セロトニンは、主に脳内で見られる神経伝達物質で、
「気分を安定させるホルモン」「幸せホルモン」
などと呼ばれたりします。
セロトニンの主な働きは、
・精神の安定
・意欲ややる気の向上
・睡眠の促進
・食欲のコントロール
・自律神経の調節
などです。
セロトニンが不足すると、
不安やイライラ、落ち込み、不眠、食欲不振などの症状が
現れることがあります。
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸から合成されます。
トリプトファンは、食事から体内に取り入れる必要がある
必須アミノ酸の一つです。
ですがトリプトファンは量が少ないと、セロトニン産生よりも
ほかのことに使われてしまうので、
タンパク質が不足しないようしっかり摂取することが必須になります。
タンパク質は消化されるとアミノ酸に分解されますから
タンパク質を摂ることで、トリプトファンを摂ることができるわけです。
次にナイアシンが満たされていると、
トリプトファンがナイアシン生成に使われなくて済むので
ビタミンB群(ナイアシンも含んでいる)の摂取も大切です。
そして鉄分も不足しないようにしっかり日頃から摂取しておきましょう。
セロトニン合成の過程で、鉄分も必要になります。
具体的なセロトニンの増やし方としては、
以下のようなものが挙げられます。
日光を浴びる
セロトニンは日光を浴びることで分泌が促されます。1日30分程度、日光浴をするようにしましょう。
適度な運動をする
運動は、セロトニンの分泌を促すだけでなく、ストレス解消にも効果的です。1日30分程度、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動をしましょう。
バランスの良い食事をとる
セロトニンの材料となるトリプトファンは、肉、魚、卵、乳製品、大豆、ナッツ類などに多く含まれています。これらの食品をバランスよく摂取するようにしましょう。
規則正しい生活を送る
睡眠不足や不規則な生活は、セロトニンの分泌を阻害します。早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を送るようにしましょう。
また、セロトニンは夕方になるとメラトニンに変換されます。
メラトニンは睡眠に関わる大事な物質ですので
セロトニンがしっかり分泌されると、
睡眠も安定するということになります。
ぜひここまで書いたことを日常の生活の中で意識して
メンタルの安定に役立ててください。