【栗山和暉】最高のWebサイトはなぜ「レストランのメニュー」に学べるのか
私は日頃から、デザインは自己表現ではなく、ビジネス課題を解決するためのツールだと考えています。そして、その「課題解決」のヒントは、実は私たちが日々利用している場所、例えば「レストランのメニュー」に詰まっていると思っています。Webサイトの情報設計を考えるとき、私はよく一流レストランのメニューブックを参考にします。一見、ただの料理のリストですが、優秀なメニューには、顧客を迷わせず、満足度と客単価を最大化するための秘密が隠されています。例えば、メニューを開いた瞬間、まず視界に入るのは、その店の「核となる商品」ではないでしょうか。多くの場合、利益率が高く、シェフが最も自信を持っている料理です。Webサイトで言えば、これが「キラーコンテンツ」であり「主要なコンバージョンポイント」です。次に、メニューは「前菜」「肉料理」「魚料理」「デザート」といった形で、情報が美しく分類され、整理されています。これは、私たちがWebサイト制作で最初に行う「情報アーキテクチャ(IA)」の構築そのものです。訪問者が自分の欲しい情報(食べたいもの)にストレスなくアクセスできるように、適切な階層とカテゴリーに分類されているのです。情報がごちゃ混ぜになっているメニュー(サイト)では、注文(問い合わせや購入)をする気が失せてしまいます。さらに、プロのメニューは単に料理名を並べるだけでなく、写真、価格、そして短く魅力的な説明文が添えられています。特に、アレルギー表示や辛さのレベルなど、顧客が意思決定をするために必要な「判断材料」が過不足なく提供されています。Webサイトにおいても、デザインの美しさだけでなく、サービス
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