認知行動療法(CBT)とは#2 認知のパターン

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コラム
「認知」とは
「認知」とは「ものごとのとらえ方」のことです。

「自分はどうせ、なにをやってもうまくいかない」というようなネガティブな認知を持つ人は、ちょっとした、1回限りの失敗であってもひどく落ち込んでしまいます。

一方「時々は失敗もして当たり前。100%うまくいかなくても、だいたいのことがうまくやれればいい」というようなポジティブな認知を持つ人は、ちょっとした失敗ではひどく落ち込みません。

つまり、
つらい感情が持続し、行動に制限をかける原因は、
できごとや状況そのものではなく、
その人の頭の中にある「認知」というフィルターなのです。

「行動」とは
行動のパターンも、人によって違います。

たとえば失敗をしたときに、
「だめな自分だ」と自分を責めて、くよくよと考え込む人。
「次は失敗しないようにしよう」とミスを防ぐ対策に取り組む人。
「早く忘れたい」とストレス発散に励む人。
「自分が悪いわけではない、指示が悪い」と人のせいにする人。

「認知」と「感情」と「行動」のつながり
落ち込むと、人と話す気になれず部屋に閉じこもり、
誰とも話さないと、さらにゆううつさが増し、
やる気が起きずだらだらとする。
そうするとさらに自信がなくなり、ますます落ち込む。。。

というように、認知、感情、行動は密接につながっています。

しかし、状況そのものを変えること、ストレス減を全くなくすことは
不可能です。

つらい感情を軽減するために、
認知や行動を修正、変容することが第一の目標となります。




参考:「やさしくわかる認知行動療法」福井至・貝谷久宣監修 ナツメ社



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