オランダに3年住んで分かった【オランダ自転車あるある】

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オランダといえば、ミッフィー、ゴッホ、風車など代表的なものが色々あるが、自転車もかなり有名である。オランダでは、自転車が人口の二倍の数あると言われている。つまり、一人当たり自転車を二台持っているという計算になる。私が大学生活を三年間過ごしたアムステルダムでも、すごい数の自転車が走っているという光景は日常茶飯事だった。オランダ(アムステルダム)に3年間住み、日本で見ることができない「オランダ自転車あるある」を見つけたので、ここで共有していこうと思う。

ラッシュアワーは、ツールドフランス状態!

大学三年目は、アムステルダムの中心部に住んでいたため、ラッシュアワーの朝8~9時や夜5時~7時の恐ろしいほどの自転車の量を日常的に目にしていた。アムステルダム中央駅駅付近のフェリー乗り場からNieuwmarkt方面へ向かう道は、まるでツールドフランス(世界的な自転車のレース)のようだった。あれはアムステルダムのラッシュアワーでしか見ることができない貴重なものだったと思う。狭い道を速いスピードで駆け抜けて行くのにもかかわらず、ヘルメットなしで慣れた様子で平然と自転車を運転する人々を見て、「オランダなんだなあ」と感じていた。

ベルを鳴らすことは、失礼ではない。

オランダ観光について調べると、必ずと言っていいほど「自転車に気を付けるように」とか「自転車専用通路を歩かないように」という注意点を目にする。爆速で駆け抜けて行く自転車乗りや、あの自転車の量に慣れていない観光客が戸惑う気持ちが分かる。オランダの自転車専用通路は分かりやすいように赤で色分けされていることが多いが、うっかりその上を歩いてしまって、自転車乗りにベルを鳴らされたり、罵声を浴びせられたりして恥をかく人をたくさん見てきた。日本人の感覚からすると、「ベルを鳴らすなんて失礼」「まるで自分がよっぽど悪いことをしでかしたみたい」と思うのが普通かもしれない。3年オランダに住んだ私でも、今でもベルを鳴らされると、正直少し不快な気持ちになってしまう...しかし、オランダに3年住んで、少しはベルの音を聴くのには慣れたと思う。日本では自転車のベルを鳴らすことなんてほとんどないが、オランダではよくあること。聴かない日はなく、ベルを鳴らす時のハードルがかなり低いと思う。日本だと、「そこ邪魔!!」「そんなところに広がって迷惑です!」と言ったニュアンスが含まれていると感じるが、オランダでは「ちょっと通りますよ」「追い越すので横失礼します」程度の意味を込めて鳴らされることが多いと感じている。自転車の量が多いオランダでは、みんなが安全に自転車を運転するために「ベルを鳴らす」ということが必要不可欠なのかもしれない。

初めて目撃した手信号!

オランダに来たばかりのころ不思議に思ったのは、自転車に乗っている人々が片腕を伸ばして、何かに向かって指をさしながら運転していることである。誰かと話しているわけでもないので、とても不思議に思ったのを覚えている。これは「手信号」というもので、周りの人に、自分が曲がる方向(右か左)を知らせるものである。予期せず急に角を曲がってしまうと、後ろから来ている自転車とぶつかってしまう可能性があるため、手信号によって自分がどちらに曲がるのかをまえもって周囲に伝えることが重要である。自転車の数が多く、自転車のスピードがとても速いオランダならではだと思う。

だだっ広い自転車専用通路

日本の中でも特に車社会の田舎出身である私は、オランダの自転車専用通路の広さに驚いたことをよく覚えている。日本(少なくとも私の出身地である佐賀と福岡)では、自転車専用通路がなく、自転車が歩道を走るのも珍しくない。オランダでそんなことをしてしまうと、歩行者から白い目で見られるだろう。裏路地の小道など、自転車専用通路がないところもちらほらあるが、オランダは自転車大国なので、ほとんどの道では自転車専用通路が赤色で、はっきりと色分けしてある。日本では、自転車はどちらかというと歩行者に近い存在なのかもしれないが、オランダでは、自動車に近い存在なのかもしれないと感じた。

そんなに急いでどこ行くの?!爆速の自転車乗りたち

私がアムステルダム生活で最もストレスを抱えていたものは、乱暴で危険な自転車乗りたちである。ほとんどのオランダ人は、自転車の乗るといきなり性格が変わると思う。オランダの中でも、交通量が比較的少なくゆったりと落ち着いた印象のデルフト(私のお気に入りの都市!)では安心して歩けるが、アムステルダムとなると話は別。人口も自転車も多いし、色んな人がいる。自転車専用通路のない狭い小道で、自動車も歩行者もいるというのに、爆速で飛ばしていく自転車乗りは少なくない。ちょっと動くと、吹き飛ばされてもおかしくないので、歩く時は細心の注意を払ってほしいし、自転車に乗っているときは尚更である。私は彼らが嫌で、アムステルダムで自転車に乗るのをやめた。ストレスを軽減するために公共交通機関にお金を払っていると思えば、気が楽になった。子どもが生まれそうなので今すぐ奥さんを見に病院に行かなければならないとか、明日仕事なのに終電に間に合わないとか、かなり重要な事情を抱えているかのような面持ちとスピードで駆け抜けて行く人が多いが、全員奥さんが妊娠しているわけではないと思うので、もっと気楽にゆっくり生きてみてはどうだろうかと毎回思う。

自転車で布団を運ぶオランダ人

爆速で自転車を走らせるだけでなく、片手で家具や布団を持って移動させている男性も多い。オランダ以外の国では見たことがない光景である。他の国では、家具を車で移動させるのが普通かもしれないが、ここでも自転車を使うのはやっぱりオランダらしいなと思う。

フットブレーキ

郷に入っては郷に従えということで、オランダに来て、私も自転車に乗ろうとしていた時期があった。自転車を選ぶ時に最も驚いたことは、足でかけるブレーキ(フットブレーキ)がついている自転車があることだった。日本でも自転車に乗ることはたまにあったが、フットブレーキは見たことがなかった。日本では、手で握るタイプのブレーキ(ハンドブレーキ)が主流だと思う。他の国ではどうなのかと思い大学の友人に聞いてみたら、他の国も日本と同じでハンドブレーキが主流とのことだった。フットブレーキはオランダ特有のものであるということだ。一台目は、ハンドブレーキがついた自転車を見つけることができたが、オランダの自転車はほとんどフットブレーキしかついていないため、一台目が盗まれた後の自転車探しはそう簡単には進まなかった。それに加え、安価なものはほとんどがフットブレーキのみのものである。自転車を漕ぐ方向と反対回り(後ろ向き)に足を動かせばいいだけなので簡単に聞こえるかもしれないが、混雑したアムステルダムの道を自転車で走ることを考えると、ハンドブレーキがついていないと不安だった。結局、どちらのブレーキもついている自転車を買い、ハンドブレーキという保険つきでフットブレーキの練習をするということにした。

最後に

「オランダ自転車あるある」いかがだっただろうか。オランダという自転車大国に住んでみて、ストレスもあったが、同時に学びもたくさんあった。日本では体験できないことだと思うので、この記事を通して日本の皆さんに少しでもオランダのユニークな一面を知って、面白いと思っていただけたら幸いだ。
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