こんにちは、効率オタクです。
今週、「時代は考えるから選ぶへと変化しているのではないか?」というテーマで記事を書きました。そこから思った以上に考察が進みましたので少し書いてみたいと思います。
先入観の無い若者たちを見ていると、「考える」よりも「選ぶ」方向に意識が向いているように感じました。そして彼らがどちらを伸ばしているというと最善の選択肢を選ぶという思考ではないか、そんな事を上に張り付けた記事で書きました。
「選ぶ」というワードを元に、私自身の経験と照らし合わせていくうちに「選ぶ力が活きていた」という面白い事例が2つありました。今回はそのうちのひとつ、溶接の教育を通じて考えてみます。
ある程度歴史のある企業であれば、現場には長年の経験を積んだ熟練者が多く在籍しています。溶接のような技能職では、やり方もある程度固まってきており、「どうやればいいか」が見えている現場も少なくありません。
溶接などの細部のやり方はグレーゾーンで、人それぞれ違う事が多いです。その中でも、ここはこの方法以外はないかなぁとか、ここは2タイプ、3タイプのやり方してる人がいるよ、ある程度は絞り込みはできてきます。
新人教育においては、絞り込んだパターン教えていきます。今回注目したいのは、「最初にいくつかのやり方をすべて教え、その中から自分に合ったものを選ばせる」という方法です。この教え方には大きな利点があります。
まずは基本をしっかり伝えることで、最初から自己流に走ってしまうのを防ぐ。そのうえで、自分にとって納得できる方法を選ぶことができるのです。
溶接のような技能系の仕事では、途中でやり方を変えるにはそれなりの勇気と労力が必要になります。「箸の持ち方」に例えればわかりやすいでしょう。一度クセがついてしまうと修正は難しいです。しかもそれが作業になるとなおさらです。品質やスピードに直結し、しいてはコストにも影響を与えるかねないのでチャレンジしにくくなるのです。
なので最初に複数のやり方を示し、選ばせる。この環境を提供できる職場は、実はとても恵まれていると思います。これが出来るのは、現場に蓄積された経験値と高い技能が必要だからです。
ふと思ったことですが、前回の記事では思考が変わってきたのではと?書きましたがそうではなく、選ぶという行為はある程度の領域に到達していないと存在しないのではという問いに少し変わりました。
次回②では、もう一つの事例を取り上げ、「選ぶ」という行為の意味についてさらに考えていきたいと思います。また新たな仮説が立てれたのでその紹介をしてみたいなと思います。