”聴けばわかるよ”と云われるけれど...

記事
音声・音楽

人の心のど真ん中に訴えかけ、刺さる、説得力のある演奏をする演奏者に共通していることがあります。 


それは、
「さまざまな方向から“聴く”習慣を持っている」です。
だから「聴けばわかる」になるわけですが、、、

でも、
「じゃあ、どういう風に聴けばいいのか、わかるのか」

”聴けばわかるよ”
そんなこと云われてもわからないよ〜(/ _ ; ) と

「ただ何となく聴いてしまう」
日々が続いている方も多いのではないでしょうか。


今日は
素敵な演奏をする人の
中身はいったいどうなっているのか⁈

普段からどういう聴き方をしているのか、
そういうお話しを共有したいと思います。



ただ単に聴き流すのではなく
「音楽と人の“中身”を理解しようとする(心と頭で)」
聴き方をしているのです。

その、「中身」の聴き方の視点には主に
大きく4つ、要点があるように思います。


【聴き方の視点4つ】
1)「判定する」という聴き方2つ
2)「どういう印象・イメージの音か」という聴き方2つ



1)「判定する」という聴き方
「考える」聴き方です。

①絶対音的な耳
一つの音の高低、
その音がどこの場所にあるか判定する、という聴き方です。
聴き方の方法、コツなどを知って訓練し育てていきます。
②相対音的な耳
一つの音(絶対)だけの判断ではなく、
コードの前後や、進行の流れ、といった、
他との関係性(相対)で音を調べ判定する、という聴き方です。 
音楽のしくみ、すなわち基礎理論を知って、
音や関係性を理解する力を育てていきます。


2)「どういう印象・イメージの音か」という聴き方
「感じる」聴き方です。

①どういう気持ちが湧き上がるか 
自分の内面の心にフォーカスします。

⚫︎どういう感情
響きから湧き上がる喜怒哀楽です。

うれしい・ワクワク・ドキドキ・悲しい・せつない・こわい・不安・怒り……

⚫︎どういう五感
響きから湧き上がる
聴覚・視覚・触覚・嗅覚・味覚」のイメージです。

・響きの波の動き、抑揚(強弱、大小、高低、太い細い、など)
・情景、風景、映像、絵(カラー、顔の表情、明暗、広い狭い、開く閉じる、透明不透明、など )
・肌感覚の質感(寒暖・冷暖・乾湿・圧・点と面、尖りと平ら、厚い薄い、など) 
・香り(フレーバー・風味・おもむきなど)
・味(テイスト・味わい/甘い・辛い・にがいなど)

自分の内面の心に寄り添い「知る」作業をすることで、
自然に湧き上がってきた気持ちを自覚し、
そのまま認める、という力が養われます。

②どういう想いやメッセージが伝わってくるか 
他者の内面の心にフォーカスします。

⚫︎①は「自分が」でしたが、
こちらは「他者が」を想像します。

※他者の心をおもんぱかる、他者の身になる、思いやる、という
他者の内面の心に寄り添い「知ろうとする」作業をすることで、
他者の心に寄り添える、人の気持ちがわかる、
やさしくあたたかい人物が養われます。



“聴けばわかる”とは、
響きを「感じる力と理解する力」です。
「聴き方の質」によって、
自分の人間性がゆたかに育てられていく。

音楽を演ることで得られる
大変素晴らしい側面だと強く思います。
そのような「健全な学び方」をしたいですね。


ぜひ、
「4つの聴き方」を実践され、続けてみてください。

続けているうちに、
あるとき突然、
今までと全然違う「聴こえ方」がしてくるはずです。

今までまったく聴こえてこなかったことが
「聴こえてくる、わかるようになる」
耳の中で大変化が起こり、
視える(聴こえる)世界がガラッと変わります。


この感触を得られることは
「耳が一段階育った証拠」であり、

これが不思議なことに
自然に演奏テクニックのゆたかさに
そのまま反映します。

この幸せは大変大きな宝で、
ぜひとも味わって欲しいと思います。

応援しております。
今日も心地よい一日をお過ごしください!



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