1.面接試験で多くの方が誤解されていること。
それは「絶対採用されるぞ」というような「受かりたい思いや気持ち」で面接に臨むことです。
その思いが強すぎて、安易に面接官の発言に同意してしまう方がとても多い。
あなたは、模擬面接を受けたことはありますか。
これまで、1度は受けたことがあるのではないでしょうか。その時、面接官役の方はたいてい1人だと思います。
なかなか2人以上の面接官役を用意して練習することは難しいですね。
だから気付かないのですが、採用されたい、受かりたいという思いや気持ちが強すぎると、つい面接官の発言に同意して返答してしまいがちです。
たとえば、あなたはこれまで営業職をしていたが、今後は事務職を希望しているとします。
面接試験で、A面接官が「当社を志望した理由を教えてください」と、志望動機を質問した。
あなたはそれに返答する。
次にB面接官が「でも、せっかくこれまで営業職で活躍されたのですから事務職ではもったいないと思いますが。当社の営業はいかがでしょうか。」と質問しました。
このとき、あなたはどのように返答しますか?
2.面接官に同意するな
これは、B面接官が「本当にこの人は事務をしたいのか」を、試しているわけです。
あなたの意思や思いの強さを確認しているわけですが、採用されたいとか受かりたいという願望が強すぎると、つい面接官に同意してしまいがちです。
なぜなら、ここで「面接官に嫌われたくない」という気持ちになるからです。
面接官に嫌われたくないと思うので、相手の意見を尊重して「事務職が第一希望ですが、営業職でも構いません。」と、返答してしまうわけです。
「志望動機」という「仕事に対する考えや思い」を、A面接官とB面接官が違う面から質問している。
そして、更にC面接官が「では、なぜ当社なのでしょうか。他にも同じような会社はたくさんありますが、当社を選んだ理由を教えて下さい」と、追い打ちを掛けてきます。
あなたの頭は真っ白になり、心臓はバクバクして息苦しくなってきました・・・・・
あなたが、本当に事務職を希望しているなら、B面接官の質問に対して「はい、これまで○○年間営業職に携わり、できることは全ておこなってきました。だから営業職は考えておりません。貴社の事務職を希望しております。」と、言い切れるはずでしょう。
また、C面接官の質問には「御社を選んだ理由でございますが、私は御社の○○○に大変魅力を感じております。なぜなら、私が前職で・・・」と自信を持って返答できるはず。
3.面接官が複数いる理由
そもそも面接官が複数いる理由は、多面的に評価・判断ができるからです。
そして面接官が3人や5人と奇数なのは、採用するかしないかと意見が分かれた時のためです。偶数だと、意見が分かれたときに、1対1とか2対2と同数になって、判断できないことが生じます。
余談ですが、私が知る限り、一番多い面接官はダイエーさんの採用面接です。
現在ダイエーさんはイオングループの子会社になっており、若い方には想像できないかもしれませんが、1973年(昭和48年)から国内小売業界の首位の売上を維持していました。
そして1995年(平成7年)度は、世界の小売業で売上高で4位でした。
この当時、私も前職(花王カスタマーマーケティング株式会社)でダイエーさんを担当していたこともあり、非常に印象深い思い出があります。
新卒で入社された方に直接お聞きしたのですが、なんと面接官は7名だったそうです。
一人当たり、1時間掛けておこなわれ、面接官の中には一言も発しない方もいたそうです。
面接官7人はキツイですね。それだけで「圧迫面接」です(笑)。
4.受かろうと意識しないこと
それでは、どのような心構えで面接に望めばよいのか。
それは「受かりたい」「採用されたい」という思いを手放すこと。
人は本能的に「嫌われたくない」という願望があります。
集団生活を営むためには、仲間から嫌われないように注意する必要がある。
誰しも仲間外れは嫌なもの。
そのため、つい周囲の意見や考えに同意してしまうわけですが、これが採用面接で「受かりたい」「採用されたい」という思いが強くなるほど、この傾向が表れます。
だから逆に、「受かりたい」「採用されたい」と考えないことです。
この心構え=マインドセットは、本当に重要になります。
面接に臨むためには、これまで何をしてきたのか(過去)、その経験から培ったスキルや強みはなにか(現在)、これからどのような仕事や働き方をしていきたいのか(未来)というように、時間軸で自分を語れること。
そして、自分を語るためには「自分軸」が大切です。
自分軸とは、自分の価値観、信念、意志になります。
反対に、他人軸とは、周囲の意見や評価に依存し、同調すること。
言い換えると、面接試験で大切なマインドセットとは、「自分軸を時間軸で語る」ことです。
面接試験に対して、「採用されるかどうかはわからないから気にしない。私はこれから『自分軸を時間軸で語る』ことだけに集中しよう。」という心構え=マインドセットで臨んでください。
それだけで緊張度が変わってきますよ。