「楽しいね!」と言いながら、その人の声が少しだけ上ずっている。 笑っているはずのその場の空気に、なぜかチクチクとした「焦り」や「不機嫌」が混ざっている。
そんな「空気感の濁り」を、あなたは誰よりも敏感にキャッチしてしまいますよね。
周りの人は気づかずに笑っているのに、自分だけがその「不協和音」に気づいてしまい、なんだか居心地が悪くなって、そわそわしてしまう。
そんな経験、きっと何度もあるのではないでしょうか。
心理カウンセラーとして、これまで数多くの繊細な方々のお話を聞いてきました。
そんな中、僕は皆さんの持つその「察する力」は、本当に美しく、そして尊いものだと感じています。
でも、その力が自分自身を苦しめてしまうのは、とても切ないことですよね。
相手が「楽しい」と言葉にしているのに、心の中では別の感情を抱いている。 そのズレを察知したとき、あなたは「自分が何か悪いことをしたかな?」「この場をどうにかしなきゃ」と、一生懸命に心を配ってしまうのだと思います。
そうやって、自分の心よりも相手の空気感を優先して守ろうとするあなたは、本当に優しくて愛情深い人です。
でもね、僕は思うんです。 その「空気感の濁り」は、決してあなたのせいではないんですよ。
相手が不機嫌なのも、相手が焦っているのも、それはその人自身の課題であって、あなたが引き受ける必要のない荷物なんです。
もし、場の空気が濁っているなと感じて苦しくなったら、まずは心の中で自分にこう声をかけてあげてください。
「ああ、今、私は空気の濁りに気づいているんだね。よく頑張ってアンテナを張っているね。でも、これは私の問題じゃないから、大丈夫だよ」と。
そして、少しだけその場から意識を離して、自分の呼吸に注目してみたり、温かい飲み物を一口飲んでみたりしてください。
外側の空気に飲み込まれそうになったときこそ、自分の中にある「静かな安心できる場所」に戻ってくることが大切だと僕は考えています。
あなたは、相手の嘘のない笑顔が見たいからこそ、言葉と裏腹な感情に反応してしまうんですよね。
その繊細さは、相手を深く理解し、寄り添うことができる素晴らしい才能です。
その才能を、まずは自分自身を癒やすために使ってあげてほしい。
空気が濁っていると感じたら、それを「浄化しなきゃ」と頑張るのではなく、「今はちょっと濁っているみたい。私は私でいよう」と、そっと自分を肯定してあげてくださいね。
僕も、あなたが自分らしく、心地よいリズムで毎日を過ごせるよう、いつも心から応援しています。