この事を改善する為に今度は
アームの先端に掃除機を付けて
空気を吸い込む力で
髪をまっすぐ引けるようにしました。

こうする事により
髪の毛を引っ張りすぎて痛くなったり
髪をつかんだとき広がったりと言った
不具合を解消しました。

そして
実際に開発者が実験台になり
髪の毛を切ったのです!

その結果に対してこう述べています。
「指定した髪型とちょっと違うけど
何も言わなければ
ロボットがカットしたと解らない範囲だ」

このように
指定した完璧な髪形にする事は
まだまだ難しいようでした。

そして仕上げに
このマシーンを使って
奥さんに散髪してもらう事にします。


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【奥さんの心情】





開発者は
最終仕上げに奥さんに散髪してもらおうと
何とか説得を試みます。

しかし奥さんは
「ヤダ!そんなマシーン
絶対信用できない!」
こう言って嫌がっています。

この返答に開発者は
「たとえ失敗してもその結果と情報は
人類の未来に大きな財産を残す」
こう言って口説きます。

でも奥さんは
「私この髪型が好きなの
この機械でモンスターになりたくないの」
こう言って完全拒絶してます。

この返答に開発者は
もう諦めるしかなく
とても残念がってます。

奥さんの気持ちは
当然の気持ちだと思います。

俺でも
こんな物に髪の毛をカットされるなんて
絶対ヾ(≧Д≦)ノヤダヤダ


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【天才発明家】





このカットマシーンを作るにあたって
開発者の頭の形を完璧にスキャニングし
正確なCGを作り上げました。

そして
コンピューターを4個使い
アームの制御を行います。

しかしカットする時は
頭を全く動かす事が出来ず
センサー検知外に離れてしまうと
アームが髪の毛をつかめません。

そこで
アームの検知外に頭が離れてしまうと
アームが声で「髪型検知不能」と
きちんと教えてくれます。

アームや本体は
全部板金を切って溶接したり
3Dプリンターで製作したり
完全にハンドメイド制作しました。

ここまで
全部1人で製作してしまうなんて
もの凄い才能の持ち主です。

彼は
自分のホームページで寄付金を募り
開発費と生活費を稼いでいます。

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