ウクライナ危機と日本人の愛国心
ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻から早くも8日経ちましたが、進撃速度が予想よりもかなり遅いようです。 その理由はいろいろ考えられますが、まず、ロシア軍がウクライナ軍から想定以上の抵抗を受けていることが上げられます。 ウクライナ軍はもともと強力だったのですが、その上、米国やドイツを始めとするNATOから武器を供給されていますからね。 また、ロシアの戦略的ミスもあります。 ロシア軍はろくな作戦もなく、何をすべきかわからない軍隊と呼ばれているほどです。 そして敵を過少評価し、早期勝利を想定したため、十分な再補給計画を怠り、燃料や弾薬の補給を維持できない状況に陥っています。 少し話が変わりますが、この戦争でも情報戦が行われています。 たとえば、ウクライナ側は、ロシア軍の戦車146台および 装甲車706台を撃破したと発表。 また、テレビでは、あるウクライナ人のドライバーが撮影した燃料不足で立ち往生するロシア軍戦車の映像が流されました。 もちろん、ロシア側も負けずに、さまざまな映像を国民向けに放映し続けているようです。 当然ながらこれらの発表は両国国民の気持を盛り上げるためのものですから、鵜呑みにはできません。 両国のこれらの情報にはかなりのフェイクニュースが含まれています。 いわゆる大本営発表を思い出してください(わからない方は調べてくださいね)。 たとえば、ロシアによる侵攻開始後、数時間のうちにロシアの戦闘機十数機を撃墜したとして、ウクライナ軍のあるパイロットがヒーローとして紹介されました。 しかし、なんとこの映像はビデオゲームから取ったものだったのです(制作会社の関係者が証言)。
0