連載「霊能者かんなぎの人生」vol.10 霊能家系に生まれても、異端である
なんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。10代後半の私は、常に「普通」に擬態したくて必死だったように思う。自分が何か人とズレていることを認識していたからこそ、「普通」でいれば、きっと人生が楽しい、そんな風に思っていた。どこか仕組みがズレていることを知られてしまったら、簡単に人に見捨てられる、そんな風に思っていた。バイトをして夜遊びをする事を止めなかったのも、それが「普通」に擬態する行動の一つだったように思う。普通の10代として、遊んで、バイトして、また遊んで。そんな中身のない日々を送る事で、自分の中の色々から逃げていたのだとも思う。時々、うっかりと友人が今から言おうとしていることを一語一句間違えずに先に再現してしまって場が凍りついて、「何で・・・?」という言葉と共に向けられる目が怖かった。そういう事を不定期にうっかりやってしまう私がいて、別の時には、うっかりと心の中で「うるさいな黙れ」と悪態をついたら、「今、耳元でうるさいな黙れって声がした」と言われた事もあった。何で心の声が相手の耳元にがっつり届いてしまったのか、届かなくて良い言葉なのに。こうなるから気をつけて、となんとなく言った事がその通りになったり、まあ、色々なパターンがあった。それらを「すごいでしょ」と思う事なんて微塵もなくて、私はただただ「ヤバイ」としか思っていなかった。「普通」に擬態したいのに、「変な人」だと思われたくないのに、邪魔しないでくれ。それぐらい本気で「ヤバイ」と毎回思っていた。向けられる目は、恐怖または興味
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