【22年改訂/労務管理】第0回「なぜ、現在・未来において企業の労務管理が重要なのか」を分かりやすく解説【人事労務コンサルティング】

記事
ビジネス・マーケティング
※令和4年2月改訂


いつもお世話になっております。
コンサルハスモトです。

この記事を読んでいる方は、何かしらの理由があって
「自企業の労務管理や人事労務をしっかりしていかなくては」
と思っている経営者や役員の方か、

その経営者や役員の方から
「自企業についての労務管理や人事労務を任された従業員」
のどちらかと思います。

そういった方のお役に立てるような記事にしていきたいと思います。

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1.初めに「労務管理の現状」


現状、経営者や役員の方の「労務管理や人事労務」についての関心は、かなり低いです。

労務管理をきっちり行っているメリットは、普段の業務では中々目に見えない・数字として現れにくいために、売上を伸ばし、利益を上げることに注いでいる熱量とは比較にならないほど低いです。

私が担当している顧問先でも、「何か問題があってから対処すれば良いのでは?」と考えられている方が、かなり多くいらっしゃいます。

現代においては、その考えはかなり危険であり、その考えを現代風にマネジメントしなくてはいけない理由を、 労務管理の基本や課題を含め、分かりやすく記述していきたいと思います。

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2.人事労務についての考え方


初めに、労務管理というものは、問題が発生してからではなく、発生前の状態の段階で進めていかなくてはならないものです。

まずは、この認識を持つことが基本であり重要です。

何故なら、労務管理や人事労務を行わないことによって発生するデメリットが以前に比べて格段に大きくなっているからです。

前述した「問題が発生してから対処しよう」という考えを持っている経営者や役員の方は、(私の印象ですが)年輩の方や、経営を数十年行なっている方が多いなと感じます。

つまり、そういった方は、上記のデメリットが対したことはない、と考えているということです。

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以前であれば、(言葉は悪いですが) 会社では経営者が一番偉く、どんな経営方針だったとしても、従業員は経営者の意向に従う必要がある(=従わなければならない)、そして従えないのであれば退職すべきだ、という風潮でした。

ただ、現状はそういう風潮は悪しきものとして扱われており、労働基準監督署や年金事務所(厚生労働省)などの官公庁、経営者に反発した従業員が起こした裁判などが、日本中どこででも行われており、メディアででもよく目にするようになりました。

そうなった場合には、「官公庁のあっせん」や「裁判における賠償請求」などによる「金銭面」、また、それに対応するための「時間と労力」が、企業の負担として大変大きいものになります。

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3.労務管理への取り組み方


会社運営を効率化してスムーズに進めていくためにも、こういったデメリットが発生する確率を下げていく行為を、基本的に・日常的に行なわなくてはなりません。

例えば、労務管理についての、管理職研修・従業員研修などを開催し、労務管理のソフト面から補っていくことも、最近の企業のトレンドになっています。

また、労務管理や人事労務が、これからさらに重要になる理由としては、毎年のように、厚生労働省などから新しい施策が発表されるということもあります。

さらに、その新しい施策が、民間企業に「きちんと浸透しているのか」「きちんと運営されているのか」ということの調査も、日常的に行なわれています。

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4.現在の労務管理「働き方改革とは」


私が考えるに、ここまで国が民間企業に口を出してきたきっかけになったのは、2015年の某広告代理店での、若手従業員自殺事件からかと思います。

あの事件は、新聞や週刊誌に取り上げられ、連日ワイドショーなどで大々的に報道されるなど、かなり一般の人々の耳目を集めました。

あの時から、毎年のように
「(どんな理由があれ)長時間労働はさせるな!」
「(とにかく)有給休暇をたくさん取得させろ!」
「(無理やりにでも)従業員の健康管理はちゃんとしろ!」
等の施策、まとめると「働き方改革」が、形を変えながら進められています。

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労務管理というものに、完成形と呼べるものはありません。
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例えば、2022年の段階で、国が認める100%の仕組み作りが完了したとしても、2023年には、また課題が発生するため、充分ではなくなるということが多いです。

よって、どんな企業でも、「労働時間/休憩時間」を含めた「勤怠管理」や「働き方改革」に沿った「業務の効率化/マネジメント」を、 単発ではなく、行い続ける必要があります。

そしてそれは、ほとんどの企業の場合、大変な労力になります。ただ、その大変な労力を日常的に行なえた企業には、きっちりと形に見えるメリットが発生することも事実です。

時間はかかりますが、労務管理マネジメントは重要であることを理解していただくことが、第一歩と言えます。

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少しでも皆さんの企業が良い方向へ進んでいくために、このブログが少しでもお役に立てればと思います。

また、他の記事でお会い出来れば幸いです。
さようなら。



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