山岳信仰
山岳信仰(さんがくしんこう)とは、山を神聖視し崇拝の対象とする信仰。山岳信仰は、自然崇拝の一種で、狩猟民族などの山岳と関係の深い民族が山岳地とそれに付帯する自然環境に対して抱く畏敬の念、雄大さや厳しい自然環境に圧倒され恐れ敬う感情などから発展した宗教形態であると思われる。山岳信仰では、山岳地に霊的な力があると信じられ、自らの生活を律するために山の持つ圧倒感を利用する形態が見出される。これらの信仰は主に、内陸地山間部の文化に強く見られ、その発生には人を寄せ付けない程の険しい地形を持つ山が不可欠とされる。そのような信仰形態を持つ地域では、山から流れる川や、山裾に広がる森林地帯に衣食住の全てに渡って依存した生活を送っており、常に目に入る山からの恩恵に浴している。その一方で、これらの信仰を持つ人々は、険しい地形や自然環境により僅かな不注意でも命を奪われかねない環境にあることから、危険な状況に陥る行為を「山の機嫌を損ねる」行為として信仰上の禁忌とし、自らの安全を図るための知識として語り継いでいると考えられる。日本七霊山(にほんななれいざん)は、日本古来の山岳信仰や信仰登山の盛んな7つの山。単に「七霊山」、あるいは「七霊峰」ともいう。富士山(静岡県、山梨県):標高3,776m 日本の最高峰、静岡県・山梨県の最高峰 立山(富山県):標高 3,015m 富山県の最高峰白山(石川県、岐阜県):標高2,702m 両白山地の最高峰、石川県の最高峰大峰山(奈良県):標高1,719m 山上ヶ岳・紀伊山地 奈良県釈迦ヶ岳(奈良県):標高1,799.5m 紀伊山地 奈良県大山(
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