「せこい昼」

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【剛速球】



8歳のとき学校で給食の時間はみんな
昼休みに校庭でドッジボールをする為
速攻で食べ終わり教室を飛び出して
場所取りの為に走って行った
ピュー ミヽ( 'з')ノ

俺は給食を食べるのが遅かったので
全学級対抗場所取りレースに参加せず
遅れて校庭に行きクラスの子が取った
コートに行って入れてもらってた

しかし校庭の場所取りは上級生が速く
当時小学2年生だった我々は頑張って
給食を口いっぱいほおばって食べても
早く食べ終われずなかなか取れない

なので我々は上級生のコートに行き
声をかけ入れてもらってたが上級生の
ボールが速すぎて避ける事しか出来ず
逃げるしかなかった

そんな事を続けると上級生にボールを
取れるよう特訓されて俺はボールを
何とか取れる様になり上級生と対等に
ドッジボールが出来るようになった

でも中には上級生でも驚く程の速さの
剛速球を投げる子がいてそのボールは
投げると浮き上がりとてもじゃないが
俺は取る事が出来ず避けまくる

そこで俺も真似してボールを投げると
全然速度が出ず上級生の女子が簡単に
俺の投げたボールを取って俺より速い
剛速球で投げ返されてた
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

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【セコイプレー】



ある日学校の体育でドッジボールを
する事になり石灰を持ってきて校庭に
昼休みより遥かに大きいコートを作り
男女混合チームでやる事になった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

そして始まると男子は昼休み上級生に
交じってやってるからボール取るのが
凄く上手でしかも豪速球で投げ返され
俺じゃ全然歯が立たなかった

でもよく見ると男は絶対女性を狙わず
それが解った俺は女子の後ろに隠れて
当てられない様にし逃げ自分の陣地に
転がったボールだけ意気揚々と取る

そのボールを力いっぱい投げるけど
速度が遅く取られるから敵陣の内野を
狙うフリして一直線に外野に投げて
活躍してる風を装ってた

そんなセコイ事してると毎回最後には
1人だけコートに残って狙われまくり
ボール取るのが苦手だからよけ続けて
女子が投げたボールだけ取ってた

その後もちろん外野に向けて投げて
外野の子が内野を当てて入ってきたら
全部その子におんぶにだっこの試合で
何とかその場を乗り切ってる

しかしたまに先生がチームに入ると
俺のプレースタイルを知ってるせいか
先生に狙われて超豪速球で投げられ
超絶恐怖で避けまくるしかなかった
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

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【初金星】



ある日体育でドッジボールをしたとき
最初外野に行く人を決める為みんなで
じゃんけんで決めたが負けてしまい
外野が決定してしまった

この頃ローカルルールがあり最初から
外野の人は相手の内野に当ても自軍の
内野には入れずそのまま試合終了まで
外野のままだった

なので俺はずっと外野が決定したけど
内野だとボールを当てられて痛いから
外野は気楽で投げても投げ返されず
思いっきり相手に投げられる

これを良い事にボールを取りまくって
日頃俺を狙って投げてくる奴ら共を
片っ端から狙い怨念がこもってるので
信じられない位の剛速球で投げられた
(*`∀´*)ケケケッ

そこで毎回俺を集中的に狙う先生が
コートにいる時は逆に俺が先生を狙え
日頃の恨みとばかりに投げてやるけど
全てあっさり取られてしまってた

でも女子になら当たると感じ試しに
女子に向かって投げてみようとるすと
女子は全員一斉に先生の後ろに隠れて
結局男子にしか投げられない

しかしみんな俺が毎回先生を狙う事を
知ってるから安心しきってるのが見え
そこで男子に向けて投げつけてみたら
始めて当てられて自分に感動した!
ヤッタ──ヽ(〃∀〃)ノ──!!

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