【心理療法の解説⑤】ブリーフセラピー(短期療法)ー短期間で変化を生む“解決志向”の心理療法

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コラム

1 はじめに

ブリーフセラピー(短期療法)は、短期間でクライアントの問題解決を目指す心理療法のひとつです。従来の長期的な精神分析などとは異なり、限られたセッションの中で具体的な目標を設定し、それに向けて実践的なアプローチを取る点が特徴です。1970年代から1980年代にかけて発展し、ミルトン・エリクソンの影響を受けたセラピストたちによって広まりました。

2 ブリーフセラピー(短期療法)の特徴

ブリーフセラピーの大きな特徴は、「解決志向」である点です。問題の原因を深く掘り下げることよりも、今できること、すでにうまくいっていることに注目し、それを活かして解決へと導く姿勢をとります。特に、ソリューション・フォーカスト・アプローチ(解決志向アプローチ)は代表的な手法であり、クライアントの強みやリソースに焦点を当てます。また、セラピストとクライアントの協働関係を重視し、対話を通して現実的で達成可能な目標を設定します。

3 ブリーフセラピー(短期療法)の効果

効果としては、短期間での行動変容や問題解決が見込めるため、職場や学校、医療機関などさまざまな現場で応用されています。限られた時間や資源の中でも実践しやすいため、現代社会のニーズにも合致しています。また、クライアントが主体的に取り組むスタイルであるため、自尊感情の向上や自己効力感の強化にもつながるとされています。

一方で、深層的な問題や長期的なトラウマには対応が難しい場合もあり、適用範囲には限界があります。しかし、問題の本質を見極め、焦点を絞って働きかけるという点で、効率的かつ実用的なアプローチであることは確かです。ブリーフセラピーは、「少ない回数で最大の効果を目指す」現代的な心理支援の一形態として、今後も重要な位置を占めていくでしょう。

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