定時退社のチャイムが鳴った瞬間、なぜか胸がキュッと締め付けられるような感覚になったことはありませんか。
自分の仕事はしっかり終わっているのに、周りの人が黙々とPCに向かっている姿を見るだけで、なんだかすまない気持ちになってしまう。
「今日はちょっと予定があって…」「家で急ぎの用事があって…」なんて、誰も聞いていないのに脳内で完璧な言い訳を何個も何個も組み立ててしまう。
そんな経験をしている方は、決して少なくありません。
これまで、たくさんの方から仕事や人間関係、生きづらさについての悩みをお聞きしてきました。
その中で感じたのは、定時で帰ることに罪悪感を覚えてしまう人ほど、人一倍優しく、周りの変化や空気にとても敏感だということです。
「自分が先に帰ったら、残された人はどう思うだろう」「やる気がないと思われないかな」と、相手の気持ちを先回りして考えてしまうんですよね。
その思いやりや配慮ができるところは、あなたの素晴らしい長所です。
でも、その優しさが自分自身をすっぽりと閉じ込めて、身動きを取れなくさせてしまっているとしたら、少しもったいないなと感じます。
職場という場所は、どうしても「みんなと同じペースで動くこと」が美徳とされやすい環境です。
だからこそ、定時で帰るという当たり前の行動ひとつをとっても、まるで「集団から抜け出すような勇気」が必要になってしまうんですよね。
脳内で言い訳をたくさん作ってしまうのは、あなたがズルをしようとしているからではありません。
自分の心を守るために、一生懸命に防波堤を立てようとしている証拠なんです。
まずは「私、また言い訳を考えてたな」と気づいたら、そんな自分を責めるのではなく、「それだけ周りに気を使って頑張ってきたんだな」と認めてあげてくださいね。
仕事というのは、人生という大きな物語のほんの一部に過ぎません。
定時で帰った後の時間は、あなたという人間があなたらしく息を吹き返すための、とても大切な時間です。
好きな本を読む時間でも、美味しいご飯を食べる時間でも、ただただボーッと過ごす時間でも構いません。
あなたの時間をどう使うかは、あなた自身が決めていいことなのです。
周りの目を完全に気にしないようにするのは、すぐには難しいかもしれません。
でも、少しずつ「自分の時間を取り戻す練習」をしていくことはできます。
今日は言い訳を1つだけ減らしてみる、明日は「お疲れ様です」と声をかけてすっと席を立ってみる。
そんな小さな一歩を重ねていくことで、心がふっと軽くなる瞬間が増えていきますよ。
あなたが自分の時間を大切にし、笑顔で毎日を過ごせることを、心から応援しています。