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第5回「独立後、誰に相談しましたか?」

独立して最初に直面する現実は、「相談できる人がいない」ということです。会社員時代には当たり前にいた上司や同僚がいなくなり、多くの人が孤独を経験します。「自分で決めたことだから」と一人で抱え込んでしまいがちですが、私も二度の起業を通じて、その深い孤独を何度も味わいました。メンバーが周囲にいても、本音を分かち合える相手がいない精神的な孤独は、本当に身に染みるものです。人は誰かに話を聴いてもらうことで、不思議と頭の中が整理されます。信頼できる「壁打ち相手」がいるからこそ判断の精度が上がり、折れそうな心を支えることができるのです。一人きりで事業を続けるのは、目印のない暗闇を歩くようなもので、非常に危険です。では、誰に相談すべきでしょうか。家族や友人は大切ですが、近すぎるゆえに心配をかけたくなかったり、事業の悩みを理解してもらいにくかったりすることもあります。独立した人間に必要なのは、「同じ景色を見ている人」との対話です。同じように悩む仲間や、先を歩む先輩との対話が、「自分だけではない」という安心感と一歩踏み出す元気をくれます。若い頃の私は「自分でなんとかしなければ」と突っ張っていましたが、今ははっきりと分かります。人は、信頼できる繋がりがあってこそ、本当の力を発揮できるのです。今のあなたの周りに、不安や本音をそのまま話せる人はいますか?もし思い当たらないのであれば、まずは信頼できる相談相手や仲間を探すことが、ビジネスのノウハウを学ぶことよりも先決かもしれません。次回はいよいよ最終回です。60代を迎えた今の私の生き方と、あなたへ一番伝えたいメッセージをお届けします。今日も明るく元気よく。
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ありがたい存在は、いい人ばかりではない

これまでの人生を振り返ると、私が心から感謝している人々は、必ずしも「優しくていい人」ばかりではありません。時には厳しい言葉を投げかけられたり、自分の限界を試されるような試練を与えられたりすることもありました。当時は「なぜこのような目に遭うのだろう」と悩んだことも事実ですしかし、今になって振り返れば、あのときの厳しい一言や苦しい経験こそが、私を大きく成長させてくれたのだと確信しています。優しさだけでは気づけない真実があり、当時は見落としていた愛情がそこにはありました。「あえて厳しく接してくれた人」や、時には「この人のようにはなりたくない」と思わせる存在こそが、実はありがたい存在だったのかもしれません。人生は思い通りにならないことの方が多いですが、そこから何かを学び取ろうとする柔軟さと謙虚さがあれば、あらゆる出来事や存在を前向きに捉えることができるのではないでしょうか。周りにいる優しい人たちだけでなく、自分に対して厳しい人の存在にも目を向けてみることで、それが自己の成長につながるヒントになるかもしれません。
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第6回「相性のいい人と、一緒に歩みたい」

全6回にわたるコラムシリーズを最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。これまで、不安や失敗、孤独、そして物事の始め方や在り方について、私自身の経験をありのままにお伝えしてきました。最終回となる今回は、現在の私の想いについてお話しさせていただきます。60代を迎えた今、私はこれまでの経営経験や二度の起業での挫折、多くの回り道が、すべて誰かの役に立つための財産であったと実感し、非常に充実した日々を過ごしております。現在の私の目標は、独立や起業、あるいは人生の後半戦の生き方に悩む方々の「伴走者」となることです。答えを提示するのではなく、皆様の想いを共に引き出し、形にするお手伝いをしたいと考えております。私は、すべての方にサービスを提供したいわけではありません。無理な勧誘や働きかけはせず、価値観の合う方と深く関わっていきたいと考えております。自らの人生を切り拓こうとする意志を持ち、誰かの役に立ちたいと願う方と共に歩んでいければ幸いです。人は何歳からでも成長し、誰かの力になれます。もし本コラムを通じて、ご自身の今後の歩みについて対話を希望される場合は、ぜひお気軽にご連絡ください。まずは相互理解を深めるための機会を持てれば嬉しく思います。最後になりますが、皆様の不安は挑戦の証であり、その経験には必ず価値があります。50代、60代からの挑戦に遅すぎることはありません。今だからこそ成し遂げられる「志事」を、共に全力で楽しんでいきましょう。今後とも、よろしくお願い申し上げます。河村直人
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第3回「スモールビジネスは、小さく始めるから強い」

本日は、第3回「スモールビジネスは、小さく始めるから強い」というテーマでお届けします。「独立するなら、立派な事務所や会社の形を整えなければ」と考えてしまうことはありませんか。実は、その「形」へのこだわりこそが、最初の落とし穴になることがあります。私自身、40代の頃に見た目の立派な店舗から始めて大失敗を経験しました。重い固定費が経営を圧迫し、集客が滞るとすぐに資金が底をついてしまったのです。その経験から、50代・60代の独立は、個人事業のようなスモールビジネスから「小さく始める」のが最強だと確信しています。理由は以下の3点です。1. 自分の本当の覚悟が試されるから大きく始めると人や資金への「依存」が生まれがちですが、小さく始めることは、自分一人の力でお客様を見つけ、価値を届けられるかという実力に向き合うことになります。2. 失敗のコストが小さいから一回の失敗で再起不能になることが最大の懸念です。小さく始めれば、軌道修正しながら何度でも試行錯誤を続けることができ、リスクを最小限に抑えられます。3. これまでの経験と年齢が武器になるから若者のようなスピードや規模で勝負する必要はありません。長年培ってきた経験や信頼関係は、小さな場で一人ひとりと深く関わる中でこそ最高に輝きます。事業計画やホームページを作るよりも先に、まずは「目の前の一人のお客様に価値を届ける」ことから始めてみてください。自分の経験や知恵を注いで「ありがとう」と言ってもらえる体験こそが、ビジネスの種となります。「稼ぐ力」とは、突き詰めれば「誰かを笑顔にする力」なのです。最後に、一つだけ問いかけさせてください。今のあなたの
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第2回「私はこうして2度、つまずいた」

コラム第2回となる今回は、私の恥ずかしい失敗談を正直にお話しします。これをお伝えしないことには、このコラムを書く意味がないと考えているからです。1度目の起業は40代の時でした。当時始まった「メタボ健診」の波に乗ろうと、「儲かりそうだ」という動機だけで始めました。経験も強みもないまま店舗を構え、集客や資金の見通しを甘く見ていたのです。現場を気の合う仲間に任せきりにした結果、メンバーの心は離れ、わずか2年足らずで事業を閉じることになりました。仲間への強い依存心が、1度目の失敗の本質でした。2度目の起業は50代の時です。経営経験のある優秀なベテラン仲間が集まりましたが、いざ始まると動いていたのはほぼ私だけでした。彼らは組織の中で力を発揮するプロであり、ゼロから泥臭く動く起業とは勝手が違ったのです。それにもかかわらず、私は自主性を重んじるという名目で遠慮し、明確な役割を決めませんでした。「言わなくてもわかってくれるだろう」という私自身の甘えが原因でした。仲の良いメンバーと起業する際の落とし穴は、関係性の良さが「役割の曖昧さ」や「配慮という名の遠慮」に変わってしまうことです。2度の失敗の根底にあるのは、人への「期待と依存」でした。起業において何より大切なのは、自分自身が覚悟を持って動いているかどうかです。誰かがいてくれたら心強いですが、たとえ一人になっても立ち続ける。その覚悟こそがスタートラインになります。次回は、その「覚悟」についてお話しします。50代・60代の独立において、なぜ「小さく始める」ことが覚悟の証明になるのかを深掘りしていきましょう。今日も明るく元気よく。
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