つきこの部屋♯12~インナーチャイルド(2)

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前回は、自分自身を叱咤激励しているインナーチャイルドを発見したことを書きました。

みなさんの中にもいると思います。
がんばれ、まともになれ、ちゃんとしろと言ってくる何かが。
最初は親の声でした。
頭の中に親の声として響いていました。
でも、それは自分の中に取り込まれ、小さな私が親の代わりに私を必死で叱っていたのでした。

私が驚いたのは、私自身、頭の中の親の声は30代で全く聞こえなくなっており、すっかり消えたものだと思い込んでいたからです。
まさか、自分自身が親に代わって頑張っていたとは思いもしませんでした。
30代で親の声から解放された後、実際に親とも決別し、自由になったことを理解していたのですが、生きづらさはあまり変わらなかったのです。

そして、叱咤激励する自分と和解した後に出てきたのは、一番奥底に眠っていた自分自身でした。
自分を醜いと思い込み、誰とも仲良くなれないと思っていました。

現在の私は、男性にもそこそこモテるし、仲良くもなれるのですが
あと一歩踏み込もうとすると、身体が拒否するような感覚があり
とても不思議で、とても厄介で、それ故、何が邪魔をしているのだろうとずっと謎だったのです。

最後に出てきた彼女と対話しているうちに、私は今まで、この子をスルーしていたことに気づきました。
「ああ、はいはい、わたしはもうあなたのようにみじめじゃないのよ」と。

そうやって置き去りにしてきた小さな私がいたのでした。

今は、「寂しいなあ」とふと思うことがあると、「あ、小さな私が訴えてきている」と思います。なので、その声を無視せず、大人の私が温かい言葉をかけてあげるのです。

他者からの誘導瞑想やヒプノセラピーがどんなに素晴らしいものであっても、自分自身がインナーチャイルドを「見せない」と決めていたら出てこないですよね。当たり前ですが。

そして、そもそもそのような場所で簡単に現れるものってどうなのかとも思います。蓋を開けてはいけないものが出てきた時、セラピストが対応できるのか。私の場合、自分自身が「見せたら危険」と判断して必死で守ったと思うのですよ。
それを「頑固だ」「そんなことでは変われない」などと言われたたこともありますが、私は自分を守れたのだし、その自分を誇りに思っています。

なので、私は、人の傷を無理やりこじあけるようなことはしません。
気づかなければだめだ、などと脅すこともありません。
何事もその人の人生のペースがあって、守られるべき順番があるのです。

丁寧に「そろそろどうですか」とノックすることはあっても
無理やりこじ開けることはない。
子ども部屋にずかずかと入り込む親のようなことはしてはいけない。

心とはそのようなものだと、私は思うのです。

今日もいい日でありますように。
つきこはいつでもお待ちしています。



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