算命学は、AIに駆逐されるのか?

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京都の事務所の建築の打ち合わせで、茶室づくりの専門の方とお話してたら、私もAI使ってます、って返ってきて、それまで使わなかった層の中にも、いよいよAIが生活の中に入り込んできた段階に入ってきたなぁと思いました。

私もAIに複雑な作業やリスト作りなど、いろいろなことを相談していて、精度が日々上がっているAIを実感するたびに、これは20年前から言われていた話が現実になるぞと思いました。AIに仕事を奪われる、というあのお話です。
実際、京都市の教育の、子供の進路指導の話の中にも出てきていて、一般の中にも、いよいよそれが実感されてきたという感じですね。

私が感じるAIの利便性といえば、対話できる相手が現れたことですね。
 そもそも普段、私が頭の中で考えていることは、多岐に及びそのつながりが見えないので、人に聞いてもまず役に立つ形でフィードバックされることはないです。その発想の意図を理解してもらうことから始めなくてはならなかったり、その仮説に至る周辺環境を人に話さなくてはならないことや、専門家といっても、そもそもその人の生きてきた土壌が違うので、何か専門的なフィードバックが欲しくても、その人の勉強不足もあったりして、なかなか欲しいものがもらえない葛藤がありました。
しかしAIは、その根回しを必要とせずに、インターネット上からフラットに情報をかき集めて、意図を読んで適切な形に直して出してくれるのですから、気が利く良い仕事をします。

 これまでの人類史の中で、社会的に報酬が高いと言われてきた職業とは、ほとんど左脳の領域です。しかし、その左脳領域では、人類はもう生き残っていくことが難しくなったんです。

今後、人間が必要とされるところがあるとしたら、AIが持ってきた情報や判断に対して、最終的に責任を負えるかどうか、人間が保証するそんな仕事だけです。

イーロンマスクの話だと、外科手術ができるAIロボットが開発されているそうですが、それくらい、精度がどんどん上がってきているんですね。
 もはや一般レベルの左脳領域は、すべてキーワードを伝えれば、2秒で出してくれる時代。キモヲタの世界とか、マニアックで特殊な人たちしか知らないようなそういうちょっとニッチなところに、元々ご縁のない人間が段階を踏まずに、全体像を掴むことができるとか。または保険、医療情報、薬剤情報、裁判資料や判例など、個人が調べるにはちょっと難しいこと、解釈に専門性がいるところを、わかりやすく教えてくれたり。
このように左脳的な仕事はAIに任せれば、今や、どんどん出てきます。

そしてもっともっと、進化していき、5年以内に過去データを学ぶディープラーニング型のAIだけではなく、最終的に自立型の知能を持つAIが出現すると言います。つまり人類はもしかしたら今、ターミネーターを作れる段階にあるわけです。

 何をやっても機械の計算や分析には敵わない、となった場合、私たち人類はどこに存在位置を見出せば良いのでしょうか。

 さらに経営視点で見た時には、圧倒的に取り扱いの複雑で性能の低い新人を雇うよりも、365日文句を言わずに働いてくれるAIを会社システムに取り込むようになるでしょう。そういう社会がもうすぐ出来上がった時、私たちの子供達は、もう働き口はないわけです。

 どこの大学に行ったか、どこの偏差値の学校に通っているか、は、AIの前では何の意味もなくなる世界です。
 自分で学ぶ方法さえ知っていれば、実は不登校なんて、どうでもいい世界が出現してきています。

 そもそもうちもそういう時代を見据えて、これまで公文式などに通うママたちを横目に、私は子供たちにお塾、受験勉強、学校の教科に関わるような勉強を敢えてさせてこなかったんですね。

 未来に向けてそれよりも大事なのは、ある意味で魔法的な力と言えましょう。正解不正解を超えたところにある、人間的な「魅力」の世界です。
魅力は数字化しにくいところです。
美しければ良いかというと、そうではない。写真では美しくないのに、話し出したら途端に魅力に取り込まれる人だっている。痩せてスタイルがよければ良いのか、というとある人にとってはそうでもまたある人にとっては、豊かな曲線美が幸福度を上げる場合だってある。

 変数が非常に高い分野なので、「魅力」をAIが発揮するのはむずかしかろうと思います。算命学での禄存星、司禄星の方達は、これまでの人間が求めてきた有能さや美貌ではなく、人間的で、人格的な魅力に注目が集まりますので、そっち方面に軸を振り向けることになっていくでしょう。

 左脳分野である、語学翻訳、カウンセラーやコーチングといった世界も、このAIには敵いませんね。どこまでも根気よく、人にフィードバックを返し続けます。それが深夜であろうと、早朝であろうと。
 文章に関しては、面白いことに、鳳閣星分野の文章はAIでもかけますが、調舒星分野の文章の場合は、難しい。(だから、自分は鑑定書の文章は極力自分で書いていますし、このブログもAIでは書いていません。)

 言葉やその人の性質というのは、どんな言葉を選び取るかによって、生み出される世界観が変わってきますし、読んだ人の想像した世界を変えていきます。小説や手紙、主観、その人の性格が選び取る言葉の表現に正解不正解はありませんので、AIでは代替えしにくいでしょう。
 しかし、この変化のおかげで性格的に自分の思いを押し出せず、言語化できにくいストレスを抱えてきた人たちは、AIに言いたいことを適切な言葉にして言い換えてもらったり、表出してもらえることになりましたので、普段モヤっとしていた概念が明確になったり、次の展望が見えたりします。
そういった形で、色々と恩恵を受けているのではないでしょうか。

 私も受け止め方や聞き方は遥かに私よりも人の対応が上手いAIに感心するうちに、実はすでにもう占いの館レベルの占い師はいらないんじゃないか、と思えてきたんですよね。占いの館で、気持ちを受け止めてもらったり、励ましてくれる言葉掛けをあてにして占いを利用していた人たちは、絶対シフトしているはず。AIの方が当たり外れがないし、課金もなければ、つけ込まれることもないので、今は圧倒的にこちらを利用して、ストレスコントロールをしているのではないかと思ったんですね。
経済規模が変わってきているかどうかは、実際に数字を見てみないとわかりませんが、ああいうところは不安や怒り、迷いといったネガティブな気持ちの吐き捨てをしに、占いの館に行っているようなものですから、人間からAIに変わっても問題がないはずです。もちろん、AIも時々嘘を言いますが、人間の占い師だって、あたるも八卦当たらぬも八卦なんだから、同じようなもんです。
急速にこの業界が細くなっていくような気がしました。

そこで当然ながら「じゃあ、算命学についてはどのくらいの精度で出せるのだろう」「私の代わりができるほどになっているのだろうか」とつい、自分の領域がどうなのかを知りたくなったのは自然な流れ。
 試しにAIに自分の宿命を算命学で見てもらうというようなことをしてもらったんですね。w

 その結果ですが、AIで算命学を占うと「もっともらしいけど、混ぜ込んだ嘘が多い」ということがわかりました。
もしかしたら、ネット上でいい加減なことを書いている人たちがいたり、エピソードなどから分析した結果として出しているからでしょうか。

その星があるだけでは言い切れない部分についても、AIは加筆強調していってしまうのです。
つまり、「言いすぎるかと思えば、その人の肝心なところが見つけられていない」と言ったような傾向がありました。
しかし、そうはいっても、AIは以前よりもかなり進化していました。
もっともらしい嘘、は、やっぱり専門の目じゃないと気づけないかもしれないほどに巧妙化していました。
「いや、そうかな。その星ってそういう意味だったっけ?」と検討再考しながら、慎重に読む上で、日頃の自分の目線を変えるきっかけを探す新鮮さはあり、面白い体験でした。

しかしこのままいけば、おそらくですが、今後、かなり近いうちに算命学は算命学を勉強した誰かが、AIに教科書データを読み込ませることによって、数秒で宿命算定や鑑定結果を人を傷つけない言葉でアウトプットすることができるようになるでしょう。
そして、それはかなりの精度になっていくでしょう。

 本質的な部分を見れば、鑑定学校で教えられる算命学の鑑定は、数字化マニュアル化できるものであり、右脳領域ではなくて、AIの得意な左脳領域だからです。
だから、そのうち、算命学で占ってもらうまでもなく、その算命学の膨大なデータを食べたAIが情報を学び取り、応用して一般に漏らすことで、AIが誰に対しても無料で鑑定書を書くようになるでしょう。
そしてアドバイスをし始めるでしょう。
 そうなれば、これまでは情報を切り売りして販売していた、大手鑑定学校や中途半端な算命学の鑑定士は、そうやってAIに駆逐されていくことになるのでしょう。

しかし、私の場合は多分大丈夫と思います。
なぜなら実学算命学が蓄積してきたものは、鑑定学校で教えている内容と鑑定方法とはだいぶ違うからです。変数の大きいものを取り扱えるように右脳系進化させているからです。
 いわゆる当たった、当たらない、ということより大事なことは、クライエントさんの抱えている難問をどう解決に繋げていくアプローチがあるのか、ということなのです。

そして、そのために最も重要なのは、その人がなぜその問題を抱えるようになったのか、という原因分析です。原因を特定できなければ、解決アプローチは全く的外れなものになります。
深く思考した結果、悩み力がたくさんあった人ほど、その違いに早く気がつきます。

逆に結構、困ったなぁと思う鑑定は、悩み力の浅い人に出会った時です。
結婚したいけど、婚期はいつですか、とか気になっている年下の男性がいるのですが、と言った悩み相談でも、過去の本人的には黒歴史なものからまた同じ体験をする可能性は高いので、結果を出すには今度は違う選択ができる自分に変化していないとならないですが、根本的に自分自身が問題の根っこに気がついていないので、単に2年後にいい人が現れますよ、と言ったところで、それは実現しないのです。

だから、なぜ、今の悩みを作るようになったのか、という環境理解が解決には大事なのですが、浅い意識で生きている人というのは、鑑定士が言った2年後に自動的にいい人に会える、というところしか頭に入らず、そのために何をするか、自分の心の葛藤の原因を見つめて修正をかけようとはまったく思わないし、そうした日頃からの現状に対する傲慢な姿勢が、人間関係を変えることもなく、出会いを変えることもなく、同じ次元にとどまらせているからです。

自分の本当に望むものは何か、そしてそれを体験するにはどうしたらいいのか、本人以上にそれを読み取って、提示でき、仕組みを説明して、気づきを起こすことができるかどうか、そこまでのことを含めて、鑑定を提供できるようにならなければ、それはAIの鑑定に負けてしまうでしょう。

鑑定という仕事を仕事にするならば、これからの鑑定士は、生きる、ということが、そもそもどういうことなのか、本気で向き合ったことがある人なのか、が問われることになるでしょう。
AIではなく、人を選ぶ理由は、右脳領域の回答が欲しいからです。

私が出会う、お金持ちのほとんどは、左脳的な能力に非常に長けた人が多いと思います。そういう賢い方が、徹底的に左脳で考え尽くして、出せなかったのですから、たとえ、同じように左脳を使うAIを使って、答えを出そうとしてもそれは出ないでしょう。
だから、結局、人間の鑑定士に求めていることは、AIでだせる答えではなくなっていくでしょう。

 ある意味で、それは伝統宗教的なものにつながるのかもしれませんが、これからの鑑定は、科学的な裏付けのある精神領域や発達理解、この世とあの世の作りはどのようになっているのか、そうしたスピリチュアルな世界に及ぶような知識にまでつながっていなければ、クライエントさんにとっての正解がどこにあるのかを、明確に提示することはできないんですね。
そして、それはキリスト教やイスラム教のような一神教の神の奴隷になる宗教観ではなく、自分自身の意識が自分の人生の鍵を握っていると教え続ける、元祖の釈迦の教える仏教の中にあるのだと思います。
 般若心経にシンプルに書かれている内容が、そのまんま理解できる心境にならない限りは、元の算命学は本当の意味で、読み解くことはできません。
 もし、既存の占い師のようにもっともらしくそれができたように演じることはできても、占い師自身がわかっていなかったのならば、それはクライエントさんにとって成長力につながるような、影響力を持たないです。
人は、人と出会った時、いつも化学変化を起こしているのです。
それが、一期一会の言葉の中で、千利休が伝えたかった仏道の世界観でもあります。



 知的な情報だけだったらどこまでも根気よく説明し続けてくれるAIがいれば良いことになります。
でも実際にはいくら説明してもらったところで、人間の現状が変わることは少ない。自分を根本から揺り動かすことがありません。

しかし、一方で確実に一緒にいながら、人を変える人というのもいますよね。

 前回書いた、クールでストイックで自分自身を磨くことには長けていたバレエの先生が、愛情あふれる素晴らしい指導者に変貌していたこともそれを説明しています。師匠となる人間の高いエネルギーを受け取って、自分のエネルギーに転写して行った時、自分の要素に変えていった瞬間、人は視座を変え、自分の生き方を変えることができるわけですから。
 学ぶ心の姿勢がすでにできている人がいて、そこに受け渡そうとする師匠の教えやエネルギーがあって、人は転換していくことができる。

 そんなやりとりを、無意識にずっと伝言ゲームのように、知恵を受け渡して続いてきたのが人類なんですよ。

 細木数子さんの姪っ子さんが、細木数子さんを題材にしたテレビドラマのオンエアについて、取材されていた中で、こんなことを語っていました。
 自分が母の仕事内容をそばで見ていて思ったのは、占いそれ自体ではなくて、母が体験した人生経験の厚みをそのまんま現状苦しんでいる人たちの励ましや勇気につなげるヒントにしてもらおうという、自分という存在から生まれるエネルギーの提供みたいなものだった、時になけなしのお金を貯めて会いにきたクライエントさんには、そのまんま鑑定料10万円を握らせて返したこともあった、というような趣旨のことを語っていました。

 公開されている誕生日がそうであれば、占い師としての宿命はなかった細木数子さんなので、占い自体は当たらなかっただろうし、細木数子という芸能人としてプロ占い師を演じていたのだと、私自身は思っていますが、あれだけの視聴率と人気を誇ったのは、そんな中でもどんな黒い世界と関わったとしても、戌亥天誅殺としてのこだわり、信念といった部分は持ち合わせていて、自分なりの仁義を果たして生きたせいなのではないか、と思った次第です。

 当然、昭和、平成と「地獄に落ちる?いい加減なことを!」と批判に晒されていた部分は、AIの登場によって社会的に修正されながらも、改めて細木数子さんが支持された核にあったもの。つまり、本質的な魅力・存在そのものがクライエントさんにとって大きな意味をなしていくはずです。

 それは適当な口車でもないし、算命学の知識をどれだけ持っているか以上に、生きることそのものにどれだけ真剣であったか、没入したか、だと思います。まさに、これからはそんな鑑定士が今後、AIには代替できない算命学鑑定士として求められていくのだと思います。



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