人生って、まるで大きな真っ白なキャンバスみたいだなって、僕はよく思うんです。
そこにどんな色を置いて、どんな景色を描くのか。それは本来、誰にでも平等に与えられた自由な権利なんですよね。
でも、多くの人が「自分にはこの色しか使えない」とか「こんな絵を描かなければいけない」という、目に見えないルールに縛られてしまっているような気がします。
それが、僕の言う「思い込み」というキャンバスの正体です。
僕はこれまで、カウンセリングの現場でたくさんの方々の心の模様を見つめてきました。
「自分は愛されない人間だ」というグレーの絵の具で描いている人。
「失敗してはいけない」と、一筆も動かせずに震えている人。
でもね、心理カウンセラーとして、あえてお伝えしたいことがあるんです。
その「思い込み」という下書きは、いつだってあなた自身の手で書き換えることができるんですよ。
たとえば、誰かに言われた心ない一言が、ずっと消えないシミのように残っているかもしれません。
「あなたは〇〇な性格だから」という決めつけが、自分を縛る枠組みになっているかもしれません。
けれど、そのシミを活かして新しい花を描くこともできるし、その枠組みを飛び越えて、キャンバスの外側にまで絵を広げることだってできるんです。
僕は、人生を「アート」だと捉えることで、心が少しだけ軽くなるんじゃないかなと考えています。
アートには「正解」がありません。
誰かと比べて上手か下手かなんて、本当はどうでもいいことなんです。
あなたが「この色は心地いいな」と感じたり、「この曲線は自分らしいな」と微笑んだり。
そんな風に、自分の感覚を大切に一筆ずつ置いていくこと。
それだけで、あなたの人生という作品は、世界にたった一つの輝きを放ち始めます。
もし今、あなたのキャンバスが暗い色で埋め尽くされているように感じていても、絶望しないでくださいね。
真っ黒な背景があるからこそ、その上に置いた一滴の白い光が、何よりも美しく際立つことだってあるんです。
「どうせ無理だ」という思い込みを、「もしかしたら、できるかも」という淡い水色に変えてみる。
「自分なんて」という思い込みを、「自分も悪くないかも」という温かなオレンジ色に変えてみる。
そんな小さな色の変化が、やがてあなたの世界全体を優しく彩っていくはずです。
僕は、あなたが自分の人生というキャンバスの前で、もっと自由に、もっと楽しそうに筆を動かせるようになることを、いつも心から願っています。
どんな絵を描いても大丈夫。
失敗なんてありません。すべては、あなたという素晴らしいアートの一部になるのですから。
さあ、今日はどんな色を手に取ってみますか?
あなたの心が、ほんの少しでも柔らかく、自由になれることを信じています。