「いる?」その返事は、いつも「いる。」だった。 ~その一言の先には、いつも行動があった。~
前回、可愛さんの優しさは、何気ない一言に宿っていると書きました。今回は、ヒデのお話です。ヒデは、あまり多くを語りません。でも、30年以上付き合ってきて、一番助けられたのは、言葉ではなく、行動でした。私が自己破産した時、店には、まだたくさんの物が残っていました。皿。厨房機器。本社倉庫の寸胴や消耗品。そして、冷凍庫いっぱいの食材。電気が止まれば、すべて廃棄になります。私は、ヒデに電話しました。昔から、私たちの会話は変わりません。「いる?」「いる。」それだけです。私は、車いっぱいに食材を積み込みました。チーズ。鶏肉。その他にも、いろいろな食材。全部合わせると、100キロ近くあったと思います。それを一人で、串ひでまで運びました。後日、「あの食材を入れるために、ストッカー買ったよ。」そう聞いて、思わず笑ってしまいました。私は、運ぶことしか考えていませんでした。入れる場所まで、考えていなかったのです。その後も、ヒデには、必要か?聞いて、店へ来て、必要な皿や厨房機器だけを持っていきました。また別の日には、本社倉庫へ来て、寸胴や消耗品など、必要な物だけを持っていきました。必要だから受け取る。必要だから使う。私たちは、30年以上、ずっとそんな関係です。私には、積水ハウスのアパートがありました。自己破産で、そのアパートも手放すことになりました。破産管財人から、「買ってくれる方がいたら紹介してください。」と言われました。私は、ヒデに話しました。「俺は得にもならないから、ヒデがほしいなら。」ヒデは、約2,000万円で、きちんと購入してくれました。助けてもらった、という話ではありません。値引きでも、特別
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