「みんなやってるから、これが正解なんだよね」
そう自分に言い聞かせてみたけれど、どうしても心の中にモヤモヤとした違和感が残ってしまうことはありませんか。まるで、自分だけが違う世界線で生きているような、あるいは、周囲と絶妙に波長が合わないような、そんな孤独感を感じてしまうことがあるかもしれませんね。
僕も、これまでにたくさんの方から「周りに合わせられない自分はダメなのではないか」というお悩みを聞いてきました。でもね、僕は思うんです。その違和感こそ、あなたがあなた自身の心を守るために発している、とても大切なサインなんです。
「みんな」という言葉は、時としてとても強力な魔法のように響きます。「みんながそうしているなら、それが安心なんだ」「みんなと同じなら、間違いはないはずだ」。そんなふうに思いたくなる気持ち、本当によく分かります。誰だって、誰からも否定されずに、平穏に過ごしたいと願うものですから。
でも、あなたの感じている違和感は、決して「あなたが劣っている」という証拠ではありません。それは、あなたが他人の尺度ではなく、自分自身の基準で世界を見ようとしている証拠です。周囲の空気に染まらないということは、それだけあなたの中に「自分」というしっかりとした核があるということなんですよ。
みんなと同じ方向を向いているときは、確かに孤独は感じないかもしれません。でも、その代わりに見失ってしまうものもあります。それは、あなた自身の「好き」や「心地よい」という感覚です。みんなの価値観の中に無理やり自分を当てはめようとすればするほど、本当のあなたは窮屈な思いをして、小さくなってしまいます。
もし、今あなたが一人で浮いているように感じて寂しいのだとしたら、少し視点を変えてみませんか。その「浮いている場所」は、周りに流されずに、自分の足でしっかりと立っている場所でもあるのです。俯瞰してみれば、みんなが同じ方向に流されている中で、あなたは独自の景色を眺めている特等席にいるとも言えるのかもしれません。
僕が心理カウンセラーとして大切にしているのは、誰かの正解を押し付けることではなく、あなたの中にある「違和感」を一緒に紐解いていくことです。「みんな」に従えない自分を責める必要なんて、これっぽっちもありません。むしろ、その違和感を抱きしめてあげてください。
孤独は、自分と向き合うための最高に贅沢な時間です。誰かに合わせるためにエネルギーを浪費するのではなく、そのエネルギーを「自分が本当に大切にしたいもの」に向けてみませんか。たとえ今、周囲と少し距離があるように感じても、それはあなたが自分という存在を大切に守り抜こうとしている、強くて優しい姿なのですから。
今日から、少しだけ「みんなの正解」から離れてみても大丈夫です。違和感を抱えながら、ゆっくりと自分の歩幅で進んでいきましょう。あなたのその繊細な感覚は、きっと、いつかあなたを本当に心地よい場所へと連れて行ってくれるはずです。
あなたは今のままで、十分に素敵なんですよ。