「今はこの求人媒体が人気です」
「同業他社でも採用実績があります」
「このプランなら多くの求職者に見てもらえます」
求人媒体を検討していると、さまざまな提案を受けます。
もちろん、求人媒体の営業担当者から得られる情報は、媒体を選ぶうえで重要な判断材料です。
ただし、HR業界で20年以上、採用する側として複数の求人媒体を見てきた私が、企業側に必ず確認してほしいことがあります。
それは、
「有名な求人媒体か」ではなく、「自社が採用したい人に届く媒体か」
という視点です。
求人媒体には、それぞれ利用する求職者の傾向や得意な職種・エリア・採用方法があります。
どれだけ有名な媒体でも、自社の採用ターゲットと合っていなければ、期待した応募につながらないことがあります。
今回は、求人媒体の営業資料だけでは判断しにくい「媒体選定の基準」を、採用する企業側の視点から解説します。
【30秒でわかる!求人広告で「ドブにお金を捨てない」ための媒体選び】
① 知名度より「採用ターゲットとの相性」
利用者数や知名度だけで決めるのではなく、自社が採用したい職種・年齢層・経験・勤務地などと媒体の利用者層が合っているかを確認します。
② 掲載料金より「採用までの費用」で考える
安く掲載できても採用できなければ、採用目的は達成できません。
逆に掲載料金だけを見るのではなく、「この媒体で誰を何人採用したいのか」から予算を考えることが重要です。
③ 媒体だけでなく求人票も確認する
応募が来ない原因が、必ず求人媒体にあるとは限りません。
採用ターゲット、募集条件、仕事内容、自社の魅力など、求人票側に改善余地がないかも確認します。
📢 監修:KM3 Creative Studio
HR業界20年・人事責任者として企業の採用に携わってきた経験をもとに、求人媒体の知名度だけではなく、「誰を採用したいのか」から逆算した採用方法を考えます。
■私、ケマナラは何者か?なぜ、ココナラにいるのか?
私はこれまで、事業部長、人事責任者としてHR業界を20年経験してきました。
現在は独立し「KM3 Creative Studio」の代表として、採用代行(RPO)や人事コンサルタントとして企業の採用支援を行いながら、現役面接官として採用にも携わっています。
▼プロフィールはこちらから
これまで採用する企業側として、多くの求人媒体や人材サービスを利用してきました。
その経験から感じているのは、
「一番有名な媒体」と「自社に合っている媒体」は必ずしも同じではない
ということです。
だから私は、求人媒体を選ぶときには営業資料だけではなく、
「誰を採用したいのか」
「その人はどこで仕事を探しているのか」
というところから考えるようにしています。
■ 求人媒体選びで最初に見るべきなのは「知名度」ではありません
求人媒体を比較するとき、
「登録者数が多い」
「掲載企業数が多い」
「テレビCMでよく見る」
といった情報に目が行きがちです。
もちろん、これらも判断材料にはなります。
ただし、企業が本当に達成したいのは、
求人を掲載することではなく、必要な人材を採用すること
です。
たとえば、
営業職を採用したい会社。
ITエンジニアを採用したい会社。
地域密着型の店舗スタッフを採用したい会社。
管理職経験者を採用したい会社。
未経験の若手を採用したい会社。
同じ求人媒体がすべての会社に適しているとは限りません。
だから最初に、
「どの媒体が有名か?」
ではなく、
「誰を採用したいのか?」
を決めます。
■ 求人媒体選定の「裏」基準① 採用ターゲットはその媒体にいるか
私が求人媒体を選ぶときに最初に確認するのが、採用ターゲットとの相性です。
確認したいのは、たとえば次のような項目です。
・募集する職種
・必要な経験
・想定する年齢層
・勤務地
・雇用形態
・給与帯
・転職顕在層なのか潜在層なのか
ここを整理すると、
求人広告型の媒体がよいのか。
スカウト型の媒体がよいのか。
人材紹介を使うのか。
地域型の媒体を使うのか。
リファラル採用を検討するのか。
といった選択肢も変わってきます。
媒体から採用ターゲットを考えるのではなく、採用ターゲットから媒体を選ぶ。
これが基本です。
■ 求人媒体選定の「裏」基準② 「掲載料金」だけで比較しない
「A媒体は30万円」
「B媒体は50万円」
という料金だけを見ると、安い方を選びたくなるかもしれません。
しかし採用では、掲載料金だけでなく、
最終的に採用までつながったか
を見る必要があります。
たとえば、掲載料金が安くても、
応募がほとんど来ない。
採用ターゲットではない応募ばかり来る。
面接につながらない。
採用できない。
という状態なら、費用だけでは媒体の良し悪しを判断できません。
逆に料金が高くても、求める人材を採用できれば、結果として採用コストを抑えられる場合があります。
そのため私は、
「この媒体はいくら?」
だけではなく、
「誰を、何人、いつまでに採用するための費用なのか?」
までセットで考えます。
■ 求人媒体選定の「裏」基準③ 営業担当者には具体的な数字を聞く
求人媒体の営業担当者から提案を受けるときは、
「この媒体は人気ですか?」
という質問だけでは十分ではありません。
自社の採用ターゲットに近い条件で確認します。
たとえば、
・このエリアでの対象職種の求人件数
・自社が求める人材層の利用状況
・同じ職種や条件での掲載事例
・応募実績の考え方
・掲載後に変更できる項目
・応募が少ない場合にどんな改善ができるか
などです。
そして重要なのは、
「成功事例だけで決めないこと」。
成功した会社と自社では、知名度、給与、勤務地、仕事内容、採用ターゲットなどの条件が違います。
「この会社で採用できたから、自社でも採用できる」
とは限りません。
成功事例を見る場合も、
「自社と何が同じで、何が違うのか?」
まで確認してください。
■ 私自身も「人気媒体なら採れる」とは考えていません
過去に私が関わった企業でも、知名度の高い求人媒体を利用したものの、期待した応募につながらなかったケースがありました。
そこで確認したのが、
「その媒体の利用者と、会社が採用したい人材が本当に合っているのか?」
という点でした。
媒体の特徴と採用ターゲットを見直し、募集方法そのものを変更したことで、採用につながった経験があります。
この経験からも、
「人気媒体=自社に最適」
ではないと考えています。
求人媒体を選ぶ前に、まず採用ターゲットを決める。
その人へ届ける方法として媒体を選ぶ。
この順番が重要です。
■ 応募が来ない原因は「媒体」とは限りません
ここも非常に重要です。
求人を掲載して応募が来ないと、
「この媒体はダメだった」
と思いたくなります。
しかし実際には、
・仕事内容が伝わっていない
・募集条件とターゲットが合っていない
・会社の魅力が書かれていない
・求職者が知りたい情報が不足している
・採用ターゲットそのものが曖昧
など、求人票側に原因がある可能性もあります。
だから、
媒体を変更する。
↓
また応募が来ない。
↓
別の媒体へ変更する。
ということを繰り返す前に、
「媒体」と「求人内容」の両方を確認する
ことをおすすめします。
■ 求人媒体だけではなく、採用方法そのものを見直すこともあります
採用手法は求人媒体だけではありません。
・求人広告
・ダイレクトリクルーティング
・人材紹介
・リファラル採用
・ハローワーク
・自社採用サイト
など、さまざまな方法があります。
どの方法が適しているかは、
採用する職種。
人数。
予算。
採用期限。
社内の採用体制。
などによって変わります。
求人媒体を比較する前に、
「そもそも求人広告を使うことが最適なのか?」
から考えてみてもよいでしょう。
■ 求人媒体の営業担当者を「敵」にする必要はありません
タイトルでは「営業マンは教えてくれない」としていますが、求人媒体の営業担当者から得られる情報は重要です。
媒体の最新情報。
利用者の傾向。
新しい機能。
掲載事例。
こうした情報は、媒体を運営している側だからこそ持っています。
一方で、企業側には企業側の判断軸が必要です。
営業担当者から情報をもらい、最終的には自社の採用目的に照らして判断する。
この関係が理想だと私は考えています。
■ 求人媒体選びで迷ったら、まずこの3つを確認してください
求人媒体を契約する前に、
① 誰を採用したいのか
② その人はどこで仕事を探しているのか
③ 応募が来ない原因は本当に媒体なのか
この3つを確認してください。
ここが整理できていれば、求人媒体の営業担当者から提案を受けたときも、
「自社に合っているか?」
という視点で判断しやすくなります。
反対に、
「誰を採りたいのかも曖昧」
「どの媒体がいいかわからない」
「求人を出しているけれど応募が来ない」
という状態なら、媒体を追加契約する前に、一度採用活動全体を整理する方法もあります。
【求人媒体を契約する前に、採用方法を整理したい方へ】
「どの求人媒体を使えばいいかわからない」
「今の媒体を続けるべきかわからない」
「応募が来ない原因が媒体なのか求人票なのかわからない」
という場合は、現在の採用状況から一緒に整理します。
【求人媒体の運用まで任せたい方へ】
媒体選定だけではなく、
求人作成。
スカウト。
応募者対応。
面接調整。
などの採用実務まで社内で手が回らない場合には、採用代行(RPO)という選択肢もあります。
▼ あわせて読みたい
【採用は「媒体選び」の前から始まっています】
なぜ、あなたの会社には「欲しい人材」が来ないのか? 採用を「運任せ」にしないための、たった一つの視点
【求人媒体以外の採用方法を考えるなら】
リファラル採用が失敗する、たった一つの致命的な理由。
📢 ケマナラからのメッセージ by KM3 Creative Studio
「一人でぐるぐる悩む時間は、もうおしまい。『安心』に変えて、一緒に次の一歩を考えませんか?」
最後までお読みいただきありがとうございます。
20年の人事・採用経験をもとに、求人媒体の知名度や営業トークだけではなく、「誰を採用したいのか」から採用方法を一緒に考えます。
▼サービス一覧・プロフィール・ご相談はこちらから
一社一社、現在の採用状況を確認しながら対応させていただきます!