「ガクチカ、何を書けばいいか分かりません」
そう相談してくる学生の多くが、サークル・アルバイト・ゼミ活動といった、ごく一般的な経験を挙げます。それ自体は悪いことではありません。ただ、同じような経験を語る学生が何百人もいる中で、面接官の記憶に残るのは簡単なことではないのです。
そこで一つ、提案したいことがあります。
目指したい業界・職業に関連する「資格」を取ってみる
「資格を取る」というと、なんだか堅苦しく、就活とは別の話のように感じるかもしれません。でも、実はこれほど分かりやすい「ガクチカ」はありません。
理由はシンプルです。資格は、努力の過程も結果も、誰の目にも明確な形で示せるからです。
「頑張りました」「勉強しました」という言葉は、どこまでいっても主観的な自己申告に過ぎません。でも「〇〇検定に合格しました」は、誰が聞いても同じ重みで伝わる、客観的な事実です。しかも、目指す業界に関連した資格であれば、それ自体が「志望動機の本気度」を示す材料にもなります。
なぜ「大学3年生の12月まで」なのか
資格取得を考えるなら、就活が本格化する前——具体的には、大学3年生の12月頃までに完結させることをおすすめします。
理由は二つあります。
一つは、就活が本格化すると、説明会・エントリーシート・面接対策で一気に忙しくなり、腰を据えて資格の勉強をする時間が取りにくくなるからです。
もう一つは、面接で資格の話をするとき、「合格に向けて勉強中です」よりも「合格しました」の方が、圧倒的に説得力があるからです。中途半端な状態で終わらせず、きちんと結果を出してから面接に臨めるよう、逆算してスケジュールを組むことが大切です。
「なんとなく過ごす時間」を、自己投資の時間に
大学生活は、思っている以上に自由な時間があります。授業の空きコマ、長期休み、サークルやバイトの合間——それらをなんとなくSNSを眺めて過ごすか、将来につながる何かに使うかで、数年後の差は驚くほど大きくなります。
もちろん、遊びも息抜きも大切です。すべての時間を勉強に充てる必要はありません。ただ、もし「時間を持て余しているな」と感じる瞬間があるなら、その一部を、自分の未来のための時間に変えてみてほしいのです。
学びは、就活のためだけではない
ここで一つ、伝えておきたいことがあります。
資格取得をおすすめする本当の理由は、「ガクチカになるから」だけではありません。学ぶ習慣そのものが、一生涯あなたを支える力になるからです。
社会に出てからも、業界の変化に対応するために学び続ける人と、学生時代で学びを止めてしまう人とでは、数年後のキャリアに大きな差が生まれます。そして、学びは「就活のための手段」で終わるものではなく、学びそのものが仕事になるということも、覚えておいてほしいと思います。専門性を深めた先に、それを教える側、伝える側になる道も開けていきます。
大学生のうちに「学ぶことは楽しい」「学びは自分を助けてくれる」という感覚を持てた人は、社会に出てからも強いです。
どんな資格を選べばいいのか
迷ったら、次の3つの軸で考えてみてください。
1.志望業界・職種に直結する資格か(例:金融業界志望ならFP技能検定、IT業界志望ならITパスポート、旅行業界志望なら旅行業務取扱管理者など)
2.大学3年の12月までに、無理なく合格できる難易度か
3.面接で「なぜそれを取ったのか」を、自分の言葉で語れるか
資格の名前だけで選ぶのではなく、「なぜその資格が、自分の志望業界にとって意味があるのか」まで説明できるようにしておくことが、何より重要です。
まとめ
・ガクチカに悩んだら、志望業界に関連する資格取得を検討してみる
・大学3年生の12月までに完結させることで、就活本格化前に結果を出せる
・「なんとなく過ごす時間」の一部を、自己投資に変えてみる
・学びは就活のためだけでなく、一生涯あなたを支える力になる
今日から始めれば、まだ十分に間に合います。空いている時間を、少しだけ未来の自分のために使ってみませんか。