絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

17 件中 1 - 17 件表示
カバー画像

【超ショートショート】「タコ口の恋人」など6本

「タコ口の恋人」 恋人が、いつものようにタコ口でキスをせがんできた。 (今だ……!) すかさず、恋人のタコ口を切り取り、細かく刻んでタコ焼きの材料にする。 「なんでキスしないの?」 不満げな恋人。 私はその口に、できたてのタコ焼きを放り込んだ。 「……うま!」 恋人はご機嫌で海に帰った。「常識」橋本環奈がアーノルド・シュワルツェネッガーになるのは常識。 秋、東京都奥多摩町にある田園に植えられた橋本環奈たちは、春から夏にかけて筋骨隆々に育っていく。 秋になってサングラスの形をした花が開くと、食べ頃。 石臼で摺りつぶされ、薫り高い蕎麦粉になる。 通は塩でいただく。「家族のスタメン」玄関で家族のスタメン発表が始まった。監督が「父、斎藤!母、林!」とポジションごとのスタメンを発表し、家族に選ばれた者はリビングに移動する。 そして最後の一枠。 俺は自分の名前が呼ばれるのを祈る。 「飼い犬、関!」監督が言う。 俺じゃない。 はぁ。今年も二軍の家族で調整だ。「仕送り」故郷が恋しくなってグーグルアースに実家の住所を入力した。画面に映る地球が急速に近付いてきて、日本のとある地方が鮮明になっていく。 直後、少し地面が揺れた。 (地震か…?) テレビをつけると、ニュース速報が流れている。 俺は自分の目を疑った。 俺の実家に巨大な赤いピンが刺さっていた。「ほっこり」この前、落とし前としてよぉ、小指を詰めて兄貴に献上したんだよ。 それで昨日兄貴の部屋を掃除してたらよぉ、机の引き出しに俺の小指が入ってたんだよ。 折り紙で作った目とか口をつけて、小さい服まで着せてよぉ、兄貴ったら、マジの「指人形」作ってたん
0
カバー画像

【超ショートショート】「開発」など

「開発」 俺は仲の良い友達とYouTubeを撮っている。 男2人のただの日常。誰も見るわけないと思っていたが、意外にも沢山の視聴者がいる。 さらに意外なのは、視聴者の大半が女性で、俺と友達を「このカップル尊い」と評価していることだ。 最近、BLとして見られることに、俺たちは妙な快感を覚えている。 「やっちゃった同僚」営業先から帰って来たカニバリストの同僚から、強烈なニンニク臭。 「なに?餃子?二郎系?」 そう尋ねると、同僚は気まずそうに、 「先方のステーキをガーリックソースで食っちゃったんだよ。 ごめん。」 と言った。 「勘弁してくれよ。」 俺は肩をすくめた。 「異次元の少子化対策」ナマコの一種は、絶滅を免れるために人間の言葉を習得し、オナホールに擬態した。 「使われた」後、人間の雄に「あなたの子を妊娠した」と嘯けば、世話をさせられる算段だった。 しかし日本政府に目をつけられ、そのナマコは本当に人間の子供を産めるように改造された。 現在、少子化は改善している。 「うん子」本当は妊娠しているのに便秘と勘違いして、知らず知らずの内に子供を便器に産み落としちゃっている女性、意外と多いんです。 「そんなわけないだろう」って? いやいや、そのまま流され、下水道で他の子供たちと合流し、巨大な地下帝国を作った僕が言うんだから間違いありませんよ。 今度、詳しい話をしに行くからね?お母さん。読んでいただきありがとうございました。 あなたのシャワーヘッドが大暴れしませんように。
0
カバー画像

【超ショートショート】「甘露(利権)」など

「甘露(利権)」 探検隊(マスコミ)は、 鬱蒼と茂る植物たち(芸能事務所や芸能人)を掻き分けて 森(芸能界)の最深部に足を踏み入れた。 途端に、暗幕の内側に入ったかのように辺りが闇に包まれた。 それまで障害物を掻き分けるために 休みなく動かしていた両手が、空を切る。 ヘルメットのライトを点けても、 広がりながら薄くなる円状の光の中には何も現れない。 唯一、頭上に向けた時だけ、 青々とした葉が密集しているのが映る。 少しして、探検隊(マスコミ)は 自分たちが巨大で厚い林冠の下にいることに気が付いた。 林冠が日光を遮り(市場の一部を独占し)、 他の植物たち(芸能事務所や芸能人)が育つのを妨げているのだ。 そして、探検隊(マスコミ)はある仮説を立てた。 ――ひょっとして、 「森の最深部をたった1本の木(ジャニー喜多川)が独占している」 のではないか? 探検隊(マスコミ)は真相を知るために足を速めた。 しばらくすると、ライトの光が壁のような幹を照らした。 手前に、いくつもの果物(ジャニーズアイドル)が垂れ下がっている。 それらは皺ができるほど縮んだり(性加害を受ける)、 皮が張り裂けそうなほど膨らんだり(富と名誉を受け取る)を繰り返している。 ――この木(ジャニー喜多川)は、 果物(ジャニーズアイドル)に栄養を与えるだけではないのか? この仮説は、先に立てたものと同様に正しかった。 しかし、探検隊(マスコミ)がそれ以上踏み込むことはなかった。 その後、探検隊(マスコミ)が持ち帰ったものは情報ではなく、 果物(ジャニーズアイドル)から溢れ出た甘露(利権)だった。 踵を返した探検隊(マスコ
0
カバー画像

【超ショートショート】「不忍池」など

「不忍池」 上野公園の不忍池を歩いていると、 濛々と茂る草木に囲われて弱まった街灯の光の下に、 一人の女性が立っている。 その脇を抜けながらチラリと見ると、 白いシャツにホットパンツ、 黒いハイヒールを履いている。 髪は金色で長くゴワゴワとしており、表情は分からない。 シャツのボタンは外されて、 中に何も着ていないのか、素肌が覗く。 思わず胸元に視線が移る。 「おい」 声をかけられて体がビクッと跳ねる。 罪を咎める口調だったから、だけではない。 その声は明らかに男のものだったのだ。 恐る恐る視線を上げると、 髭の生えた角張った顎が視界に入り、 次いで顔の全容が見える。 ポカンと開いた目と口。 それを見て、俺も全く同じ表情をする。 「……俊。」 男が俺の名前を呟く。 そこにいたのは、 間違いなく親父だった。 俺たちは数瞬の間目を合わせた後、 慌てて逸らし、各々の足元に落とした。 言葉はない。 俺は硬直した状態で、 必死に知っている親父の姿を浮かべた、 「出世をしなければ人間じゃない」を合い言葉に、 悪い成績を取った兄に手を上げていた、 あの恐ろしい親父の姿を。 俺は初めて自らトラウマを呼び起こし、 現実を塗り潰そうとした。 しかし女装している老人は、 親父の声で話しかけてきた。 「金貸してくれ。」 俺は堪えきれずに走り出した。 これ以上辛い現実を受け止められない。 公園を出て横断歩道を渡ると、 ガードレールに凭れて呼吸を整える。 喉から笛のような音が鳴り、 視界が汗で滲んでいる。 しかし俺は理解してしまった。 親父は男娼をしているのだ。 背後で葉が音を立てて落ちた。 「郵便ポスト
0
カバー画像

【超ショートショート】「わがままと自殺」など

「わがままと自殺」 僕は辛い人生を歩んで来ました。 まず、父親が酷いやつでした。 母さんの妊娠が発覚した途端、 完全に姿を消しました。 母さんは必死に働き、 僕を育ててくれました。 だけど僕が中学生の頃、 母さんが彼氏を作ってから、 僕の生活はより辛くなりました。 いえ、暴力は受けていません。 母さんの彼氏はいい人だったんです。 ただ、だからこそ、 僕は片想いしてしまいました。 そうです。僕は同性愛者です。 僕は母さんの彼氏が好きになり、 だけど母さんの恋を邪魔したくなかったので、 高校は寮のある学校に進みました。 家庭の事情と、 生まれ持った性質によって、 仕方なく家を出たんです。 そしてこれが、 転落の始まりでした。 「女みたい」という理由から、 虐められるようになったんです。 先生にも相談できず、 退学して家に帰りたかったけど、 例の事情から帰れなくて、 僕はひたすら辛い3年間を過ごしました。 ようやく高校を卒業した後、 大学に行く選択肢はあったものの、 僕は働き始めました。 今まで誰かに与えられた環境は、 全て理不尽なものだったので、 自分自身の手で人生を切り開こうとしたんです。 だけど就職したのは、 家族経営の会社でした。 「よそ者」の社員には発言権がなく、 出世するには、 家族の一員になるしかない。 だから僕は嫌で堪らなかったけど、 その家族の娘と交際し、 婿入りしたんです。 そしてどうにか跡取りになる子供を作り、 会社の上役に登りつめました。 しかし、古くさい経営によって、 徐々に会社は傾き始めており、 僕は危機感のない連中の分まで、 昼夜を問わず働きました。 愛
0
カバー画像

【超ショートショート】「影恐怖症」など

「影恐怖症」 影が怖くて、 怖くて怖くて、 それはもう怖くて堪らない女の子がいた。 女の子は、物心がつくのと同時に、 人の影に恐れを抱いた。 そして初めて、 あの黒くて怖いのが、 自分の足元から伸びているのに気付いた時には、 悲鳴を上げ、 小便を撒き散らしながら逃げ回った。 だけどいくら逃げても、 影を撒くことはできない。 だけど撒けないといっても、 怖いものは怖い。 おまけに医者にかかっても、 「分からない」の一点張り。 こうして女の子は、 四六時中走り回るようになった。 影がいなくなる夜を除いて、 飯を食うのも、 服を着替えるのも、 全部走りながら済ませた。 だけどある日、 余りにも怖かったんだろうね。 家から飛び出して、 背後に気を取られていたものだから、 トラックに跳ねられて死んじゃったよ。 葬式では、皆口々に、 「可哀想だけど、 これで楽になれるね。」 って言っていた。 だけど妙なことが起きた。 女の子を火葬して、 遺骨を箸で拾っている時、 両親が気付いたんだ。 女の子の影が、 女の子が生きていた時の形のまま、 そこに残っていることに。 そして両親は思ったんだと。 「遂に追いつかれちゃったんだ。」って。 「長い間違え」めんつゆかと思って、 麦茶を飲んでしまった。 ……意外と飲める! というより、めんつゆより飲みやすい! 今度からこっちにしよう。 麦茶って、 飲む分には丁度良い濃さだな。 麺類のつゆにしたときは物足りないけど。 「少年」「あの2人なんだろ?お前の両親。」 クラスメイトたちの言葉に、 少年は静かに俯く。 するとクラスメイトたちは、 教室の端に視線を向けなが
0
カバー画像

【超ショートショート】「飲食風俗店」など

「飲食風俗店」 デリヘルを呼んだら、 くたびれた様子の黒服が先に来て、 「お通しです。」 とAVを置いていった。 (居酒屋かよ。) そう思いながらも、 女の子を待つ間、暇なので観賞。 すると思いがけず内容が良く、 それで済ませてしまった。 基本的に一回戦が限度の俺。 結局、女の子とは楽しめず……。 (何がお通しだ。 妙なシステムを導入しやがって。) 憂さを晴らそうと、 後日ソープランドへ。 するとパリッとした黒服が、 「前菜です。」 とまたAVを出した。 嫌な予感。 いつ女の子が来るのか尋ねると、 スープとして出されるエロ漫画の後の、 魚料理として出される使用済みパンティの後の、 口直しのシャーベットとして出される官能小説の後に、 肉料理として出されるらしい。 ちなみにその後は、 デザートとしてエロアニメが、 最後に食後のコーヒーとしてグラビア雑誌が出されるんだと。 「面倒臭ぇよ!!」 俺は吐き捨てて、 (今度こそ……!) と、その足でピンサロへ。 到着するなり、 おばさんの黒服に、 「女の子はすぐ来るよな?」 と尋ねる。 頷くおばさん黒服。 (本当だろうな?) いぶかしみながらも個室で待つ。 すると少しして、 ちゃんと女の子は来た。 顔は可愛く、 スタイル抜群。 おまけにテクニシャンだった。 ストレスと共に、 全てを吐き出した俺は、 ぼんやりと天井を眺めた。 そんな時、 おばさん黒服の声。 「はい、じゃんじゃん。」 同時に別の女の子が入って来る。 廊下には、 何10人もの女の子が立っていた。 (しまった、わんこそばか。) 気付くのと同時に、 ドアが閉じられた。 「青ちゃん」「
0
カバー画像

【超ショートショート】「盗撮の喜び」など

「盗撮の喜び」 電車に乗っていると 背後からシャッター音 (盗撮だ!) 私はすぐに気付いた 振り返ると そこにはキモいおっさん すぐに詰め寄り 写真を見せるように言うと キモおじは渋々 スマホの画面をこちらに向けた …… 嘘だろ 最高の映りじゃないか 下着とかは撮られておらず まるで街中のスナップ写真に モデルが映っているようだ 戸惑っていると キモおじは涙ながらに 「SNSにアップした」と自白した 慌ててそいつのアカウントを見ると 89ものいいね。あ、90、91…… い、いや違う だから何だと言うのだ 駄目なものは駄目 「撮りたいなら声かけないと」 説教すると キモおじは嗚咽しながら 「自然な表情が一番綺麗だから」 だって…… それからというもの 同じ時間の同じ電車の同じ車両に 私は乗るようにしている 「下手な歌」3人の下手な歌が終わりやっと俺にマイクが回ってきた  随分待った 永遠のように長かった 他の白けている皆に ようやく俺の美声を届けられる しかしその前に 互いを褒めているお前らに 言っておかなくてはいけない 「俺がボーカルだよな?」 俺はライブ中に急に我を出したギター、ベース、ドラムに言った 「パパの失敗」しまった 洗濯機と間違えた いやぁ、うっかりうっかり いつも嫁がやっているので 逆になってしまった 服を洗濯機に 子供を風呂に入れるんだったな 「喧嘩上等」やつの拳が 俺の頬にクリーンヒット! 野郎 いいパンチ持ってんじゃねぇか すぐに反撃してやるからな 俺には必殺のアッパーがあるんだ だけど、ちょっと待っとけよ お前も俺の頬から 拳を離すんじゃねぇぞ 今俺の頬か
0
カバー画像

【ショートショート】「カメレオン大暴れ」

(そうだ!おふぃすびるに擬態しよう!) 巨大な人食いカメレオンは思った。 人間はなぜかおふぃすびるに入りたがる。 だからおふぃすびるのフリをすれば餌には困らない、という算段だ。 早速実行に移した巨大な人食いカメレオン。 胴体に窓を、口元に自動ドアの模様を浮かべる。 しかし期待とは裏腹に、人間は入って来ない。 (擬態が甘いのかなぁ……?) 首を捻っていると、周囲のおふぃすびるが目にとまった。 「……あっ!」 思わず声を上げるカメレオン。 よく見ると、辺りのおふぃすびるは、どれも自分と同じように擬態した生き物じゃないか! しかも観察すると、実に巧妙なやり口だ。 体に取り込んだ人間を、死なない程度に精力を吸ってから吐き出し、精力が戻った途端、また体に取り込んでいる。 こうしてずっと腹を空かせずに済むというわけだ。 (しかし、どうして人間はあいつらのところに通うんだ?) カメレオンは頬杖ついて目をギョロギョロさせながら考える。 すると、擬態した生き物たちの用意周到さが分かった。 なんとやつらは、じょうげかんけいとかじょうしきとかぎむとかで、人間が自分で来るように仕向けているのだ! 擬態した生き物の口に、いくつもの人間が足元に目線を落としながら入って行く。 カメレオンは無性に腹が立った。 胃の中がムカムカとして仕方がなかった。 そして算段もないのに、近くのおふぃすびるのフリをしているやつを殴りつけた。 (俺はやつらほどは頭が働かない。) (だけど、踏み越えちゃいけない一線だけは、分かる。) カメレオンは緑色の体を現しながら見栄を切るように周囲を睨み、叫んだ。 「俺の餌なんだぞ!」 そして
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋三枚のお札 デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬【十一】失恋3枚ののお札作者 北条むつき朗読 北条むつき+α 昔々ある山の麓にお寺があった。 ある日お寺のエロ小坊主が、山へ栗拾いへ出かけようしました。 「山で危ない目にあったらこの札を使うんじゃよ」 お坊さんは三枚の御札を小坊主に渡しました。 夢中で栗を拾ったら、いつのまにか日が暮れました。 困っていると超絶美女現れ、泊めてくれる言います。 美女の言葉に甘えます。 けれど夜中に変な音で目を覚まします。 みると、美女は包丁を研いでいました。 実は美女は人間を捕まえて食べる恐ろしい山姥《やまんば》でした。 エロ小坊主は懐から御札を取り出し山姥に貼ります。  山姥は、超絶美女に変化しました。山姥はエロ小坊主の姿を見て言います。「美女やったらなんでもいいんかーい!」「いいよ!」「バカが! 食っちまおう!」◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋白雪姫 デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬【十】失恋白雪姫作者 北条むつき朗読 北条むつき+α昔々のお話です。肌が雪のように白く、唇はバラ色、髪はツヤツヤの白雪姫が生まれました。お母様が死んで代わりに新しいお妃《きさき》が来ました。お妃は自惚れ屋で魔法の鏡に尋ねます。鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰? 一番美しいのは白雪姫。鏡が答えたことでお妃は、白雪姫を殺しに手先を送ります。気づいた家来は、白雪姫を城から逃がします。そこへ小人たちが現れ、一人の小人が白雪姫に言います。「白雪姫助けてあげる代わりにオラの嫁になって?」白雪姫はその言葉に愕然としながら答えます。「王子ちがうのかーい! って、なんで小人に告白されるんよー! 小人はチビだから嫌い!」すると小人は言い放ちました。「だったら毒リンゴ食え!」「お前仲間ちゃうんかーい! 食べるか!おばか! 王子はまだ?」了◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋赤ずきん デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬【九】失恋赤ずきん作者:北条むつき朗読:北条むつき+α あるところに赤ずきんと呼ばれる女の子がいました。 おばあちゃん家《ち》にホットケーキを持って出かけました。 森の中を歩いていると狼が出てきました。「お嬢さんどうしたの?」「おばあちゃん家にお見舞いに行くの」 狼は先におばあちゃん家に行ってベッドで待機しました。 赤ずきんが到着します。 でもいつもと違う様子で尋ねました。「おばあちゃんは何でお耳が大きくなったの?」「それはね? 赤ずきんちゃんの声をよく聞くためよ?」「なんで、お口が大きくなったの?」「それはね、お前を食べるためさ!」と言って大きな口を開けた時、どこから臭い匂いがしました。狼は聞き返します。「お前、そのずきんいつ洗った?」「ん? 三年前かな?」「うえっ! お前嫌い! 食えるか!」狼はあまりの臭さに、赤ずきんをフリ、食べずに消えたとさ。「ラッキー!」了◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みにな
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋金の斧、銀の斧 デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬【八】失恋金の斧銀の斧作者:北条むつき朗読:北条むつき+αむかーしのお話。あるところに木こりがいました。今日も鉄の斧で木を切ります。コーン。コーン。ところが手が滑って、斧が泉に落ちました。木こりはしょんぼり。すると泉の中から美しい女神様が現れました。「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」女神様は尋ねました。「いいえ違います。鉄の斧です」木こりは真面目に答えました。「あなたは正直者ですね。斧と私を嫁に差し上げましょう!」「いや、要らね! 斧だけけーしてくれ!」「女神に興味はないの?」「ああ、オラ女に興味はねえ」「女神でも?」「しつけーなあ! とっとと、オラの斧けーせ!」「キー! こんな男は初めて嫌い!」女神はフラれ、斧と一緒に泉に消えました。「コラー! 斧返せ!」了◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。◉youtubeを運営しております。
その他動画も多数ご用意して
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋おむすびころりん デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬◉失恋おむすびころりん作者 北条むつき朗読 北条むつき+α むかーし、あるところに美女好きなおじいさんがいました。 おじいさんはある日、山へ芝刈りに出かけました。働いたらお腹が空いたのでお弁当にしました。 その時おじいさんはおむすびを一つ落としました。 おむすびはコロコロと転がっていきます。 おむすびは丘の下まで転がると、和服美女の足に当たりました。 和服美女はおむすびを見て言います。「あらあら? どなたの?」 おむすびに追いついたおじいさんは美女を見て思わず叫びます。「惚れた! オラの嫁さ、なってくれ!」「おじいさん? 私はヘルパーじゃないわよ?」「わらわはたぬきじゃ!」と言って、 美女はたぬきに変化し、おむすびを掻っ払って消えましたとさ。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。◉youtubeを運営しております。
その他動画も多数ご用意しております。
チャンネル登録お願いいたします。
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋こぶとり爺さん デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬◉失恋こぶとりじいさん作者 北条むつき朗読 北条むつき+α むかーし、あるところにほっぺたに大きなこぶのある、小太りなおじいさんが住んでいました。 おじいさんが首を振るとほっぺのコブとお腹の贅肉も一緒にぶらぶら揺れます。 おじいさんは「痩せないけん!」と言って山で踊ることにしました。 踊っていると雨が降り出し、洞穴に逃げます。 目が覚めると夜。外から賑やかな音楽と笑い声がします。 外を見ると、美女たちが宴会の真っ最中でした。 みんな楽しそうにお酒を飲んで歌ったり踊ったり。 コブ付きの小太りなおじいさんは、楽しくなり美女の前で踊り出しました。  「きゃあ! 小太りなじじいは邪魔!」と言ってほっぺたのコブを掴みました。 すると、おじいさんの大きなコブは美女につかまれたことで簡単に取れたとさ。 「エロじじい! 踊るな!」◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。◉youtubeを運営しております。
0
カバー画像

【1分ショート朗読】失恋金太郎 デタラメ昔話

ショート朗読始めました。おはようございます。ブログを閲覧していただきありがとうございます。語り手、作者本人、北条むつき+αです。当チャンネルは作者北条むつきのチャンネルなので、声優さんに混じり作者本人も登場させてください。期待はずれだったら、ごめんなさい。1分のショート朗読なので、サクッと聞けます。・朗読動画をご用意しております。・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。・ショート朗読はこちら⏬◉失恋金太郎作 者 北条むつき語り手 北条むつき(+α:協力さくら)むかーし、さがみの国のあしがら山に金太郎という男がいた。服装は、赤い腹がけ一枚で、野山を掛け元気な力自慢の男でした。金太郎と動物たちは、相撲や徒競走対決をします。いつも金太郎が勝ちます。そんな力自慢の金太郎のあしがら山に、偉いよりみつ様が来ました。金太郎の強さに感銘を受け、家来にするためと姫の婿へと、城へ連れて帰りました。姫に金太郎を合わせたところ、姫は金太郎を見た瞬間言います。「赤い腹がけ一枚のど変態は嫌いよ!」「そこ!?」強かった金太郎はあっけなく振られ、女に負けました。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ここまで本文を読んでいただき、ありがとうございます。いかがでしたか? 動画内容もしくは、小説がよければ、いいねを押してください。励みになり大変喜びます。◉youtubeを運営しております。
その他動画も多数ご用意しております。
チャンネル登録お願いいたします。
0
カバー画像

朗読動画:大量出血死【なるほどほっこりコメディ】

 おはようございます。ブログを閲覧いただきありがとうございます。 youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。 自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。 たまに作者自身の北条むつき朗読もございます。 良かったら閲覧いただけると大変喜びます。 本日ご紹介の一本は、数年前の秋口の頃、ショートショートを毎日のように書いて、webのショートショートガーデンというコンテストに応募しようとしていた時に作ったお話しです。 良かったら朗読動画と一緒に小説も読んでいただけると嬉しいです。 タイトルとは違い、あーなるほどって感じのコメディです。・朗読動画もご用意しております・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。◉大量出血死 作 者:北条むつき 語り手:徳留璃沙 奴……。奴は、奴はどこへ行った? 鋭い視線で辺りを見渡しながら、女は奴を追っていた。見つければ、絶対に返り討ちにして、殺してやると決めていた。 だが、奴は中々現れない。女を陥れた奴は、再度女のこの滑るような火照った肌が気に入り舞い戻るはず。 風呂上りのバスタオルを巻いた柔肌の脹脛《ふくらはぎ》の痒《かゆ》みが治らない。 居た!「血を吸ったこの吸血鬼め!」 女の血を吸い、遅速で飛ぶ奴を見つけ、女は両手、掌を奴にぶち当てた。大量出血で奴は無残にも女の掌で死に絶えていた。 この蚊は、幾つもの人間を吸ったのか、赤く血みどろく掌を覆っていた。脹脛の痒みが度を増した瞬間でもあった。私を選んだ理由は、この真っ赤な血ね! この季節外れの、吸血鬼め! 了◆◇
0
17 件中 1 - 17
有料ブログの投稿方法はこちら