月虹の占い師 祥明(しょうめい)について
占い師になる前のこと。夜中の3時45分。ハワイ島の片隅で、嵐の中にひとりで立っていたときの話。あれは、今までの人生の中で一番深く迷っていた頃のことです。長い会社員生活を卒業し、独立したものの、何をしても結果が出ない。前に進もうとするたびに、足元が崩れていく感覚。いっそ、何もかも終わりにしたい…。そう思っていました。そんな日々が続いていた、ある日のこと。ふと、ある言い伝えを思い出しました。満月の夜にだけ現れる、幻の月の虹「ムーンボウ」。出現には、3つ条件が重なる必要がある。満月の明かり、人工の光が届かない深い暗闇、そして雨上がりの空。すべてが揃わなければ、現れることがない。ハワイでは古くから「見た者には大きな変化が訪れる」と伝えられてきた、奇跡の光です。何かに突き動かされるように、私はハワイ島行きの準備を始めました。そして、現地で迎えた満月の夜。午前2時。目が覚めると、窓の外は土砂降りでした。「これは、さすがに無理だろう…」そう思ったものの、ここまで来て諦めるのも違うと思い、人工的な明かりのない国立公園まで車を走らせた。真っ暗な道を走りながら、自分でも何をしているのかわからなかった。公園に到着したが、相変わらず土砂降りの雨。3時、3時15分、3時30分——。時計を見るたびに、諦めの言葉が頭をよぎりました。何度もエンジンをかけようとしたけど、できなかった。そして、3時45分。突然、車に降り注いでいた雨音が弱まりました。車を降りて、空を見上げると、月が地平線に沈もうとしていた。そして、私の頭上を包み込むような一筋の光が移動している。「あ、これは、もしや…」そして、しばらくすると、満天
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