こんにちは
山梨県の旅で見つけた富士山の湧き水から生まれたクラフトビールをご紹介いたします。
Mt. Fuji Brewingの白茶富士です。
使用酵母は上面発酵酵母(日本の主なビールは下面発酵酵母)で
酵母特有のバナナやクローブの風味が特徴です。
ヴァイツェンタイプと書いてあります。
ヴァイツェンとはどんなビールかというと「小麦のビール」という意味です。
1500年ごろ、ドイツバイエルン地方では、通常70%ほどの小麦を使うビールがとても人気でした。
小麦を使用したビールは大麦を使用したビールよりも味わいが深くなります。しかし小麦はパンなど主食になる穀物だったためパン職人とビール職人とで小麦の奪いあいが起きてしまいました。日々の主食が市民にいきわたらないと困ります。
そこで1516年に小麦はパンにということでビール醸造用の小麦は制限されることになりました。
現在ビールは大麦で醸造されているのはこの制限の流れをくんでいます。
その後小麦で作られるビールは衰退してしまいました。1980年代これを復活させました。それがヴァイツェンビールです
ヴァイツェンビールには3種あります
クリスタル (明るい白、ろ過あり)
ヘーフェ (オレンジがかったゴールド ろ過なし)
ドゥンケル (濃い栗色 ろ過なし)
今回山梨で買うことができた白茶富士は小麦麦芽を50%以上。
ヘーフェの色合いといった感じでしょうか。
一口実際飲んでみるとバナナのようなフルーティーな香りが確かにします。後味がリンゴのような味が広がります。
「おーバナナ。リンゴ。」と思ってしまいました。
後で表示を見たところ隠し味に桃とリンゴ果汁が加えてあるそうです。
なるほど。
苦みがほとんどないので女子向けでしょうか。
今回は酵母を殺菌してある缶ビールのみの販売だったので味わえなかったのですが本来ヴァイツェンビールは生きた酵母菌もしっかりとグラスに注いで酵母そのものの味や香りも楽しむものなので瓶ビールで購入(生きた酵母入り)をオススメしたいと思います。
そのほか「Mt. Fuji Brewing」では
ヴァイツェンビールの花葉富士(はなばふじ)淡黄富士(たんこうふじ)
琥珀富士(こはくふじ)
唐茶富士(からちゃふじ)
藤黄富士(とうおうふじ)
黄蘗富士(きはだふじ)
柑子富士(こうじふじ)
焦香富士(こがれふじ)
黒鳶富士(くろとびふじ)
山吹富士(やまぶきふじ)
黒紅富士(くろべにふじ)
銀煤富士(ぎんすすふじ)
萌木富士 (もえぎふじ)
支子富士(くちなしふじ)
香染富士(こうぞめふじ)
など富士山の四季、色をテーマにたくさんのクラフトビールを販売しているようです。すべていただくのにはすごく時間がかかってしまいそうです。
写真は山梨県河口湖にある富士山世界遺産センターの季節を通した富士山の色を映し出した展示の写真です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。