大好きな人とぶつかってしまった夜、ようやく仲直りをして「もう大丈夫だよ」と笑い合えたはずなのに、どうしても心の奥がザワザワして眠れない。そんな夜を過ごしたことはありませんか。
頭では解決したと分かっていても、喧嘩の最中に相手が一瞬だけ見せた「冷たい目」や、突き放すような「低いトーンの言葉」、あるいは軽蔑を含んだような「鼻で笑う仕草」が、まるで写真に撮ったみたいに脳裏に焼き付いて離れないんですよね。
相手はもう忘れて普段通りに接してくれているのに、自分だけがその瞬間の映像を何度も何度も再生しては、そのたびに心臓をギュッと掴まれるような痛みを感じてしまう。そんな自分を「いつまでも引きずりすぎなのかな」「心が狭いのかな」と責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。それはあなたが執念深いからではなく、あなたの心がそれだけ繊細で、純粋に相手を信じようとしてきた証拠なんだと。
繊細さん(HSPさん)にとって、言葉そのものよりも「非言語」のエネルギーはとても強く響きます。表情のわずかな揺らぎや、声の温度の変化、視線の鋭さ。それらを人一倍敏感にキャッチしてしまうからこそ、相手が放った「一瞬の拒絶」が、まるで刃物のように深く心に刺さってしまうのです。
たとえ言葉で「ごめんね」と言い合えたとしても、その刺さった破片が心に残ったままだと、痛みは消えません。ふとした瞬間にフラッシュバックして、相手の横顔を見るのが怖くなってしまうのも、無理のないことだと僕は思います。
多くの人は「終わったことなんだから、気にしなくていいよ」と言うかもしれません。けれど、僕から見れば、あなたの心は今、一生懸命に自分を守ろうとしている状態なんです。「またあんな風に傷つきたくない」と、心が警報を鳴らしているんですよね。
そんな時、まずは「忘れられない自分」をそのまま受け入れてあげてほしいんです。無理に忘れようとしたり、許そうとしたりしなくて大丈夫。
「あの時のあの目は、本当に怖かったよね」「あんな風に言われて、悲しかったよね」と、自分自身の味方になってあげてください。あなたがあなたの痛みを認めてあげることで、トゲのように刺さっていた記憶が、少しずつ、本当に少しずつですが、形を変えていくはずです。
相手との関係を修復することも大切ですが、それ以上に、傷ついたあなたの心に「大丈夫だよ、怖かったね」と寄り添ってあげる時間を、どうか優先してあげてくださいね。
心理カウンセラーとして、僕はいつでもあなたの心の平穏を願っています。