「サンタの自転車」
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小説
「欲しいおもちゃ」
9歳の時の俺はまだサンタクロースが
本当にいると信じててこの日になると
何も言わなくてもプレゼントを持って
俺の家に届けに来てくれると思ってた
この頃俺が住んでた三郷団地には
玩具屋がサンタの格好して家々に
配達するサービスがありこのサンタも
本物のサンタクロースと信じてた
今迄クリスマスになると母親と一緒に
玩具屋に行き欲しい物を選んで買うと
玩具屋が「サンタに頼んで君の家に
玩具を届けてあげるよ」と言われる
ヾ(*´∀`*)ノ
なのでそれを完全に信じ込んでた俺は
「今年もサンタが玩具を持ってくる」
そう思って母親に「今年も玩具屋で
欲しい物選びたい!」と伝えた
しかし母親が「今年はサンタが
特別な物を持ってくるから玩具屋で
欲しい物選ばなくて良いの」と言い
何を持ってくるのか楽しみになった
((o(*´∀`*)o))ワクワク♪
でもサンタと言えど他人だし本当に
俺の欲しい物がきちんと解ってて
それを持ってくるのか心配になり
少し不安を抱えてしまう
もしぬいぐるみとか持ってきたら
全然嬉しくないし興味もないし
俺の欲しい物が解らないなら
現金をくれと願ってしまった
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【プレゼント】
12月25日俺はサンタが玩具を持って
家に届けに来ると言うので出来るだけ
深夜まで起きてサンタに合おうと思い
眠い目をこすって必死に耐えてた
この頃は毎日夜8:30分に布団に入り
夜9:00には完全に眠ってる生活で
深夜まで起きられてた事なんて無く
リビングで座ったまま寝てしまった
((´-ω-`))ウトウト…
すると母親に起こされてしまい
布団で寝る様に言われ仕方なく
凄く眠かったので自分の部屋に行き
布団で寝る事にする
その後夜中にトイレに行きたくて
目を覚まし用を足しに行って戻ると
ふとプレゼントの事を思い出し
部屋の中を見渡してみた
でもプレゼントらしき物なんて無く
俺はサンタに裏切られたと感じ
悲しくなって寝てる母親の所に行き
無理やり起こしてしまった
そして母親に「サンタさんが来なくて
プレゼントがどこにも無い~」と
悲しみを伝えると母親が眠たい顔で
むくりと起きてベランダに向かった
(´ぅω・`)ネムイ
するとベランダには自転車があり
この時自転車が無かった俺は
もの凄く驚いて大声で喜んでしまい
母親に「静かに」と言われてしまう
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【初乗り】
これがサンタからのプレゼントだと
解った俺は想像以上の物を貰えて
大満足し半分寝ながら立ってる母親に
「嬉しい!」と大声て伝えた!
すると母親にまた「静かに」と言われ
「明日の朝お父さんがこの自転車を
1階に下ろしてくれるから今日はもう
寝なさい」と言わてしまった
翌朝起きると俺はベランダに行き
夜中に自転車がここにあった事が
夢じゃないか確かめるため見に行くと
本当に自転車あって安心する
( ´ー`)フゥー...
そして自転車をよく見ると今流行りの
6段ギアーで大きな四角いライトの
とてもカッコ良い自転車だと解り
更に喜びが増してしまった!
その後父親が会社に行く時ついでに
自転車を1階に下ろしてくれるから
この時一緒に付いていってそのまま
自転車の初乗りをする事にした
しかしこの時弟のヨッチも来てて
「僕も乗りたい!」と言うので
乗らせると自転車が大きすぎて地面に
足が付かなくて全然乗れない
仕方ないので俺はヨッチを後ろに乗せ
初乗りを始めギアーを変えまくって
速度の変化を心行くまで堪能し
1時間以上も走り回ってしまった!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°