自分のための時間や、ゆっくりと過ごす自分だけのスペース。これを持つことを「わがまま」だと感じてしまい、つい誰かのために頑張りすぎてしまうこと、ありませんか?
「私さえ我慢すれば、みんながうまくいく」 「誰かの期待に応えないと、自分には価値がない気がする」
そんなふうに、無意識のうちに自分を後回しにしてしまう人は、本当に優しい心の持ち主だと思います。周りの空気を読みすぎて、自分の本当の気持ちには、一番最後に気づいてあげる。そんな日々が続くと、心は少しずつ疲れ果ててしまいますよね。
心理カウンセラーとして多くの悩みを聞いてきましたが、自分を優先することに抵抗がある人の多くは、とても責任感が強く、愛情深い方ばかりです。でもね、どうか知っていてほしいのです。自分を大切にすることは、決して悪いことではありません。
むしろ、自分を大切にすることは、あなたを大切に思っている人たちにとっても、とても嬉しいことなんですよ。
例えば、あなたが心から笑顔でいられるときと、誰かのために無理をして笑っているとき。周りの人にとって、どちらのあなたが安心できるでしょうか? きっと、あなたが自分自身を尊重し、穏やかな気持ちでいるとき、その心地よさは周りにも優しく伝わっていきます。
自分を優先するということは、周りを突き放すこととは違います。空っぽのコップからは、誰にも水を注いであげられませんよね。まずは自分のコップを、優しい時間や心安らぐ空間で満たしてあげること。それが結果として、周りの人を大切にすることにもつながっていくんです。
「わがまま」と「自分を大切にすること」は、似ているようで全く違います。誰かを傷つけてまで自分の欲望を通すのが「わがまま」だとしたら、「自分を大切にする」ことは、自分自身を丁寧に扱い、心を守ることです。
今まで頑張りすぎてきたあなたが、少しだけ自分のために時間を使ってみる。まずは、大好きなコーヒーを淹れてぼーっとする時間を作ったり、誰からの連絡も気にしない部屋でゆっくり過ごしたり。そんな小さなことから始めてみませんか?
「何もしない時間」を自分にプレゼントしてあげるだけで、張り詰めていた糸がふっと緩むはずです。あなたがあなたらしくいられる場所を、ちゃんと確保してあげてください。それは、これから先も長く続いていくあなたとの関係を、もっと愛おしいものにするための大切な一歩です。
無理をしなくても大丈夫ですよ。もし、自分を大切にするのがどうしても怖いと感じるなら、それはあなたが今まで、それだけ真剣に周りのことを考えて生きてきた証拠でもあります。
まずは、「自分を大切にしてもいいんだよ」と、自分自身にそっと声をかけてあげてください。少しずつ、ゆっくりと、あなたのペースでいいんです。あなたの心は、あなただけのものですから。