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【吉本ばななの炎上問題】長年のファンだから言いたいこと。(vol.1)

(⭐小説のネタバレを含むので、読む人はご注意ください。)わたしが初めて吉本ばななさんの本を読んだのは20代半ばくらいのとき。「アムリタ」というタイトルの小説で、主人公の自殺した妹の名前がわたしと同じだったので、なんとなく親近感を覚えて読み始めた。同時期に発売された、「N.P」「キッチン」「TUGUMI」にはじまり、近年の作品「吹上奇譚」シリーズまで全て読んでいる、れっきとした吉本ばななファンである。でも、わたしは吉本ばななファンであることを、ずっと隠してきた。それは、多くの人が小説を読んだとき、彼女の本質にたどり着く前にあらゆる偏見にぶち当たってしまい、差別を生むことが原因だった。例えば、スピリチュアル要素が非常に高いこと。「彼女について」や「花のベットで昼寝して」などが顕著なのだが、黒魔術と白魔術が本当に存在する世界線だったり、引き寄せの法則が物質的に作用する物語だったり、「作者の頭の中は一体どうなっているんだろう?」「スピっていてヤバい奴。」という懸念を生みやすい。小説だけなたまだしも、エッセイ本や対談本で「引き寄せの法則」「見えないものの力」についても真剣に語っている。だから、本棚に彼女の本が並んでいると、どうしても「そっち系」に見えてしまう。だから嫌だった。彼女の本当の魅力はそんなところじゃないからだ。わたしには鬱病の既往がある。特に重症だった20代後半~30歳くらいの時期。酷いときは毎日薬をのみ、それでも布団から出られず、カーテンも閉めっぱなし、服も着替えられずお風呂にも入れず、ご飯も食べられない。もちろんテレビも見られない、ニュースも怖くて読めない。本当に何も無かっ
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【吉本ばなな炎上から考える境界線の病理】ペット依存で1000万溶かした実父の話。

前回の記事では、吉本ばななさんのnote炎上をきっかけに、「健全な境界線」についてお話しした。例え優しさであっても、作家またはひとりの人間としてのポリシーを守るためであっても、どんな理由があっても、境界線の甘さはときに家庭を跡形もなく崩壊させる狂気へと変わるものだということ。そして、その一連の家族のごたごたに他人(ましてやファンまでも)を巻き込むことは罪深い行為だと思う、ということ。ーーとまあ、偉そうに分析しているわたしだけど、実は、わたしの実父もばななさんの姉と同じ道を歩んでしまっている。ペット依存になってしまい、最終的には犬の治療費に1000万円近い大金を使い果たし、両親は資産をめぐって裁判を起こし、結果として熟年離婚することとなったのだ。もちろん、その過程でわたしもごたごたに巻き込まれそうになったりもした。今日は、我が家が崩壊していくプロローグとして、「外面は完璧だった父」がペットへの共依存の沼に落ちていったリアルをお話ししたい。ペットへの共依存がどれほど恐ろしいものなのか、なぜ起きるのか、それを食い止めることが出来る方法は無かったのか。実体験を踏まえたわたしなりの考察と本音が、誰かの役に立ってくれることを願いながら書いている。(⭐ばななさんのnoteの記事を読んで、トラウマのフラッシュバックを経験した方には刺激が強い内容かもしれません。ご注意ください。無理して読まなくても大丈夫ですので。)昭和のスーパーサラリーマンが見せた、家庭内の「暴君」の顔わたしの父は、言うなれば「昭和が生んだスーパーサラリーマン」だった。時代に乗り、某有名外資系企業の日本CEOにまで上り詰めた、外
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【吉本ばななの炎上問題】長年のファンだから言いたいこと。(vol.2)

(⭐吉本ばななさんのブログ記事のネタバレを含みます。ご注意ください。)前回の記事で、私はこう問いかけた。「吉本ばななという人は、私たちが思っている以上に、とてつもなく賢く、そして強いはず。そんな人が、炎上することを想定せずに、あんなブログをアップするわけが無い・・・。では、どういう心理であのブログをアップしたのか。長年のファンであり、うつ病のどん底で彼女の文章に命を救われた私なりの、考察と本音をお話ししたいと思う。」それでは、続きのお話しを始めます。今回の炎上騒動を受けて、私は改めて彼女のnote(ブログ)を読み返した。読み終わったあと、あまりのエネルギーの強さに、頭が痛くなってしまったほどだった。ブログを読んで「変な汗をかいた」と言っている人が多い理由が解った。トラウマをしっかりと呼び覚ますにふさわしい文面だったからだ。やはり、吉本ばななという人の文章力のパワーは、凄まじいものがあると思った。虐待を受けた子どものリアルや、人間の心の複雑さについての切り口は、確かに鋭く、救われた(刺さった)人も多かったのかもしれない。でも、だからこそ。私は長年のファンとして、激しい悲しみを覚えざるを得なかった。その圧倒的な「文章の力」を、お姉様の治療費という、現実的な資金集めのために使ってほしくなかった。彼女の魔法は、あくまで「傷ついた読者を癒やすこと」だけに使ってほしかったのだ。ちょっと話はそれるけど、人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に、こんな設定がある。『人々の願いを叶えるために戦っていた「魔法少女」が、絶望の果てに、人々を呪う「魔女」へと変貌してしまう――。』今回のブログを有料でアッ
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