「サンタとお年玉」
記事
小説
【焼餅の極意】
6歳の時の成人の日に父親方の
親戚一同がおばあちゃん家に集まって
少し遅い新年会をやる事になり
お年玉をもらって雪合戦して遊んだ
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
お年玉は親戚全員からもらったけど
全部合わせて5000円位にしかならず
それでも当時お小遣いがまだなくて
凄い大金を手に入れた感じがした!
お年玉で玩具を買いに行こうとしたが
雪合戦をしたせいで手がしもやけで
大きい円型の灯油ストーブで温まり
手が痒くてそれ処じゃない
しばらく温まってたらおばあちゃんが
「焼けたら皆で食べて良いよ」と言い
ストーブの上にお餅を乗せてくれて
お皿まで用意してくれた
ヾ(*´∀`*)ノ
なので俺は喜んでお餅を食べる事にし
だけど子供が8人もいてたから
ストーブの上にお餅を8個乗せられず
4個づつ焼く事になった
そしておばあちゃんが醤油を指に付け
お持ちの上にチョンチョンと乗せて
俺は何をしてるのか不思議に感じ
この事をおばあちゃんに聞いてみる
するとおばあちゃんが「こうすると
お餅が綺麗に上に膨らんで下に垂れず
とても取りやすくなるんだよ」と言い
もち焼きの極意を教えてくれた
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【そごうの玩具屋】
その後焼けたお餅を食べたら
1個だけでお腹いっぱいになって
体もポカポカしてきて眠くなり
玩具を買いに行く事忘れ寝てしまった
そしてしばらく寝て起きると外が暗く
玩具屋が閉店してしまったと思い
焦って時計を見たらまだ5時過ぎで
玩具屋が閉まってないから安心した
なので俺は母親に目の前の駅ビルの
玩具屋に行きたいと誘ってみると
母親は完全に酔っぱらってしまってて
「家に帰ってからね」と言われる
(´・д・`)ショボーン
せっかく玩具が買えると思ってたのに
この楽しみを我慢しなくてはならず
俺はふてくされて機嫌が悪くなり
1人でテレビを見始めた
すると父親兄弟の長男の息子である
6年生の子が俺に声をかけて来て
「僕も玩具買うから一緒に行こう」と
俺を誘ってくれた!
ヤッタ──ヽ(〃∀〃)ノ──!!
なので出かける事を母親に伝え
早速6年生の子と駅ビルのそごう内の
玩具屋でより取り見取りの中から
好きな物を選ぶ事にする
しかし玩具屋に到着すると
俺が欲しかった電車の玩具が無くて
その代わりとても値段が高い高級な
電車の玩具がたくさん並んでた
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【正月のサンタ】
どうやらこの玩具屋は最先端の玩具を
常に入荷してる様で電車の玩具ですら
鉄道模型のNゲージにになってしまい
俺のお金じゃとても買えなかった
仕方なくここで玩具を買う事を諦め
地元に帰ってから子供用の安い電車の
玩具を買おうと思い別の売り場にいる
6年生の子の所に行って帰る事にした
ショボ──(´・ω・`)──ン
6年生の子の所に行くと凄く大きな
レジ袋にたくさんの玩具が入ってて
俺は彼が「いっぱいお年玉貰えたから
たくさん玩具を買えたんだ」と思う
それをとてもうらやましく感じて
なのに俺は電車の玩具を買えないし
それが凄く悔しくてまたふてくされ
手を繋いで歩く足取りが重かった
そしておばあちゃん家に到着し
手を洗って酒盛りしてる広間に行くと
相変わらずどんちゃん騒ぎをしてて
さっきまで寝てた子供達も起きてた
すると6年生の子が子供たちを集め
大きなレジ袋をひっくり返して
中の玩具を大量に出し「好きな玩具
持ってって良いよ」と言ってくれる!
この事に俺や子供達が歓喜してしまい
みんな好きな物を選んで取って行き
俺はミクロマンの玩具を4個も貰い
凄く嬉しくてお礼を伝えた
ヤタ───ヽ(・∀・)ノ───!!