大好きな人と過ごした、キラキラした時間。
たくさん笑って、美味しいものを食べて、心は確かに「幸せ」で満たされていたはずですよね。
それなのに、家のドアを開けて一歩中に入った瞬間、まるで魔法が解けたかのように足取りが重くなる。
明かりもつけずに、暗い部屋のフローリングやソファに倒れ込んで、ようやく「ふぅ……」と深く息がつける。
そんな「電池切れ」のような状態に、戸惑いを感じたことはありませんか?
「せっかく楽しかったのに、どうしてこんなに暗い気持ちになるんだろう」 「私は、あの人と一緒にいるのが本当は苦痛なのかな?」
そんなふうに、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
でも、安心してくださいね。僕は、それはあなたがその時間を、そして相手のことを、人一倍大切に思っているからこそ起こる現象だと考えています。
繊細な気質を持つHSPさんにとって、誰かと過ごすということは、膨大な「情報」をキャッチし続けることでもあります。
相手のちょっとした表情の変化、声のトーン、楽しんでくれているかなという気遣い、お店の賑やかさ、照明の明るさ。
それらすべてを優しく受け止め、相手が心地よくいられるように、無意識のうちに全神経を集中させているんです。
大好きな人といる時、あなたの心は「幸せ」という名のフル稼働状態。
楽しいからこそ、アドレナリンが出ていて、その最中は疲れに気づかないだけなんです。
そして家という「自分だけの聖域」に帰ってきたとき、ようやく張り詰めていた糸が緩み、隠れていた疲労が一気に押し寄せてくる。
暗い部屋でようやく呼吸が整うのは、あなたが「自分自身」に戻れた瞬間だからです。
動けなくなるのは、体が「今は休んで」とあなたに送っている、優しくて切実なサインなんですよ。
だから、動けない自分を情けなく思わないでください。
「あぁ、今日はあんなに素敵な時間を過ごせたんだから、これだけ疲れるのも当然だよね」
そうやって、頑張った自分を労ってあげてほしいんです。
メイクを落とすのが面倒でも、お風呂に入る元気がなくても、まずはそのままのあなたを許してあげましょう。
暗闇の中で静かに呼吸を繰り返す時間は、すり減った心のエネルギーを充電するための大切な儀式。
誰にも気を遣わず、何も演じなくていい、自由で静かな時間。
その静寂こそが、明日また笑顔で誰かと向き合うための、一番の栄養になるんです。
あなたは、冷たい人間でも、人付き合いが苦手な人間でもありません。
ただ、心がとっても豊かで、深くて、愛情深いだけ。
そんな自分を、どうぞまるごと抱きしめてあげてくださいね。
一歩ずつ、あなたのペースで大丈夫。
もし、また心が重くなってしまった時は、いつでも僕のところへお話しに来てください。
あなたのその繊細で美しい心を、僕は全力で肯定します。