心理カウンセラーの「うさぴょん」です。
皆さんは、自分が長年使っているバッグや、ふと手にとったマグカップ、あるいはクローゼットに眠っている古い服に対して、「なんだかこの子には魂が宿っているみたい」と感じることはありませんか?
ただの「モノ」として割り切ることができず、まるで意志を持っているかのような、あるいは自分の体の一部であるかのような、不思議で温かい愛着を感じてしまう。
実はこれ、感受性が豊かなHSPさんにとって、とても自然で素敵な感覚なんです。
僕のところへ相談に来てくださる方々の中にも、「モノを捨てられなくて困っています」というお悩みがたくさんあります。
でも、お話を聞いていくと、それは単なる「片付けが苦手」ということではなく、一つひとつのモノに対して、並々ならぬ敬意と愛情を注いでいる証拠だと気づかされます。
例えば、毎日使っているペンに対して「今日も一緒に頑張ってくれてありがとう」と心の中で声をかけたり、古くなって手放さなければならない時に「ごめんね、今まで守ってくれてありがとう」と切ない気持ちになったり。
それは、あなたがモノを「消費する対象」ではなく、「共に生きるパートナー」として見ているからなんですよね。
周囲の人からは「たかが道具じゃない」「代わりなんていくらでもあるよ」と言われてしまうかもしれません。
その言葉に、少しだけ寂しさや、自分の感覚がズレているような不安を感じてしまうこともあるでしょう。
でも、安心してくださいね。モノに対して魂を感じるというのは、それだけあなたの心が細やかで、万物に対して優しいまなざしを向けているということなんです。
HSPさんは、場の空気や他人の感情を敏感に察知する力を持っていますが、そのアンテナは人だけではなく、身の回りのモノに対しても向けられています。
そのモノが持つ質感、色合い、使い込まれた風合い、そして一緒に過ごしてきた時間や記憶。
それらすべてを丸ごと受け止めているからこそ、単なる物質を超えた「命」のようなものを感じるのです。
僕は、その感覚を無理に消す必要はないと思っています。
むしろ、そうやってモノを大切にできる人は、自分自身の心も、そして他人の痛みも、同じように丁寧に扱える人だからです。
不倫の悩みや複雑な人間関係の中で傷ついている方のお話を聞いていても、その根底にあるのは、こうした「深い愛情」であることが多いのです。
愛が深いからこそ、一度結ばれた縁や、大切にしたいと思った存在に対して、簡単には手を放せない。
それはモノに対しても、人に対しても、あなたの純粋で真っ直ぐな優しさの表れなんですよね。
もし、モノが増えすぎて苦しくなってしまった時は、「捨てる」と思うのではなく、「お役目を終えたんだね」と優しく感謝して、卒業させてあげてください。
あなたの愛着をたっぷり受け取ったモノたちは、きっと幸せな気持ちで次へ進めるはずです。
そして、今あなたの周りにある「魂が宿っている」と感じる大切なモノたちを、これからも存分に愛してあげてください。
その子たちは、あなたが辛い時も、悲しい時も、黙ってそばにいて支えてくれた、世界でたった一つの戦友なのですから。
あなたのその繊細で美しい感性を、僕は心から大切にしたいと思っています。