自分へのご褒美の意外な落とし穴

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自分へのご褒美

CMでもよく使われるフレーズです。スイーツやファッションアイテム、エステに旅行・・・男性だったら、時計、万年筆、家電など。

 今日は、この「自分へのご褒美」について。

1.自分へのご褒美とは

 ご褒美とは、辞書に『目下の者や自分に、ほめる意味で与える金品や栄誉』と書かれています。

そのため、ご褒美という言葉には『普段は買わない少し高いもの、高級品』というニュアンスが含まれています。

今風にいうと『プチ贅沢』でしょうか。

自分へのご褒美という言葉は、いつ頃から一般化してきたのか調べてみると、2000年代以降といわれています。

1990年にバブル経済が崩壊して10年経過した頃になります。

そして「自分へのご褒美」とは、自分自身に対して何かしらの報酬や贈り物をすることで、自分を励ましたり、満足感を得ようとすることです。

心理学的に解釈すると、頑張っている自分や頑張った自分への承認になります。

本当は誰かに自分の努力を認めてもらいたいけど、それが満たされないために、自分自身で満たす行為といってもよいでしょう。

また「買い物」というストレス解消効果もあります。

人間は買い物をすることで、脳内の幸福ホルモンであるドーパミンが分泌されます。これにより、購入すること自体が楽しいと感じられるため、ストレス解消に繋がるといわれています。

物を買うこと、お金を出費すること自体に、脳が喜びを感じているわけです。


2.自分へのご褒美の落とし穴

そのため、自分へのご褒美は『買い物依存症』になる危険性があります。

自分へのご褒美として、ブランド品のバックや高級腕時計をしていると、友人や同僚から「すごい」とか「オシャレ」といわれることで、自己優越感を得ることもストレス解消になるでしょう。

したがって、この自分へのご褒美は、危険な徴候になります。

そもそも、なぜ自分へのご褒美が必要なのか。それは、本当はやりたくないことを我慢してしているからです。

本当はやりたくない、だけどやらなきゃならない。そのモチベーションを保つために、自分へのご褒美が必要になる。

馬人参】ということわざがあります。

馬の鼻先に人参をぶら下げるというたとえで「働く気や勉強する気がない人に対し、ご褒美(お金や物品など)を目の前でちらつかせて、奮起させること」です。
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わかりやすい例をあげると、子供に「テストで良い点を取ればゲームを買ってあげる」と言って、やる気を高めることです。

あなたもそのような経験がありませんか。

子供は勉強のために頑張るのではなく、ゲーム欲しさに頑張る。だから、テストが終われば学んだことをすっかり忘れてしまうし、次回は何か買ってもらえないと勉強する意欲が起こりません。

そして、これは仕事も同じ。やりたくない仕事を我慢して働いている。その仕事をするモチベーションだったり、ストレス解消のために自分へのご褒美が必要になる。


3.自分へのご褒美の先にあるもの

仕事そのものがやりたくないこと。それを、我慢して行うために、自分へのご褒美を用意する。

これが続くとどうなるでしょうか。

自分へご褒美を買い与えることができなくなったとたん、やる気が無くなり、働くことがバカバカしくなってしまう。なぜなら、ご褒美のために働いてきたからです。

ゲームを買ってもらえない子どもと一緒。そして、ご褒美を書い続けた結果、お金(貯金)も無い

だから、会社も辞めることができない。ただ会社へ行って虚しい時間を過ごす日々が続きます。

私は、これを『時間の切り売り』と表現しています。

4.やりがいこと、仕事の最高の報酬

そう考えると、仕事の最高の報酬とは『やりがい』になるのではないでしょうか。

仕事そのものが楽しく、おもしろい。

尊敬できる上司がいる

仲の良い同僚がいる

成長が感じられる

充実感がある

お金以外にも、このような報酬が大切。

むしろ、こちらの方が重要かもしれません。

なぜなら、お金は結果だからです。

成果や実績の結果がお金。

成果や実績を生み出すだけの仕事をするには、仕事そのものの楽しさや達成感が必要です。

「お金のために、やりたくもない仕事を我慢してやってるんだ」という方が時々いらっしゃいますが、自分へのご褒美で高級車や高額の腕時計、高級ブランドのバッグ等を買い続けていれば、結局お金は手元に残りません。

今後少子高齢化による人口減少により、市場がどんどん縮小していくことが予想されており、これから賃金が上昇する可能性は低くなります。

そろそろ、お金を消費して得られる満足感を手放す時期かもしれませんね。

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