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【新人賞システムの闇】業界を変えていきたい

デビューして十数年が経ちます。その間、あらゆる現実を見てきました。アイドル・芸人・YouTuberといったインフルエンサーが、フォロワー数を根拠に次々と小説を刊行していく。人気コンテンツに付随する企画として、その企画に関わる人物が「抱き合わせ」の形で作家デビューを果たしていく。編集者の使命が「本を売ること」である以上、これは業界の論理として理解できます。彼らは真っ当に仕事をしているだけです。問題は「構造」にあります。新人賞システムによってデビューできるのは、何千人もの応募者の中からほんの一人か二人。残りの方はせいぜい「〇次選考通過」というリストに名前が載るだけで終わる。何年も何年も小説を書き続け、賞レースに挑み続けている純粋な書き手が、いちばん割を食う仕組みになっている。ーーかつて作家を目指して何年も苦汁を啜った私だからこそ、作家志望の方のためにも、この現状を変えたい。本当に良い小説を書ける人が、正当に評価される業界であってほしい。編集者だって、本当はそう思っているはずなのです。私自身も、デビュー直後にその壁を身をもって感じた経験があります。ある縁から、尊敬していた編集者が手掛けていた企画(人気インフルエンサーが作家デビュー)の橋渡しをしたことがありました。その流れで勇気を振り絞って「実は私も作家デビューをしたばかりで、よかったら企画書だけでも読んでもらえませんか」とメールをすると、返ってきたのは「忙しいので一回だけに限って読みます」という一文でした。そのとき確信しました。出版社が動く理由は作品の質だけではない、と。あのときの悔しさは、ずっと忘れることができません。かつての文壇
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