「私は繊細さんだから、傷つきやすいのは仕方のないことなんだ」
そう思ってホッとしたはずなのに、気づけば頭の中で、もう一人の自分がものすごい剣幕で怒り出してしまう。そんな経験はありませんか?
「繊細だからって、それを言い訳にして甘えているだけじゃないの?」「みんなだって辛いのに、自分だけ特別ぶるな」
そんな風に、誰よりも自分を厳しく監視して、ジャッジしてしまう。逃げ道を自分で作った瞬間に、その退路を自分で塞いでしまうような、苦しい脳内会議がずっと続いているんですよね。
「繊細さん」という言葉に救われたはずなのに、いつの間にかその言葉さえも、自分を責めるための材料になってしまっている。この終わりのない脳内会議が静かになることが、人生で一番の願いかもしれない、と深く悩んでいるのではないでしょうか。
心理カウンセラーとして、僕は、その苦しみこそがあなたの誠実さの裏返しなのだと感じています。
本当にずるくて甘えている人は、自分が甘えているなんてこれっぽっちも思いませんし、自分を24時間監視して責め立てるようなことは絶対にしません。
「甘えているんじゃないか」と不安になって、夜も眠れなくなるくらい自分を厳しく見つめている時点で、あなたは十分に、というか、必要以上にがんばって生きているんですよ。
繊細だから仕方ない、と思いたい気持ちは、決して悪いことではありません。だって、それくらい毎日、人一倍いろんなものをキャッチして、心がヘトヘトに疲れているのですから。
でも、真面目で優しいあなただからこそ、「仕方のないこと」として自分を丸ごと受け入れる前に、「ちゃんとしなきゃ」という厳しいマブタがパッと開いてしまうんですよね。
脳内会議が始まってしまったときは、どちらの言い分が正しいかを決める必要はありません。
心理カウンセラーとして、僕は、その会議に参加している二人の自分を、まずは遠くから「あぁ、また始まったな」と眺めてみることを提案したいです。
「言い訳にしたい私」も「責めてしまう私」も、どちらもあなたを守ろうとして必死に叫んでいるだけなのです。
今回は、その激しい会議を一度お休みして、ただ温かいお茶でも飲んで、張り詰めたココロの糸を少しだけ緩めてみてくださいね。あなたは今のままで、十分に素晴らしいのですから。