「自分の機嫌が取れないのは“あの時代”のせいだった」――二次同人創作にしか生きがいを見いだせないあなたへ

記事
エンタメ・趣味
こんにちは、二次創作メンタルアドバイザーのほうりです。

今回は【私たちは自分の機嫌は自分で取る概念が育ってこなかった】という話をしていきます。

突然ですがあなたはこんな疑問を持っていませんか??

🤔自分の機嫌は自分で取った方がいいと言われているけど、結局どうやって取ればいいの?

多くの人は、周りの大人や環境に影響されて、自分の気持ちを上手にコントロールできていないものです。

特に、二次創作や同人活動に生きがいを見いだしているあなたにとって、自分の感情を扱うことは重要なテーマです。

今回は、なぜ「自分の機嫌を自分で取る」という概念が育ってこなかったのか、そしてそれをどうやって取り戻していけるのかをお話しします。

「父の機嫌は巨人次第」だったあの頃、私たちの価値観はこう作られた

まずなぜこの記事を書こうと思ったのかですが、きっかけはカレー沢薫先生のコラムでした。

先日Xの読売ジャイアンツ公式アカウントが、父の日に「#父とジャイアンツ」というタグで、父とジャイアンツの思い出を語ろうという企画を開催した。

「父と野球」という組み合わせの時点であまりいい記憶が蘇りそうにないのだが、さらにイメージイラストのひとつには「父のキゲンは、巨人が決めている」というキャッチフレーズがついて
いた。

〜中略〜

しかし、巨人によって不安定になった情緒を自分だけで立て直せないメンヘラパパも結構多かったのである。現代の感覚で言えば「自分の機嫌は自分で取るのが大人」であり、まして子どもに機嫌を取らせる大人など存在してはならぬはずだ。

しかし、残念ながら今でも、親の情緒が不安定で、親にメンタルケアしてもらうどころか、子どもが親の顔色を窺っている家庭は存在する。特に父親の多くが野球ファンだった時代は、家父長制が今より強く、むしろ父親のキゲンで家庭内の気圧が変化するのが普通でさえあった。


よって「#父とジャイアンツ」タグには、巨人によって乱高下した父親のメンタルに振り回された「被害報告」が相次ぎ、少なくとも父に感謝する雰囲気にはなっていなかったようだ。

【「父のキゲンは巨人次第」、思い出募集企画が被害報告会場に】より抜粋
という内容ですが、こちらの記事を読んで改めて思ったことがあるんですよね。

それは、、、、

私らの多くは、自分の機嫌は自分で取るってことを、大人から教わってこなかったのでは?ということです。

それどころかむしろ、

【巨人の勝敗】という、本人ですらどうしようもないことで身近な大人の機嫌が激しく乱高下するのって、幼い子供からしたら混沌と恐怖以外の何物でもなかったわけですよ。

幼い子供にしてみれば、家庭は世界、親は生殺与奪の権利を握っている神にも等しい存在。

そうなると、
その世界で生き延びるために、神に見捨てられないために、子供が大人の機嫌を取るっていうイベントが、そこかしこで強制的に発生してたわけです。

だからこそ、昔の私も含めて多くの人たちは、
【自分の機嫌は周囲の環境とか他人に取ってもらってナンボ】
という価値観や信念に囚われてしまっているのでは?と思うわけです。

“自分の機嫌を自分で取る”って、そんなに簡単にできるもんじゃない

確かに今は、色んな方向からの情報がどんどん配信されてて、心理学的にも脳科学的にも、『自分の機嫌は自分で取れる』ってことが証明されていますし、YoutubeやstandFM、SNSやボットキャストの配信媒体で、現役の心理学者やカウンセラー、コーチやお坊さんは口を揃えてこう言います。

自分の機嫌は自分でとってこそ自分のためになりますし、
それが巡り巡って人に優しくできる余裕につながります。

しかし、この考えが浸透し始めたのは、ほんのここ最近のこと。

時系列順にまとめてみると、、、

1970〜1980年代
・『自分の機嫌は自分で取る』という考えは、一般的には浸透していなかった。・『根性』『我慢』が一般的な価値観だった時代。
1990年代
・心理学やカウンセリングなど、メンタルケアの分野が日本でも徐々に知られ始める。
・自己啓発ブーム到来(心理学本やメンタルヘルス本の普及開始)。※ただ、この頃はまだメンタルの話題は『ちょっと意識高い人が読むもの』という感じ。
2000年代前半
・インターネットの普及で情報のアクセスが容易になる。
・ブログやサイトを通じて『自己肯定』『自己管理』『自分の感情との向き合い方』の情報が出回る。
2010年代
・SNS全盛期。TwitterやInstagram、YouTubeで一般人が気軽にメンタルケアや自己肯定、セルフケアの情報を発信。・『自分の機嫌は自分で取ろう』っていう言葉そのものも、SNS上で広く使われるようになる。
2020年代(現在)
・コロナ禍で更に『自分と向き合う』『自分で自分をケアする』が社会的テーマとして爆発的に拡大した。・一般層にも『自分の機嫌は自分で取ることが大切』という認識が強く定着。
という感じになります。

つまり、
昔から脈々と受け継がれてきた、【父親の機嫌は巨人の勝敗で決まる】=『自分の機嫌は他人に取ってもらって当然』という価値観がレベル99だとすると、

多く見積もっても生まれてから30年足らずの【自分の機嫌は自分で取る】という概念はまだレベル1~3が妥当と言ったところでしょう。

この、「父親の機嫌が巨人の勝敗で決まる」「自分の機嫌は他人が取って当然」という価値観は、先祖代々から続く【信念と概念の呪い】みたいなもの。

そんな特級呪物並みの信念や概念から抜け出せず、『自分の機嫌の取り方』を本当の意味で知らない人は、まだまだ多いのが現状だと私は感じています。

私たちが教わってきた【我慢と空気読み】がもたらす二次同人創作の弊害

例えば、

💢「私が同人活動を楽しめへんのは、逆カプや地雷カプ連中が鬱陶しいせい!」
💢「あいつらが私の推しを変態鬼畜のド腐れ野郎に改悪するから、私の機嫌はいつまでも直らない!」
💢「あのヘタレ、私をイラつかせるために、 わざわざ私の神と仲良くしているんじゃないのか!?」

と、昔の私のように、外の環境と自分の機嫌が比例してる人って、めちゃめちゃ多いと思います。

しかし、

『だめだめ!こんなことを考えたら!!自分の機嫌は自分で取らないと!!』

と思い込み、これらの自分の感情に蓋をして無理やりポジティブなことを考えようとするのは、余計に自分の機嫌を損ねることに繋がるんですよね。

外で泣いている子供に「うるさい! 泣くんじゃない!」って怒鳴っても、余計に泣くじゃないですか。

本当の意味で子供の機嫌を取るには、「どうしたの?」と寄り添って、気持ちを受け止めてあげる必要があります。それと同じで、自分の機嫌もまずは感情を受け止めるところから始まるんです。

それをせずに自分のそういったネガティブな感情を「いいからそんなこと考えるな!」「うるさいんだよ!あっちにいけ!!」と押さえつけて無視すればするほど、自分の機嫌は損なわれていき、辿り着くのは自己否定と自己嫌悪の地獄のループの沼であり、いつまで経っても抜け出せない…なんてことにもなり得ます(過去の私がそうでしたので)。

自己機嫌の取り方は、“感情を否定しない”ことから始まる

では、自分の機嫌を取るためにまず何をすればいいか?

自分の機嫌を自分で取る最初の一歩は、
【自分の感情をそのまま受け入れる】こと。

まず大前提として、私たちは人間です。

ロボットでもアンドロイドでも、完璧超人でも神でもありません。
人間はそもそも感情豊かな生き物であり、その感情があるからこそ、過酷な原始時代から文明を発展させることができたのです。

なので、『感情そのものをなくすことは不可能である』ということを、念頭に置く必要があります。

その上で、逆カプや地雷カプ界隈の人に腹が立ったり、
キャラ崩壊や改悪にムカムカしたり、
自分の神がKYと仲良くしてる現状に苛立ったりする、

そんな気持ちを思いっきり【味わい尽くす】こと。

味わい尽くすといっても、誰かに当たり散らしたりするのでは?と考えてしまう人も多いと思いますが、それこそ、巨人の勝敗で機嫌が左右されてた、昔の大人と同じ道たどってしまうため、わざわざ模倣する必要は全くありません。

そうではなくて、まず人目を気にせず、一人きりになれる空間を選ぶなり作るなりします。

👆カラオケボックスなどの個室を借りる
👆フォロー・フォロワー0の鍵垢を作る
👆パソコンやスマホのテキストメモ帳を新たに開く
👆誰にも見せないノートやチラシの裏を用意する

そしてそこに思いっきり、イライラ・ムカムカ・腹立つ感情を書き殴っていきます(カラオケボックスの場合は思いっきり叫ぶ!)。

意味なんて分からなくても構いません。支離滅裂、罵詈雑言上等です。
どうせ読むのは自分だけしかいませんから。

傷口から全部の膿を絞り出すみたいに、
二日酔いの気持ち悪さを吐ききって胃を空っぽにするのと同じで、
自分の機嫌を取るためには必要な過程です。

ノートやチラシの場合は、1日で1冊使いきったり、
1日で100枚以上書いても気にしなくてもいいですし、

もう吐き出しきってスッキリした!と思っても、またイライラムカムカがぶり返してきたりしたら、何回でも繰り返していいんです。

大事なことなので二度言いますが、意味不明でも支離滅裂でも罵詈雑言でも大丈夫!この場所には自分しかいませんし、目(耳)にするのは自分だけですから、安心してください。

あらかたそれを繰り返すと、不思議と心が落ち着いてきます。

その後で、

💖『よくぞここまで我慢したなぁ。ほんまお疲れさん』って、自分の心を労わる言葉を自分でかけてあげたり、
💖好きなものを食べたり
💖推し活をしたり、
💖自分をギュッと抱きしめるセルフハグをしたり等、

徹底的に自分を甘やかす時間を取ってください。

この行動の積み重ねこそが、本当の意味で「自分の機嫌を自分で取る」という概念が育っていくのだと私は思っています。

まとめ

というわけでまとめです。

✅私たちは身近な大人たちから【自分の機嫌は他人が取ってもらうもの】という概念を教わってきた
✅野球チームの勝敗によって身近な大人の機嫌が乱高下する様を間近で見てきたのも原因の一つである
✅自分の機嫌は他人が取ってもらう概念=Lv99
✅自分の機嫌は自分で取る概念=Lv1
✅自分の機嫌は自分で取る概念のレベルを上げるためには、自分の感情に蓋をしないこと
✅自分の感情を思う存分味わい尽くすこと
✅味わい尽くした後は自分を労わったり甘やかす時間を取ること

今回は、【私たちは“自分の機嫌は自分で取る”という概念が育ってこなかったのではないか】という話から、その具体的な方法までをお伝えしました。

自分の感情に優しく、丁寧に寄り添っていく。
その積み重ねが、少しずつ自分で自分の機嫌を取る概念のレベルアップに繋がっていき、ひいてはレジリエンス(心の回復力)も高まっていくことにつながっていきます。

まずは焦らなくても大丈夫!
自分の機嫌を自分で取ることができるようになりたいと思っているあなた、この記事でその一歩を踏み出してみてください。

とはいっても、
😵‍💫どうしても外部の要因に振り回されて自分で自分の機嫌が取れない!
😵‍💫自分の負の感情を認めるのが怖い
という悩みを抱いている方は、以下のサービスのご利用を検討してみて下さい。









今日の話は以上です。既読したらスキを押すシステムになってますので、よろしくお願いします。

ではまた!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す