【中原優介】折りたたみ傘が僕のキャリア設計を変えた話

記事
ビジネス・マーケティング
雨の日の朝、僕は必ず玄関で立ち止まる。普通の傘を持つか、それとも折りたたみ傘をバッグに忍ばせるか。その選択は一見些細なことのようで、実は働き方に直結するヒントを含んでいると気づいたのはフリーランスになってからだった。

会社員時代は大きな長傘を選ぶことが多かった。絶対に濡れたくないという安心感があり、多少荷物になっても迷わず持ち歩いた。けれど独立してからは状況が変わった。外出する日もあれば一日中自宅で作業する日もある。クライアントからの連絡一つでスケジュールが変わることも少なくない。そんな中で長傘は時に重荷になる。そこで自然と折りたたみ傘を選ぶようになった。

折りたたみ傘を持つと不思議と気持ちが軽くなる。必要な時には広げて役立ち、不要な時には小さくしまえる。機能を切り替えられる柔軟さは、まるでフリーランスという働き方そのものだと感じる。大きな会社の屋根の下で働いていた頃は、どんな天候でも守ってくれる長傘のような安心感があった。しかしそれと引き換えに、自分で判断する自由は少なかった。今は逆に折りたたみ傘のように、自分の判断で使い方を選べる代わりに守りは薄い。けれどその軽やかさが新しい挑戦を呼び込んでくれる。

実際、折りたたみ傘を持ち歩くようになってから、予定外の動きをポジティブに受け止められるようになった。急に晴れ間が広がったら、それは傘をしまって自由に動き回れる合図だと思える。逆に雨が強く降ってきたら、小さくても自分を守る手段があるという安心がある。そのバランス感覚が、キャリア設計の中でも役立つのだ。全てを大きな傘に委ねて動かないよりも、折りたたみ傘を片手に状況に応じて調整する方が、僕には心地よい。

また折りたたみ傘には“畳む”という行為がある。雨が止んだらきれいに折り畳み、次に使う時まで待機させる。その感覚はプロジェクトやスキルの扱い方に似ている。今は使わないけれど、確実に自分の手元にある安心感。眠らせておいた知識や経験が、思わぬタイミングで役に立つことは少なくない。折りたたみ傘を仕舞う瞬間に、僕は自分のキャリアの引き出しを整理しているような気分になる。

結局のところ、折りたたみ傘を持つかどうかはその日の天気だけでなく、その人の働き方を映す鏡なのだと思う。完全に守られた環境で働きたいなら長傘が合っているし、軽やかに自由を楽しみたいなら折りたたみ傘がしっくりくる。僕は後者を選んだ。だからこそ、予測不能な天候もキャリアのアップダウンも、楽しめるようになったのだ。

次に折りたたみ傘を手にしたら、ただの道具としてではなく、自分の働き方を映すメタファーとして眺めてみてほしい。きっとこれまでと違った景色が見えてくるはずだ。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら