常に相手と連絡が取れていないと不安になる人へ-後編-

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前回
常に相手と連絡が取れていないと不安になる人へ-前編-
というタイトルで記事を書きました。
今回はその続き、後編です。

前編では
・自分は不安になりやすいタイプなのか?
・何故不安になりやすいのか?
という点について書きましたので、
後編では
・どうすれば不安になりにくくなるのか?
・お相手は何故あなたを不安にさせるのか?
という点について書こうと思います。


①どうすれば不安になりにくくなるのか?

-1:認知を改善しよう
-2:落ち着こう/受け入れよう
-3:体を動かそう

①-1:認知を改善しよう
└心配事は4%しか現実化しない

論理的に考える事が得意な人にお勧めの方法は、“認知”を改善していく事にフォーカスする事です。
認知については過去の記事でも何度もお伝えしていますが
【認知】
心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。 

引用…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上記の事を指します。

簡単に言うと、“何か起きた時にどう受け止めるか”の事です。

雨が降ってきたことを
「何だよ、雨が降ってきたよ嫌だなぁ。」と思う人もいれば
「雨だ!雨降ってきたから買ったばかりの傘が使える!やったー!」と思う人もいる、これを認知と言います。

不安になりやすい人はこの“認知が”極端な事が多く、下記の様な認知をしてしまいがちです。

・マイナス思考
└何でも悪い出来事にすり替えてしまう。
・拡大解釈/過小評価
└短所や失敗を大げさに考え、長所や成功を過小評価してしまう。
・決めつけ
└客観的な事実より否定的な感情を堅実だと決めつける。
・~すべき、~でないといけない、という思考
└固まった思考。
・一般論化
└少しでも良くない事が起こると「いつもこう。」などネガティブに捉える。
・結論の飛躍
└根拠もなく深読みや先読みをして、悲観的で否定的な結論をだしてしまう。
・ネガティブで極端なレッテル貼り
└失敗すると自分にネガティブなレッテルを貼ってしまう。
・白黒思考
└何かを考える時、決める時にどちらかしか受け入れず、間は認める事が出来ない。
・読心術
└証拠もないのに他人の考えを決めつける思考。

こういった偏った認知は不安を煽るだけなので、出来れば解決しておくべきです。

そこで、論理的な方は、次の事をしてみるようにしましょう。

・不安になった時に、その不安な考えに証拠があるかを考えてみる。
例えば好きな人からLINEの返信が来なかったとしましょう。
その時に認知の歪みが起きてしまっている人は『自分が嫌われたんだ』『絶対他の異性と会っているんだ』などと考えてしまいがちです。

さて、『自分が嫌われた』という根拠はあるのでしょうか?
『他の異性と会っている』証拠はあるのでしょうか?

証拠が無いのに不安になるのはバカバカしいと思える様になると◎です。

・不安になった時に、そう考えるデメリットとメリットを考えてみる。
例えば上記の例で『絶対他の異性と会っているんだ』と考えた時のメリットとデメリットを考えてみましょう。

デメリットは、本人が不安になってしまうという事。疑ってしまうのでそれが言動に反映されてしまった場合お相手との関係が悪化する可能性があるという事。など、あまり良い精神衛生状態ではありませんね。

メリットは、本当に他の異性と会っていた時に心の準備が出来るという事。
だけど、もしその心の準備をしていたとして、仮にお相手が本当に他の異性と会っていたと分かった時にあなたはショックを受けずに済みますか?
NOですよね?
であれば、万が一仮に現実化したとしても、どっちにしろショックを受けるのだから不安でいる時間は短い方が良いと思いませんか?

・考えられる可能性を全て書きだしてみる
上記の例“好きな人からLINEの返信が来なかった”時に考えられる全ての可能性を書き出してみましょう。

・スマホが壊れている
・本人が忙しい
・事故で病院にいる
・家族に大変な事が起きてしまった
などなどなどなど、これは考え始めたらきりがありません。

※ちなみにLINEの返信については下記の記事にも書きましたので参考にしてくださいね。
【2020年最新版】既読スルーの理由はそんなに簡単ではない

そして、そもそも“心配事は4%しか現実化しない”というのはご存知ですか?

これは米国ミシガン大学の研究チームの心配事の実地調査によって分かった事なのですが、「心配事の80%は起こらない」ということが明らかになっています。 
 さらに、残り20%のうち16%は準備をしていれば対応可能なものという事も分かりました。つまり、不安な事・心配事のうち実際に起こるのはたったの4%。 ただの「取り越し苦労」にすぎないというのが結論です。

①-2:落ち着こう/受け入れよう
└自分の不安を受け入れた上で落ち着いて呼吸しよう

論理的に考える事が苦手な人や不安だけではなく緊張しやすい方には、呼吸を使った方法をお勧めします。
深呼吸なら知ってるよ、と思うかもしれないですがこれが意外と思った以上に効果的なんです。

・不安と向き合う気持ちになりやすくなる
・心理的苦痛が和らぐ
・不眠が解消されたり頭痛が軽くなる事も

⑴ストローを吸うように口をとがらせて10秒間、下腹部を凹ませるように意識しながら細く長く息を吐く。
⑵下腹部を膨らませるイメージで、鼻からゆっくり息を吸い込む。
⑶2秒息を止める。

これを3分程度続けてください。
(呼吸器系の疾患がある方は医師に相談してから行ってくださいね。)

人間は不安や緊張などのストレスを感じると呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると息苦しさを感じるため、身体反応と緊張を緩和させるために有効な方法なのです。

①-3:体を動かそう
└体を動かしている間、頭は解放される

少し①-2にも似ていますが、
手っ取り早いのはとにかく運動(体を動かす)する事です。

体を動かすと、考え事で脳にかかっていたストレスが体に分散すると言われています。正確には頭にかかっていたストレスが体にかかるストレスで相殺されるイメージなのですが、これも非常に有効です。

不安や悩みの度合いにもよりますが、

・散歩する
・立ち上がってその場をウロウロする
・家の中の掃除をする
・筋トレをする
・スポーツをする
・有酸素運動をする

自分のやりやすい事、好きなことをやってみると良いと思います。

私も考え事が多い時はエアロバイクを漕ぐ様にしています。
個人的には有酸素運動が一番おススメです。
汗も出てスッキリしますしね。

運動を定期的にしている人ってポジティブな人が多いと思いませんか?
恐らくポジティブな人が運動や筋トレをするのではなく、運動や筋トレをする人が段々ポジティブになっていくのではないか?と個人的には思っています。

②お相手は何故あなたを不安にさせるのか?

-1:お相手の愛着やパーソナリティを考える
-2:不安になりにくいお相手選び

②-1:お相手の愛着やパーソナリティを考える。
└愛着回避型スタイルと回避依存症、回避性パーソナリティ障害

前編で、不安になりやすい人は『愛着不安型スタイル』『恋愛依存症』の傾向があるというお話しをしました。

もしその傾向が本当にあった場合、お相手が
・同じ様に愛着不安型スタイル、恋愛依存症の場合
・愛着安定型スタイルの場合
は、あなたを不安にさせる事は少ないでしょう。

そうなると考えやすいのは、お相手が『愛着回避型スタイル』や『愛着恐れ・回避型スタイル』、『回避依存症』、『回避性パーソナリティ障害』、などの特徴を持っているという事です。

この特徴は全て別のものですが、愛着不安型スタイルの方や恋愛依存症の方とは真逆のタイプと言えます。
ここから先は、①-1で書いた(【2020年最新版】既読スルーの理由はそんなに簡単ではない)の内容で書いた事とほぼ同じ内容となりますが、下記の特徴があるため、あなたを不安にさせている可能性があります。

『愛着回避型スタイル』や『愛着恐れ・回避型スタイル』、『回避依存症』、『回避性パーソナリティ障害』は全て別の特徴の上判断が非常に難しいものですが、回避の特徴をどの程度持っているか、をジャッジする事はある程度の情報があれば出来ます。(最も確実なのは本人が診断を受ける事です。)
※これについて詳しく書こうとすると大変長く複雑になるので、今回も詳細を割愛します。いずれしっかり書く予定です。

・人と親密になる事を拒否する
・心を開かない(自分の話しをしない、自分の事を明かさない)
・自分の人生に向き合わない
・人と長時間一緒にいる事が出来ない
・一人の時間を重視する
・複数交際が基本、浮気や不倫をする
・セックスに対する依存傾向がある
・反対に、セックスを嫌がる、肌が触れ合う事を避ける
・自分にとって良くない状況になると逃げる
・責任を負わない、負おうとしない
・音信不通になる事がある
・他人を信用していない
・ナルシストな傾向がある
・自信が無く、自己肯定感が低い→承認欲求が過剰に高い
・情が無い様な言動をする
・金品を要求する
などなどなど

この特徴が全て当てはまる、という人は多くないと思います。
(もし全て当てはまった場合は重度なので本来は一刻も早く改善するための行動を促すべきです。が、ご本人が自覚していない事の方が多いので難しいのが実情です。)

上記はもちろん一例なのですが、複数当てはまる項目がある場合は何がしかの傾向がある可能性が高まります。
ないしはその可能性はなくとも『回避』の傾向がある場合は、愛着不安型スタイルの方や恋愛依存症の方を不安にさせてしまう言動が頻繁に起こります。

愛着スタイルの『回避型』の方は、大切な人や自分が好意を持った人と、心理的にも物理的にも近い距離になる事を嫌がります。
そういった事を「めんどくさい」「重荷だ」と感じてしまうのです。

一方、愛着スタイルの『恐れ・回避型』や『回避性依存症』や『回避性パーソナリティ障害』の方も、大切な人や自分が好意を持った人と、心理的にも物理的にも近い距離になる事を嫌がります。
ですが、その根底に『自分の事を全て開示しても相手は受け入れてくれるはずがない』といった心理や『拒否されたり傷つきたくない』などの心理があるのです。

②-2:不安になりにくいお相手選び
└愛着が同じスタイルの相手や安定している相手を選ぶ

②-1で、
“・同じ様に愛着不安型スタイル、恋愛依存症の場合
・愛着安定型スタイルの場合
は、あなたを不安にさせる事は少ないでしょう。”
と書きましたが、これに尽きます。

同じ不安型同士であれば、相手もご自身を強く求める為、かなり激情型の恋愛にはなりうると思いますが、不安にはなりにくいでしょう。
もしくは、傾向の重度によって軽度の方に負担がいくことになります。
(そう考えると、安定型のお相手を探すのが最も良いですが)

では、回避型のお相手に変わってもらう、という事は出来るのか?
という問題について書きます。

同じく②-1で、
“もし全て当てはまった場合は重度なので本来は一刻も早く改善するための行動を促すべきです。が、ご本人が自覚していない事の方が多いので難しいのが実情です。”
とも書きましたが、回避型の方は本人が自覚していないケースが非常に多いです。

そして、
・心を開かない(自分の話しをしない、自分の事を明かさない)
・自分の人生に向き合わない
・自分にとって良くない状況になると逃げる
・責任を負わない、負おうとしない
という特徴にもある様に“向き合わない”ため、万が一自分が回避型だと分かった後も、その事について改善していこうと考える可能性は低いのです。

もちろんピックアップした4つの特徴を持っていない回避型スタイルの方もいらっしゃるので、その場合は向き合ってもらいやすいと思いますが、大抵の場合ハードルが高いため、回避型の方に変わってもらうというのは非常に難しいのです。
(本人が改善したいと言って真面目にカウンセリングに通ったとしても難しい場合があると言われています。)

③後編まとめ

さて、今回は『常に相手と連絡が取れていないと不安になる人へ-後編-』として、「どうすれば不安になりにくくなるのか?」「 お相手は何故あなたを不安にさせるのか? 」について書いていきました。

不安になりにくくなる方法、については他にもいくつもあるので、また機会があれば書いていこうと思います。

愛着の不安型スタイルや回避型スタイル、回避依存症などの判断についてですが、これは基本的に本人が医師に診断を受けないと断言出来ません
更には、本人が診断を受けたとしても『あなたは愛着に問題があります。』と診断されにくいものなので判断が非常に難しいと言われています。

ですが、ご本人であってもお相手であっても“傾向”があるかどうかという事やその対策簡単な診断テストは出来ますので(あくまでも簡易的です。)、もし話しをした上で今の恋愛をどうしていくかのアドバイスが欲しい、という方は直接私にご相談ください。

本気で今の恋愛を良くしていきたい覚悟がある方であれば、いつでも受付いたします。(その際は私の他のブログもご覧になってからご依頼くださるとスムーズかと思います。)

皆さんの恋愛が良くなることを祈っています。
明日、心が晴れますように♪


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