「大変申し訳ございませんが、今回はご期待に応えることができず……」
この文章を読むだけで、胸がぎゅっと締まる。就活をしていれば、誰もが一度は経験することだと思います。
私自身、この感覚には人一倍、心当たりがあります。今日は少し、私自身の話をさせてください。
6回の不合格、そして7回目の合格
私は今、2級キャリアコンサルティング技能士という資格を持っています。国家資格キャリアコンサルタントの、さらに上位にある資格です。
この資格を取得するまでに、私は6回、試験に不合格になりました。
「残念ながら不合格です」という結果を見るたびに、悔しくて、苦しくて、正直、今この文章を書いていても、当時のことを思い出すと自然と涙がわいてきます。何度も心が折れそうになりました。
なぜ合格となる7回目を迎えることができたのか
周りに励まされたことも、もちろん力になりました。それは間違いありません。
けれど、振り返ってみると、それよりも強く残っているのは、**「自分自身で、その都度なんとか乗り越えていった」**という感覚です。
私が信じていたのは、松下幸之助さんの、こんな言葉でした。
「成功するまで続ける」
一度の失敗で挑戦をやめてしまえば、それは「失敗」として終わります。けれど、幾度となく訪れる失敗を、そのたびに乗り越えて、最後にたどり着いた先に成功があるのなら——それはもう、「成功」なのだと、私は解釈しています。
だから、学ぶことをやめませんでした。ただそれだけです。
資格そのものより、大事だったもの
正直に言うと、私は「資格が取れたから自信が持てた」だけではありません。
「合格・不合格の基準が分かりにくい試験に、何度も挑み続けて、最後に自分の力で成功をつかんだ」という行為そのものが、今の私の自信につながっています。
結果としての合格証書よりも、そこに至るまでの過程——何度倒れても、また立ち上がって取り組んだという事実こそが、今の私を支えているのです。
学びというものは、数えきれないほどある自己成長・自己満足の手段の中でも、最も体感しやすいものだと私は思っています。誰かに評価されなくても、結果がすぐに出なくても、「今日、少しだけ前に進んだ」という感覚は、学んでいる本人にしか分からない、確かな手触りです。この「自分で自分の成長を感じられる」という経験は、就活という不確かな時間の中で、自分を支える大きな土台になります。
「段取り8分、仕事2分」という考え方
もう一つ、私がずっと大切にしている言葉があります。それは、
👉段取り8分、仕事2分
本番までの「段取り(=練習・準備)」を8割やっていれば、本番の仕事は2割の力で乗り越えられる、という意味です。
私は、これを少し自分なりに変えて、**「段取り9分」**の気持ちで仕事や試験に向き合うようにしています。目立たなくても、誰かに見られていなくても、水面下でコツコツと段取りを積み重ねる。それこそが、私にとっての「仕事」そのものだと思っています。
不合格が続いていたあの頃も、結局やっていたのは、地味な段取り(練習、学習)の継続的な積み重ねでした。派手な逆転劇は、どこにもありません。
苦→楽、この順番だけは変わらない、変えられない
「苦楽」という言葉、漢字の並び順を見てみてください。苦しみが先、楽しみは後です。
苦しみを乗り越えるからこそ、その先に楽が訪れる。この順番を飛ばして、楽だけを先取りすることはできません。
お見送りの通知を受け取って、悔しくて、苦しい今この瞬間も、その「苦」の途中にいるだけです。そこで挑戦をやめてしまえば、それは失敗のまま終わります。けれど、諦めずに次の段取りを積み重ねていけば、いつかその先に、あなたなりの「楽」が待っています。
今日から始める、あなたの段取り
お見送りの通知は、何度受け取っても、簡単に慣れるものではありません。それでいいと思います。悔しい気持ちも、苦しい気持ちも、無理に消さなくて大丈夫です。
ただ、その気持ちを抱えたまま、今日からできる小さな「段取り」を、一つだけ積み重ねてみてください。
一つのエピソードを深く振り返ってみる。答えられなかった質問を書き出してみる。次の面接に向けて、少しだけ準備を進めてみる。
その小さな段取りの一歩こそが、挑戦を続けている証です。そして、続けている限り、それはまだ「失敗」ではありません。
私は、6回の不合格を経て、7回目でようやく合格をつかみました。あなたのペースで、あなたの段取りを、コツコツと積み重ねていってください。その先には、必ず「楽」が待っています。
※就活での不合格・お見送りが続き、気持ちが大きく落ち込んでしまっている場合は、一人で抱え込まず、大学のキャリアセンターや周囲の信頼できる人に、(もちろん私のくみキャリ学院の講座受講でも)お話してみることをおすすめします。