【栗山和暉】最高のWebサイトはなぜ「レストランのメニュー」に学べるのか

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ビジネス・マーケティング
私は日頃から、デザインは自己表現ではなく、ビジネス課題を解決するためのツールだと考えています。そして、その「課題解決」のヒントは、実は私たちが日々利用している場所、例えば「レストランのメニュー」に詰まっていると思っています。

Webサイトの情報設計を考えるとき、私はよく一流レストランのメニューブックを参考にします。一見、ただの料理のリストですが、優秀なメニューには、顧客を迷わせず、満足度と客単価を最大化するための秘密が隠されています。

例えば、メニューを開いた瞬間、まず視界に入るのは、その店の「核となる商品」ではないでしょうか。多くの場合、利益率が高く、シェフが最も自信を持っている料理です。Webサイトで言えば、これが「キラーコンテンツ」であり「主要なコンバージョンポイント」です。

次に、メニューは「前菜」「肉料理」「魚料理」「デザート」といった形で、情報が美しく分類され、整理されています。これは、私たちがWebサイト制作で最初に行う「情報アーキテクチャ(IA)」の構築そのものです。訪問者が自分の欲しい情報(食べたいもの)にストレスなくアクセスできるように、適切な階層とカテゴリーに分類されているのです。情報がごちゃ混ぜになっているメニュー(サイト)では、注文(問い合わせや購入)をする気が失せてしまいます。

さらに、プロのメニューは単に料理名を並べるだけでなく、写真、価格、そして短く魅力的な説明文が添えられています。特に、アレルギー表示や辛さのレベルなど、顧客が意思決定をするために必要な「判断材料」が過不足なく提供されています。Webサイトにおいても、デザインの美しさだけでなく、サービスの内容、料金体系、導入事例といった「判断材料」が、適切なタイミングで提供されているかどうかが、成果に直結するのです。

制作会社時代に私が携わった中小企業の採用特設サイトでは、この「メニュー設計」の考え方を応用しました。応募者(お客様)が知りたい情報(仕事内容、企業文化、待遇)を整理し、他の情報に埋もれないように導線を設計した結果、採用応募数を前年比200%増に貢献できました。

Webサイトもメニューも同じです。見た目の豪華さ以上に、誰に、何を、どういう順番で提供すれば、気持ちよく意思決定をしてもらえるか、というロジックが何よりも大切なのです。

もし、あなたのWebサイトが、情報が多すぎてどこから手をつけていいか分からない、まるで全メニューがランダムに印刷された紙切れのようになっているなら、それは訪問者を迷わせ、ビジネスチャンスを逃しているかもしれません。

私は、お客様の事業という「レストラン」の魅力を最大限に引き出し、訪問者を「迷う客」から「即決する常連客」に変える「最高のメニューブック」=Webサイトを構築することを目指しています。

貴社のサービスという料理の魅力を、最適な情報設計で際立たせ、明確なゴールへ誘導するお手伝いをさせていただければ幸いです。
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