人生の後半に、静かに問い直したこと
この文章は、介護の現場に立つ中で、人生の後半について静かに考えるようになったときに書いたものです。昨年の夏から、私は認知症高齢者のグループホームで働いています。 ㅤㅤきっかけは、とても現実的なものでした。 無資格・未経験でも始められること、 自宅サロンの仕事と両立できそうだったこと。 ㅤㅤ 正直に言えば、 「何か大きな志があった」というわけではありません。 ㅤㅤ 当初は、 デイサービスのように お年寄りと穏やかに過ごす場所なのだろう、 そんなイメージを持っていました。 ㅤㅤ けれど実際は、 入浴・排泄・食事・見守りなど 生活そのものに深く関わる仕事でした。 ㅤㅤ それでも不思議と、 利用者さんと向き合う時間は 私の心を満たしていきました。 ㅤㅤ 小さな手助けひとつに 「ありがとう」と言ってもらえること。 その言葉が、 胸の奥に静かに染み込んでくる感覚。 ㅤㅤ 「役に立っている」というより、「ここに居ていい」と感じられる時間でした。 ㅤㅤ 一方で、 目を背けたくなる現実にも 何度も出会いました。 ㅤㅤ 認知症が進み、これまで積み重ねてきた人生や 大切な人との記憶が、 少しずつ遠のいていく姿。 ㅤㅤ 妄想や不安、 身体の自由がきかなくなり、 「ごめんね、迷惑かけて…」と 申し訳なさそうに口にされる言葉。 ㅤㅤ そのたびに、胸がきゅっと締めつけられました。 ㅤㅤ 訪問診療で 淡々と薬が増えていく様子を見るたびに、「ただ生かされているだけ、になっていないだろうか」 そんな問いが 自分の中に残るようになりました。 ㅤㅤ もし、これが 自分自身の未来だったとしたら── 私は、どう在りたいの
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