「富士山の幸運」

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【富士登山計画】





7歳の時の夏休み
親戚一同で富士山を登ろうと
計画が立てられた。
ヾ(*´∀`*)ノ

これは
毎年行ってる親戚一同で
家族旅行するイベントとして
富士山に行こうと計画された物。

当時の俺は
「富士山を俺のような子供が
登り切れるわけないじゃん」
そう感じてしまった。

父親と母親も
富士山に行く事に消極的で
疲れるからヤダと言っていた。
ヾ(≧Д≦)ノヤダヤダ

でもこの計画をした
母親兄弟の次男たかおじさんは
もうノリノリで1泊2日の
登山旅行を計画してた。

登山計画は
5合目まで車で行って
そこからツアーガイドの案内で
頂上を目指すという物。

しかし計画途中で
富士山の頂上に到達できない事が
判明したのだった。


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【8合目】





富士山の登山コースを見てみると
所要時間と体力が問題で
到底登り切れそうもない。

そこでたかおじさんは
8合目まで行き
そこで下ろうと言い出した。
(o'∀'))フムフム

登山コースは
休憩所がたくさんある
「吉田ルート」を選んだ。

このルートなら
片道4時間位で8合目まで行け
子供達もなんとかなる
そう感じてたようだった。

しかし俺は
テレビで見た富士山登山で
とんでもなく大変な事を
よく知ってた。

頂上付近に行くと酸素ボンベで
酸素を補給しないと
登れない状態を見た事ある。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

更に
頂上に行った人たちは
みんな疲れ切ってて
死にそうになってるのも知ってる。


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【頭痛】





俺は
この富士山登山が凄く憂鬱で
とても行きたい気分になれなかった。

しかし
そんな俺の気持ちなんて無視して
計画だけがどんどん進んで行く。
オロオロ((;д;`≡´;д;))オロオロ

そして行く日が決まり
とうとう登山しないとならなくなり
だんだん頭がクラクラしてくる。

登山旅行当日の朝
突然頭痛がしてしまい
この事を母親に伝えた。
(>_<)イタイ

すると母親は
何故かニコニコ顔で
「頭痛いんだ!
なら富士山無理ね~」と言ってた。

その後たかおじさんに連絡し
今日の富士山登山に
行けない事を伝えた。

多分母親も
猛烈に富士山なんて上りたくなく
俺の頭痛で行けなくなって
ホッとしてたのかもしれない。


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【飲み薬】





父親は
仕事上の付き合いがあるから
1人でも参加しないとならず
渋々出かけて行った。

その後俺は
病院に連れていかれ
熱を測ると38度あったので
子供用液体飲み薬をもらった。

その飲み薬は
オレンジの味が付いてるが
凄くマズい薬で大っ嫌い。
ヽ( ゚д゚ )ノマズイ!

しかし飲まないといけないから
無理やり飲んで
しばらく眠ってしまった。

そして2時間くらい寝ると
かなり頭痛がおさまってて
普通に遊べるほど元気になる。

でも今日は
1日寝てないといけないので
凄く暇になりそうだった。

そんな状態なので
母親がお婆ちゃんに連絡して
午後から俺の為に来てくれるよう
頼んでくれた。


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【崖崩れ】





そして午後になると
お婆ちゃんが来てくれて
一緒にいろはかるたをやり
楽しい時間を過ごせた。

でもおばあちゃんは
夕方一緒にご飯を食べた後
泊ってってくれず
すぐに帰ってしまい寂しい。

その後俺は
熱が下がったばかりなので
すぐに寝かされてしまい
この日が終わってしまった。

翌朝テレビを見ると
なんとニュースで
富士山で崖崩れがあったと言う!
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

でも崖が崩れた場所は
吉田登山道と正反対の
登山コースが無い所だった。

しかし母親と俺は
親戚たちが無事か心配になり
電話が来るのを待ってみた。
o┤*´Д`*├oシンパイ

そして昼頃
父親から連絡があり
無事に8合目で1泊して
下山できたと言ってた。


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【地獄の登山】





この時富士山で
崖崩れがあった事を父親に言うと
「下山したら崖崩のせいで
登山道が閉鎖されてた」と言う。

でも
ともかくみんな無事で
母親と一緒にホッとできた。
( ´Д`)=3 フゥ

その後父親が帰宅して
登山の事を聞いてみると
「しんどすぎて死ぬかと思った」
そう答えてた。

それを聞いた俺は
「楽しかったんじゃないの?」と
父親に尋ねてみた。

すると父親は
「登山なんてただの拷問だよ」
そう言って
全然楽しかった顔をしてない。

そして俺は
「やっぱ富士山に登るなんて
テレビで見た通り地獄なんだ」
そう感じてしまった。

その話を聞いた俺と母親は
「崖崩れもあったし
行かなくて良かったね~」と
参加しなかった事に嬉しくなった。

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