大好きなパートナーが、自分の家族の誕生日や大切な記念日をすっかり忘れている姿を目の当たりにしたとき。
あなたはどんな気持ちになりますか?
ただ「うっかり屋さんだな」と笑って流すことができず、胸の奥がスーッと冷えていくような、言いようのない恐怖を感じてしまうことはないでしょうか。
「今は私のことを大切にしてくれているけれど、いつか私との記念日もこうして軽視される日が来るんじゃないか」
そんな未来の寂しい自分の姿が頭をよぎって、急に目の前の彼が遠い存在に思えてしまう。
周りの人から見れば「考えすぎだよ」「男なんてそんなものだよ」と一言で片付けられてしまうようなことかもしれません。
でも、人の心の機微を敏感に察知する繊細さんにとって、それは決して小さな出来事ではないんですよね。
身近な家族に対する不誠実さや雑な態度を間近で見ることで、あなたは彼の本質をとても冷静に見抜いているのだと僕は感じています。
「この人の持っている『誠実さのキャパシティ』は、そもそもこの程度なんだな」
そうやって、彼の人間性の底が浅い部分や、大切なものを大切に扱う力の限界を、冷徹なまでに感じ取ってしまう。
それはあなたが冷たい人間だからではなく、相手の行動の先にある未来を予測する力が人一倍優れているからなんです。
一度そうやって彼の本質が見えてしまうと、それまで積み上げてきた好きな気持ちが、パチンと弾けた風船のように一気に冷めてしまうこともありますよね。
心理カウンセラーとして、僕はそうやって心がスーッと冷めていく感覚を持つことは、自分を守るための大切な防衛本能なのだと考えています。
繊細な女性は、相手のちょっとした言葉の端々や、他者への振る舞いから、その人の本性を無意識のうちにスキャンしています。
だからこそ、彼が家族を蔑ろにしている姿を見たときに、「次は私の番だ」と危険を察知するのは、ごく自然なことなのです。
彼にとっては「悪気のないうっかり」だとしても、あなたにとっては「大切な人を大切にする心の体力が足りない証拠」に見えてしまう。
そのズレを感じたまま、無理に「優しい彼」を信じようとすると、どんどん自分の心が削られていってしまいます。
もし今、彼の本質を見抜いてしまって勝手に冷めていく自分に、罪悪感や寂しさを抱えているなら、まずはその鋭い直感を信じてあげてください。
あなたはただ、自分を傷つけないために、心のアンテナがしっかりと働いてくれているだけなのですから。
これからその彼とどう向き合っていくか、ゆっくりと自分の心と対話しながら、一番心地いい距離感を見つけていきましょうね。