はじめに
こんにちは、練馬コンサルティングオフィスです。今回のFAQは、『通りやすい経費はありますか?』です。それでは内容に入っていきましょう。
経費による評価の差は無い
まず前提として、補助金の審査の対象は、『経費』ではなく『計画』です。そのため、『通りやすい経費』という考え方をする必要はありません。
ただ、実際には、『通らない経費』『通りづらい経費』があります。
『小規模事業者持続化補助金』の例で見てみましょう。
通らない経費①:汎用性の高い経費
PC 周辺機器(ハードディスク・LAN・Wi-Fi・サーバー・モニター・スキャナー・ルーター、ヘッドセット・イヤホン等)(中略)その他汎用性が高く目的外使用になりえるもの
『小規模事業者持続化補助金』では、上記が『補助対象外』として明記されています。どんなにゴネても、補助対象になりません。
また、明記が無かったとしても、『汎用性が高く目的外使用になりえる』と判断されてしまえば、補助対象外となってしまいます。
どんな経費でも、『絶対に大丈夫』ということはありません。『補助対象経費』を支出する際には、必ず公募要領を確認した上で、事務局に相談しながら支出することをお勧めします。
通らない経費②:生産性だけで申請した場合
販路開拓等の取組や、その取組と併せて行う業務効率化(生産性向上)の取組を支援するため
『小規模事業者持続化補助金』は、『販路開拓』のための補助金です。公募要領にあるように、『生産性向上』の取り組みは、『販路開拓』の取り組みと合わせて行う必要があります。
例えば、「自動食洗器を購入する事で、従業員が集客に専念できるようになる」という内容で申請したいとしましょう。『自動食洗器』だけが経費になっている場合、それは『生産性向上』の取り組みですから、不採択となる可能性が高いです。
一方、店舗をリニューアルして、それに伴って『自動食洗器』を入れたとして、『リニューアルチラシ』の作成・配布などが経費に含まれていれば、『販路開拓』の取り組みですから、それが原因で不採択となることは無いでしょう。
『補助事業の手引き』もチェックする
『採択されたら、全ての経費が補助対象になる』というわけではありません。支出後、『実績報告』ではじかれる経費が出てきます。そういうリスクを避けて補助金を上手に使うために、『計画申請』の段階で、『補助事業の手引き』を見ておくことをお勧めします。それではまた!