はじめに
補助金の計画書は、『融資のための計画書』などとは、全く性質が異なります。
そのため、書店にある融資のための本を読んでも、補助金計画書は作れません。
・融資のための計画書は、借金の返済計画
・補助金の計画書は、補助金の費用対効果
説得するべき内容が異なります。
まずは、公募要領の中の、『審査基準』を、しっかり見てみるようにしてください。
そして、公開されている作成例も、きちんとチェックする必要があります。
その上で、作成例を、どのようにブラッシュアップしていくべきか、ご紹介致します。
公開されている作成例
上記は、公式の作成例です。
これぐらいの簡単な情報で採択されたら、補助金計画書の作成は、とっても楽ですよね。
ただ、実際には、採択されている申請者は、もっと深掘りしています。
【概要】
・どうこだわっているのか
・どう丁寧なのか
・『地域住民や若いお客様』はもっと分かりやすく書きたい
・『他のコーヒー店では味わえない』というのは、具体的にどういうところが?
【立地場所】
・お客様は、どうやって来客している?自家用車?バス?
・『全体の約2割』というのは、どういう基準?どうやって把握?
申請に向けたブラッシュアップ例
ブラッシュアップの視点
ブラッシュアップの際に大切なことは、『どういうお店・会社なのか』がしっかり伝わるような、丁寧な資料にすることです。
実際に、申請用に作る計画書では、創業の経緯・従業員・仕入れなどについても、丁寧に書いています。
そして、このサンプルでは使っていませんが、店舗写真など、画像も使うと、より分かりやすくなりますね
また、立地場所については、地図画像を添えることもあります。
繰り返しますが、知らない人が見ても、『どういうお店・会社なのか』が分かるように。
少しでも丁寧に、分かりやすく、書く必要があります。
計画書作成上の注意①
電子申請入力で、時々、字数制限に引っ掛かります。
全体の文字数は1万文字までで、十分余裕があるはずなのに、アラートが表示される場合があります。
ちょっと法則性を見つけられておらず、バグのようなものかもしれません。
長く書けばよいというのではなく、ポイントを絞って、分かりやすく書くように心がけましょう。
計画書作成上の注意②
画像の貼り方に注意しましょう。
画像は、上手く貼らなければ、上手に保存されません。
例えば、私は普段、計画書等はWORDファイルで作り始めることが多いです。
そして画像もそこに用意して、それを申請画面にコピペしても、基本的に、上手く保存されません。
そのため、画像は、WORDファイルに用意しておくとしても、申請画面では、別途貼り付けるようにするべきです。
さいごに
私は古い形式に慣れているので、以前の、様式2のPDFを添付するだけで良かった頃の方が、圧倒的に楽だったように感じています。
ただ、これから申請する方は、もしかするとラッキーかもしれません。
この形式は、パソコンに慣れている方でなければ、なかなか対応できません。
その分、採択ハードルが下がるかもしれません。
上手に準備して、しっかり採択されることを目指しましょう。