今回は基本に立ち戻り、カウンセリングの基礎を学べる本を読み直しました。
著者はアサーション(アサーティブコミュニケーション)の第一人者である平木典子先生です。
アサーションについてはまた日を改めて、別な本でご紹介します。
この本は
プロローグ カウンセリングとはなにか?
PART1 心の声をどうやって聴くのか?
PART2 青年期の自立を援ける
PART3 自分らしい生き方を見つけるには?
エピローグ カウンセラーという仕事
から構成されています。
PART1~3は子供、青年、社会人の女性が実際に直面し得るケースがマンガで描かれ、文章で深堀りされています。
これらケースの内容は本書に譲るとして、今回はケース以外の部分から一部覚書として記述していこうと思います。
カウンセリングとはなにか
カウンセリングとはなにかを一言で表すと、「一人ひとりが自分とうまくつきあえるように心理的な支援をする」ことです。
人が悩みを抱えるのは、自分のことがわかっていないとか、あるべきイメージにとらわれて自分がみえなくなっているとき。
問題はなくならなくても、問題に自分なりに取り組めるようになることが、カウンセリングの主たるゴールです。
2018年からスタートした国家資格「公認心理士」
大学で必要な心理学の科目を履修し、さらに大学院での実践訓練を経ると、公認心理士の国家試験を受験することがでます。
また、心理の仕事で5年以上の実務経験がある人も公認心理士の受験資格があります。
大学4年間でカウンセリングの基本理論を学ぶ
大学4年間では、心理学の領域で解明され、理論化されてきた人の心のしくみや働き、人の心の成長やつまずき、その回復のプロセスなどの知識を習得し、加えて悩みや問題を解決するための臨床心理学の理論を学びます。
心理的支援に活用される主な基本的理論
・心理力動理論(精神分析)
・行動論(行動療法)
・認知論(認知療法)
・システム論(家族療法)
・ナラティブ・セラピーの流れ
大学院2年間は実践訓練が中心
・観察学習
・ロール・プレイ
・実習
・スーパービジョン
・ケース検討
私の「痛い」とあなたの「痛い」の違い
「クライエントの言葉の意味を理解する」という当たり前に思えることが、実はとても難しく、初心のカウンセラーがあらためてつまずきを感じるところです。
心理的支援では、クライエントが意味することをできるだけその人が意味するように理解する(共感する)ことが必須です。
「わかったつもり」にならない
体験は一人ひとり違っていて、感じ方もそれぞれ異なるため、相手の問題に巻き込まれて自分の感情なのか相手の感情なのかわからなくなり、適切な支援ができなくなることがあります。
初心カウンセラーは、ときには、未解決の自分自身の問題とも向きあい、それらを一つひとつクリアしながら、カウンセリングの訓練を進めていくのです。
「共感」を訓練で身につける
共感とは「相手の主観的経験をあたかもその人であるかのように感じ取り、理解しようとすること」であり、カウンセラーがクライエントとともに経験しようとしていることを伝え返すことです。
相手を理解しようとする努力をあきらめない
共感的理解が進み、それをことばで返せるようになることで、相手が「この人はわかってくれている」と感じると、クライエントは落ち着き、安心して相談できるようになります。
大切なことは、相手の身になって理解することはたやすいことではないと認めて、努力を放棄しないことです。わかったと思わず、わかっていないことに心を向け続けるのです。
悩みは「自分らしく生きられていないこと」のサイン
悩みやつまずきは、人が生きていく中で、誰にでも起こり得るものです。人間は一人ひとりちがいますから、悩みやつまずきが生じるタイミングは人それぞれ違っています。
悩みやつまずきが起きたら、それは「自分が自分らしく生きられていない」ことを知らせるサインであり、カウンセリングは、「自分らしく生きられる」ようになるチャンスの一つなのです。
カウンセリングは守備範囲が広い
①「どう生きるか」を確認するのを援ける
②能力開発(自分らしさを知ること)を援ける
③悩みや病気を癒す
カウンセリングは「教える」ではなく「ともに考える」こと
対話をしていくうちに、本人が自分の感情に気づいたり、自分のことをよく理解できたりして、その人がその人らしく生きるためにその探索の道づれとなるのがカウンセリングです。
カウンセラー自身が「自分らしく生きているか」
カウンセラーにとって一番大事なことは、カウンセラー自身がどれだけありのままに、自分らしく生きているかということです。
「自分らしく生きる」とは、自分の不完全さや欠点も含めて、自分をありのままに受け止め、表現できることです。
カウンセラー自身が「自分らしく生きる」すべを身につけたとき、真の援助者になれるといえるでしょう。
カウンセラーへの道とは、一生をかけて歩み続け、自らも成長していく道なのだろうと思います。
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心理セラピストtakashi
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