スマホの画面に、大切な友人や気になる人からの長い長いメッセージ。
パッと見た瞬間、嬉しさよりも先に「うわぁ、どうしよう…」と、ズシンと心のシャッターが半分閉まってしまうような、そんな感覚になったことはありませんか?
相手がせっかく時間をかけて送ってくれたんだから、私も同じくらいの熱量で、同じくらいの長さで返さなきゃいけない。
そう思い込んでしまうと、せっかくののんびりできるはずの週末が、丸ごと返信のための「大仕事」に変わってしまいますよね。
一文一文をじっくりと読み込んで、相手が本当に言いたかった意図はどこにあるんだろう、傷つけない言葉選びは何だろうと、ぐるぐる考えてしまう。
相手と同じトーン、同じくらいの文字数で打ち返そうとするあまり、メモ帳に何度も何度も下書きを作っては消し、気づけば丸一日がかりのプロジェクトになっていて、心も体もクタクタになってしまう。
そんな優しいあなたに、まずは「本当にお疲れ様です」と、温かいお茶でも淹れて差し上げたい気持ちでいっぱいです。
心理カウンセラーとして、僕は、あなたがそうやって悩んでしまうのは、相手への思いやりが人一倍深いからこそだと考えています。
繊細な気質を持つ方は、文章の行間からにじみ出る相手の感情や、言葉のニュアンスをとても敏感に受け取ります。
だからこそ、適当な相槌や、短いスタンプだけで返すなんて申し訳なくてできないし、相手の熱量に全力で応えようとしてしまうんですよね。
でもね、ちょっとだけ肩の力を抜いて、想像してみてほしいのです。
もしもあなたが、大好きな人に自分の気持ちを伝えるために長いメッセージを送ったとしたら、相手に週末を全部犠牲にしてまで悩んでほしいと思うでしょうか。
きっと、「私の気持ち、伝わったらいいな」「暇なときに読んでもらえたら嬉しいな」くらいの気持ちであることが、ほとんどだと思うのです。
相手はあなたに「宿題の提出」を求めているわけではなく、ただあなたと繋がっていたいだけなんですよね。
メッセージの熱量は、必ずしも「文字の長さ」だけで測るものではありません。
一言、二言の短い言葉であっても、そこにあなたの心がこもっていれば、相手にはちゃんと届きます。
まずは、すべてに完璧に答えようとするのを、手放してみることから始めてみませんか。
「長文でたくさん大切なことを教えてくれてありがとう。じっくり読んだよ」という、受け取ったよというサインをまず伝える。
そして、相手のたくさんの話題の中から、自分が一番心に響いたポイントを一つだけピックアップして、そこに対してだけお返事を書いてみるのです。
全部の質問や話題に等しく答える必要は、どこにもありません。
少し物足りないかな、短すぎるかな、と感じるくらいのお返事で画面を閉じて、あとは自分の好きな時間を過ごしてみてください。
あなたが無理をして体力をすり減らしながら返すお返事よりも、あなたが心地よい状態で、笑顔で紡いだ短い言葉のほうが、ずっと相手の心に優しく染み渡るはずです。
誰かを大切にすることと同じくらい、あなたの貴重な週末の時間を、あなたの心を守るために使ってあげてくださいね。
あなたの優しい心が、もっと軽やかで心地よい人間関係の中で、のびのびと呼吸できますように。